WANIMAはAMも強く1位、レミオ名曲が初のTOP3入り、日米英の新鋭アーティスト勢が大躍進【エアモニ】

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今週、2019年3月13日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2019年3月4日〜3月10日プランテック調べ)では、WANIMAの4thシングル「Good Job!!」収録の「アゲイン」が1位を獲得。先週16位から浮上した。

3月6日リリースに合わせてオンエア数が急伸したかっこうだが、注目はAM局でのオンエアも多数あった点だ。“今週の推薦曲”に選ばれたTBSラジオや、番組「オールナイトニッポン」内でのスポット投下も目立ったニッポン放送ほか、関東中心ながら他エリアのAM局でもオンエアが多々見られ、AMチャートでは演歌歌手・杜このみ「花は苦労の風に咲く」(総合40位)に次ぐ2位となった。セールスの方もCD、ダウンロードと良い反応が得られたようで、幅広い年齢層にアピールしたことと推測される。

2位は平井 大「THE GIFT」が先週1位からのダウン。パワープレイ選出によるオンエア数はそれほど多くないものの、未だ大量オンエアをキープしている要因のひとつは『映画ドラえもんのび太の月面探査記』主題歌として認知されていることだろう。今週2番目に多い数のリクエストを集めているのもそれを裏付けている。

3位はレミオロメンの名曲「3月9日」が先週69位から急浮上した。卒業シーズンの定番曲であり、毎年この時期にオンエア数が急伸するのは言わずもがな。しかしながら、実は2004年のリリース以来、今回が初のTOP3入りとなった。今週最多となるリクエスト数が集まったのも一要因ながら、ラジオメディアがよりユーザー目線に立った番組作りをするようになったのかもしれない。季節に沿った楽曲は今後よりメディアに取り上げられやすい=ヒットに結びやすくなる…と言い切ってしまうのは過言だが、一つのポイントとなり得るかもしれない。
 

DYGL、リトル・シムズ、ビリー・アイリッシュ…世界的注目の新鋭アーティストがTOP10へ

活動拠点を英ロンドンに移した東京出身の4人組、DYGL(ディグロー)による3月6日リリースの配信シングル「A Paper Dream」が、先週75位から4位へと急浮上した。FM802、Kiss FM、@FM、Date fmが3月度の月間パワープレイへ選出したことでのオンエア急増で、チャートには先週75位に初登場したばかりながら、既に多数のリクエストを集めている点は特筆すべきだ。

その60’sロックサウンドは明らかに他と異彩を放ち、自然とリスナーの耳を引きつけたのは想像に容易い。米テキサス州オースティンで開催の大規模フェス【SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2019】のステージに本日から立つなど、海外でも既に注目される彼ら。ここ日本でも【FUJI ROCK FESTIVAL 2019】へ出演するなど、今年の注目株と言えるだろう。

また、先週27位から6位へ浮上したビリー・アイリッシュ「ベリー・ア・フレンド」にも注目。ビリー・アイリッシュの登場にデイヴ・グロールが“1991年のニルヴァーナと同じ”などと称したことが今週話題になったが、こちらも非常に異彩を放った音楽を聴かせる。

「セルフィッシュ(feat. クレオ・ソル)」が先週47位から9位へ浮上した黒人女性ラッパー、リトル・シムズも同様だ。英ロンドン生まれの弱冠23歳ながら、ケンドリック・ラマーらが絶賛しアメリカでも注目されているアーティストで、いわゆるメインストリームのヒップホップとはまた違った音楽性を持っていて面白い。

今週のTOP10は非常にバラエティに富んだ顔ぶれで、ラジオチャートならではのユニークなものとなった。こういったアーティスト達をいち早く発掘できるのもラジオの魅力だろう。
 

RADIO ON AIR DATA

(集計期間:2019年3月4日〜3月10日)
1.アゲイン / WANIMA
2.THE GIFT / 平井 大
3.3月9日/ レミオロメン
4.A Paper Dream / DYGL
5.ナウ・ザット・アイ・ファウンド・ユー / カーリー・レイ・ジェプセン
6.ベリー・ア・フレンド / ビリー・アイリッシュ
7.プリーズ・ミー / カーディ・B&ブルーノ・マーズ
8.白日/ King Gnu
9.セルフィッシュ(feat. クレオ・ソル)/ リトル・シムズ
10.HAPPY BIRTHDAY / back number

ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。

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