山口県警がファイル共有ソフト「BitTorrent」を用いた音楽ファイルの違法アップロード者を送致

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山口県警察本部サイバー犯罪対策室及び山口警察署は、3月18日、ファイル共有ソフト「BitTorrent」を用いてインターネット上に音楽ファイル等を公開していた山口県下関市在住の男性(22歳)を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで山口地方検察庁へ送致した(JASRACは同年2月8日に告訴)。

警察の調べによると、この男性はBitTorrentを使用して、最新のアニメ主題歌や関連楽曲等を中心に、大量の音楽データをダウンロードしており、JASRACの管理楽曲を含むこれらの音楽ファイルをインターネット上に公開していたことが判明している。

BitTorrentには、BitComet、μTorrentなど、複数の互換ソフトが存在している。これらのソフトは、いわゆるリーチサイト(違法にアップロードされた著作権のある著作物を含むファイルの所在情報を集めたウェブサイト。BitTorrentの場合はトラッカーサイトと呼ばれている)から、torrentファイル(ファイルの所在情報を記録したファイル)を入手することで自動的に起動し、違法なファイルのダウンロードと同時にアップロードが行われるというもの。

JASRACは、2010年3月から「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」が策定したガイドラインに基づき、侵害者に違法にアップロードしたファイルを削除するよう求める活動を継続している。CCIFでは、2014年4月から、BitTorrentユーザーについても、インターネット接続事業者を通じて上記の働きかけを行っている。


日本音楽著作権協会(JASRAC)http://www.jasrac.or.jp/

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