ソニーPCLとソニーDADCジャパン、「Ultra HD Blu-ray」ソフトの制作・製造を開始

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ソニーPCLとソニーDADCジャパンは、Ultra HDコンテンツに対応している「Ultra HD Blu-ray」規格のソフトの制作・製造を開始した。

ソニーPCLでは、4Kの可能性を追求した映像制作への要望に対応するため、2015年にクリエイションセンターの編集環境を更新。併せて、ITU-R BT.2020の色域やハイダイナミックレンジ(以下、HDR)に対応した撮影、カラーグレーディングなどの映像制作技術を検証、各種ファイルフォーマットや上映デバイスを前提とした、マスター制作のノウハウを蓄積してきた。

そして今回、「Ultra HD Blu-ray」の制作環境として、ソニー製のHEVCエンコーダーを導入。ITU-R BT.2020の色域、HDRを含む、高品質な4K映像を、「Ultra HD Blu-ray」へ収録するための体制を整えた。

エンコードやオーサリングのみならず、マスター制作と共に利用してもらうことで、「Ultra HD Blu-ray」のポテンシャルを最大限に引き出す高画質映像を提供する。

一方、ソニーDADCジャパンでは、これまでのBlu-ray Disc、Blu-ray 3D製造で培った技術を応用し、マスタリング工程における、フェーズ・トランジション・マスタリング微細加工技術(PTM)を採用した原盤製造装置(PTR-3000)を最適化することによって、66GB/100GBといった大容量の原盤制作が可能となった。

また、レプリケーション工程では、50GB/66GBのディスク製造については既存のBD-ROMのデュアルレイヤー製造ライン(以下、BD-ROM製造ライン)を転用することにより、また100GBのディスク製造については、BD-ROM製造ラインにもう1層分を形成する装置の追加により、製造が可能となった。

両社は、これまでにもDVDやBlu-ray Disc、Blu-ray 3Dのソフト制作・製造で、密接な連携体制を構築しており、「Ultra HD Blu-ray」においても両社一体となり、充実したパッケージソフトの普及に向け、高品質なサービスを提供していく。

今後は、ソニーPCLによるコンテンツ制作(エンコード、オーサリング)からソニーDADCジャパンによるディスク生産(プレス、パッケージング)に至るまで、両社連携による一貫した制作・製造プロセスを構築することによって、「Ultra HD Blu-ray」のパッケージソフト制作を円滑にサポートする。
 


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