普及の兆し、国内定額制音楽配信サービスのオーバービュー

ビジネス

2015年6月29日 23:00

6月30日のApple Musicのスタートを間近に控え、国内でも定額制音楽配信サービスに関しての話題が、音楽業界に限らず各方面で広く取り上げられはじめている。いよいよ普及の兆しが見えてきた定額制音楽配信サービス、改めてそのオーバービュー（2015年6月29日時点）からおさらいしてみる。

	AWA	Apple Music	KKBOX	LINE MUSIC
提供	CA/avex	Apple	KKBOX	LINE/SME/ avex/UM
リリース	2015.05.25	国内未定	2013.06.01	2015.06.11
料金	Premium:¥1,080 Lite:¥360	—	¥980	プレミアム:¥1,000 ベーシック:¥500 学割有
楽曲数	100万〜	—	1,000万〜	150万〜
ウィンドウ	ケースによる	—	ケースによる	ケースによる
ユーザー数	100万〜 (06.10時点)	—	—	300万〜 (06.22時点)
特徴	プレイリストラジオ＆オンデマンド	For You Beats1 Connect オンデマンド	Listen With オンデマンド	LINE連携学割オンデマンド

	レコチョク Best	うたパス	スマホでUSEN	dヒッツ
提供	レコチョク	KDDI	USEN	ドコモ/レコチョク
リリース	2013.03.04	2012.06.27	2013.12.03	2012.07.03
料金	¥980	¥324	¥529	¥540
楽曲数	150万〜	200万〜	150万〜	200万〜
ウィンドウ	ケースによる	無し	—	ケースによる
ユーザー数	—	—	—	300万〜
特徴	レコメンドオンデマンド	Now On Air アーティストMix ラジオ型	1,000以上のチャンネル（音楽以外も）人力キュレーションラジオ型	マイヒッツラジオ＆オンデマンド

AWA

ヌルヌルサクサク動くUIで洗練されたデザインのAWAは、著名アーティストおよびユーザーの作成したプレイリストで知らない音楽、久しぶりの音楽との出会いを提供する。アプリをダウンロードすればログイン無しにすぐ音楽を聴くことができ、エントリーしやすい価格帯のラジオ型プランも用意。現状、邦楽よりも洋楽の割合が多くなっている。6月30日からはTVCMも開始し、本格的なプロモーションも始まるようだ。

KKBOX

一足先に国内サービスインしていたKKBOXは、現状では国内最大楽曲数の1,000万曲以上をカタログしている。「Listen With」は、アーティストや友達と一緒に音楽を聴くことができる特徴的な機能。台湾発ということで、アジアの音楽にも強い。2015年5月には、世界最大手のインディペンデント系音楽レーベルデジタル権利団体「Merlin」との提携も伝えられている。

LINE MUSIC

開始12日間で早くも300万DLを突破したLINE MUSICは、LINEとの連携が可能。シンプルなインターフェイスで、その他ソーシャルメディアへの共有も容易となっている。若年層に向けた学割もあり、視聴時間に応じたプランを設けている。

レコチョク Best

レコチョクが提供するレコチョク Bestも、一足先に開始していたサービス。好きなアーティストに絞った聴き放題の「アーティストプラン」はユニーク。

うたパス

いわゆるラジオ型のau うたパスは、オンデマンドの再生はできないが利用料がリーズナブルで、ウィンドウが無く新譜がCDリリースと同タイミングで配信される。

スマホでUSEN

USENによる「スマホでUSEN」も同じくラジオ型となっている。お馴染みの「USEN」という言葉からイメージされる通り、人力のキュレーションによるチャンネルに重きが置かれ、チャンネル数は1,000以上を揃える。また、それらのチャンネルでは音楽だけではなくトークバラエティや英語エデュケーション等も提供している。

dヒッツ