京都精華大学「ポピュラーカルチャー学部」新設で、客員教授に細野晴臣氏らが就任

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京都精華大学が2013年4月、音楽とファッションの2コースからなる「ポピュラーカルチャー学部」を開設する。

細野晴臣氏、ピエール・バルー氏、藤原ヒロシ氏らをはじめとする客員教授ほか、佐久間正英氏、近田春夫氏、Bose氏(スチャダラパー)、柳田剛氏、山縣良和氏、西谷真理子氏らの教員就任が決定。

京都精華 新学部
細野晴臣氏 就任コメント
みなさんのDNAに刻み込まれた、音楽に対するセンスや好みを掘り起こす手伝いをしたいですね。外ばかりみていても、自分の内側に目を向けなければ、新しい発見はありません。たとえば、過去の楽曲に触れることで自分のなかの鍵が開く瞬間がある。これは、ギターを弾いたり、ピアノを弾いたりする次元とは違う、音楽の楽しみのひとつです。けれど、自分の可能性を広げてくれる楽曲たちも、アクセスするきっかけがなければ、知らないままに終わってしまう。ぼくはその“きっかけ”をみなさんのところにもって行きます。「感じやすい心」をもって講義にきてください。

京都精華 新学部
ピエール・バルー氏 就任コメント
芸術表現においては「制約が創作を生む」と私は考えています。たとえば作詞であれば、定型詩のように制約を課して紡いだ言葉は自分にも思いも寄らない表現を生むことがあります。また、作者の努力の痕跡をみせない作品もとてもすてきですね。私にとっては「この曲、3分で書いたんでしょう」と言われるのが最高の誉め言葉です。私が若い人たちに向けて語れるのは、こうした自分で体験したことばかり。私は少年時代にアルジェリア戦争を経験し、学校に行った経験がほとんどありません。教育者としての経験もないですし、これからも一般的に言われるような「先生」になるつもりはありません。これから若いみなさんと一緒にものづくりをして、そのなかでともに感動を分かち合えることを楽しみにしています。

ポピュラーカルチャー学部特設サイト( http://www.kyoto-seika.ac.jp/popularculture/ )では、メッセージとともに、細野晴臣氏、ピエール・バルー氏の自身と音楽との関わりについて語ったインタビューを公開している。

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