【ライブレポート到着】冨岡 愛、自身初のアジアツアー完走 KT Zepp Yokohamaでのファイナル公演が盛況にて閉幕 さらに東京、大阪、名古屋、福岡の4都市を巡るツアー開催を発表
11月12日、KT Zepp Yokohamaにて、冨岡 愛のアジアツアー「TOMIOKA AI ASIA TOUR 2025 愛sCREAM 」のファイナル公演が開催された。台湾、韓国、中国の3カ国を巡り、国境を超えて観客を熱狂させてきた今回のツアー。その締めくくりとなる公演には多くのファンが詰めかけ、熱気に包まれた。
さらにこの日は、冨岡にとって記念すべき1stアルバム「愛’sCREAM」のリリース日でもあり、ツアータイトルと同名の作品を携えてのステージとなった。初のアジアツアーを経て、一段とスケールアップした冨岡のパフォーマンスに終始会場は盛り上がりを見せた。
公演の終盤では、MCで東京、大阪、名古屋、福岡の4都市を巡るツアーの開催がサプライズ発表され、客席からは大きな歓声と拍手が巻き起こった。アジアを経てさらに広がりを見せる冨岡 愛の新たな挑戦を予感させた、記念すべきファイナル公演。その熱気あふれるステージの模様を、ここから詳しくお届けする。
ライブレポート

青く仄暗いステージに、重厚で幻想的なサウンドが響き渡る。観客が息を呑んで見守る中、スポットライトが中央を射し、冨岡 愛が姿を現す。
「横浜ー!」という第一声に観客が一斉に湧き上がる。ツアーファイナルの夜が、ついに幕を開けた。
1曲目は「あなたは懐メロ」。冨岡が初めて世に送り出した楽曲だ。初期の瑞々しさを残しながらも、堂々と歌い上げるその姿に、成長と原点が交差するような感動が走る。
「アイワナ」「愛 need your love」とライブ定番の楽曲が続き、観客が声を揃えて歌うたびに、会場の一体感はさらに高まっていく。続いて、1stアルバムに初収録された新曲「デジャヴ」を披露。ダンサブルなビートに合わせ、フロア全体が大きく揺れた。
最初のMCでは、「改めまして、TOMIOKA AI ASIA TOUR ファイナル “愛’sCREAM”、会いに来てくれてありがとうございます!」と挨拶。
「みんな元気ー!?」と問いかけると、客席からは「元気ー!!」の大歓声が返る。会場のボルテージは早くも最高潮に。
冨岡は、今回が自身初のZepp公演であること、そしてU-NEXTでの生配信も行われていることに触れ、この特別な日を共有できる喜びをファンと分かち合った。
続くブロックでは、「delulu」「HEART BEAT」「New Style」「劣り」「ジェラシー」を立て続けに披露。
「New Style」では上着を脱ぎ捨て、ステージ上のソファに横たわりながら歌う大胆なパフォーマンスを見せ、大人な雰囲気で観客を魅了した。
その勢いのままバンドセッションに突入すると、衣装を変えた冨岡が再登場。「かろやかに」をまさしく軽やかに歌い上げた。
続く「beat up」は、冨岡にとって初のアニメタイアップ曲。現在放送中のフジテレビ系TVアニメ2「DIGIMON BEATBREAK」(毎週日曜朝9時放送中)のエンディングテーマだ。“自分の信じる道を進もう”というメッセージが込められたこのナンバーを、冨岡は観客一人ひとりの背中を押すように、丁寧かつ力強く歌い上げた。
続いて「missing you」を披露した後、ライブ恒例となりつつある“どこから来たの?”トークへ。「みんな今日はどこから会いに来てくれましたか!?」という呼びかけに、日本全国だけでなく韓国、香港、インドネシアなど、アジア各国の地名が次々と上がる。
さらに、冨岡の育ちの地・オーストラリアから駆けつけたファンも。彼女の歌声が海を越えて届いていることを実感させる、温かなひとときとなった。
ライブは後半戦へ。
ライブ前日にApple Musicでサプライズ配信された自身初のクリスマスソングカバー「We Wish You a Merry Christmas」で季節を先取りし、続いてアジア各国でバイラルヒットを記録したバラード「グッバイバイ」を披露。

そして「ここで、アコースティックタイム」と囁くと、ステージが星空を模した様相に変化し、ソファに腰掛けて「Star空(Acoustic ver.)」と「MAYBE」を弾き語りで届ける。
アコースティックギターの響きとともに、冨岡の透き通る歌声がフロアを静かに満たしていった。柔らかな空気が会場を包む中、1stアルバムのリード曲「831」を満を持して披露。
「831」は“愛してる”を意味し、冨岡なりの“愛”が込められた作品だ。その歌声に包まれ、会場は一気に温かな空間に変わっていった。
続く「Psycho」では軽快なビートに乗せ、再びフロアを熱く沸かせる。曲を終えた冨岡は一呼吸おき、柔らかな口調で語りかけた。
「改めて今日は、TOMIOKA AI ASIA TOUR ファイナル “愛’sCREAM”、そして初のZepp公演に来てくれてありがとうございました。」
「私自身が生きてきたこの過去23年の間に感じてきた、愛に対しての価値観だったりとか、考え方を届けられたらなという風に思って作り上げたひとつの作品になります。」と、ツアータイトルでもあり、この日リリースされたアルバム「愛’sCREAM」に込めた想いを語る。
「本当にいろんなことがあった1年でした。今年で学生を卒業して、人間関係でも大きな変化があって。嬉しいことも悲しいこともたくさんありました。それは今日来てくれたみんなも同じだと思う。」
「私はこれからも、自分の心に生まれた叫びを音楽というかたちで昇華して、その音が誰かの心の叫びを少しでも受け止められるようなものになってくれたら嬉しいです。」
その率直な言葉に、観客の表情が静かにゆるむ。心の奥に響くMCだった。

そして、この日を象徴する楽曲「愛’sCREAM」へ。力強く、のびやかな歌声が会場を包み込み、冨岡のこれまでの成長と、これからの可能性を感じさせる、まさに“愛”の物語の締めくくりにふさわしい一曲となった。
「今日は初のZeppであり、初のアジアツアーファイナルであり、そして、1stアルバムのリリース日でもあるので、この記念すべき1日に私に会いに来てくれて本当にありがとうございました。」と改めて感謝の気持ちを伝える冨岡。
続けて、「ここでちょっとみんなにお知らせいいですか?」「次のツアー決定してます!」と、来年春に東名阪福ツアーを開催することを発表した。その言葉と同時に、客席から大きな歓声が巻き起こる。嬉しいサプライズに包まれた会場で、最後に披露されたのは代表曲「恋する惑星「アナタ」」。SNS総再生回数8億回を超える冨岡の代表曲が、観客の大合唱とともに鳴り響き、ツアーファイナルは華やかに大団円を迎えた。
満面の笑みを浮かべ、両手を大きく振りながら冨岡は初のZeppステージを後にした。
アジアを巡り、音楽で“愛”を叫び続けた冨岡 愛。
その集大成となったツアーファイナルのステージは、確かな自信と新たな可能性に満ちていた。23歳の“愛”が鳴らす次の音が、これからどんな景色を描いていくのか——。その歩みから、ますます目が離せない。
なお、当日のセットリストは各種音楽配信サービスでプレイリストとして公開されており、同日リリースの1stアルバム「愛’sCREAM」のリード楽曲「831」のミュージックビデオも公開中なのでぜひチェックしてほしい
KT Zepp Yokohama公演 セットリスト
セットリストを再現したプレイリスト
SE
01. あなたは懐メロ
02. アイワナ
03. 愛 need your love
04. デジャヴ
MC
05. delulu
06. HEART BEAT
07. New Style
08. 劣り
09. ジェラシー
Band Session
10. かろやかに
11. beat up
12. missing you
MC
13. We Wish You a Merry Christmas
14. グッバイバイ
Short MC
15. Star空(Acoustic ver.)
16. MAYBE
17. 831
18. Psycho
MC
19. 愛’sCREAM
Short MC
20. 恋する惑星「アナタ」
ポッドキャスト概要:
Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り
「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
Spotifyでポッドキャストを聴くプレイリスト概要:
記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち
月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!
Spotifyでプレイリストを聴く@musicman_nusicman





広告・取材掲載