FM802料理部のイベント『ROCK & DISH』、イベントに先がけアジカン伊地知、フジファブ金澤が名店とコラボしたオリジナルふりかけを試作

アーティスト

SPICE

金澤ダイスケ、「こんぶ土居」土居純一さん、伊地知潔

金澤ダイスケ、「こんぶ土居」土居純一さん、伊地知潔

ASIAN KUNG-FU GENERATION・伊地知潔(Dr)とフジファブリック・金澤ダイスケ(Key)率いるFM802料理部のイベント『FM802 ROCK &DISH vol.4 Supported by ELECOM』が7月1日(月)に旧桜宮公会堂にて開催されることが決定!

バンド業のかたわら、料理Youtubeの発信やレシピ本の出版を行い、ともに料理好き・料理通として知られるふたりが、ゲストを料理と音楽でもてなすこのイベント。vol.1は、KANA-BOON・谷口鮪(Vo)、vol.2は、ストレイテナー・ホリエアツシ(Vo.G)を迎えて開催された。昨年末の『RADIO CRAZY』ではFM802料理部 RADIO CRAZY編 」として開催され、特製七味唐がらしも販売。そしてvol.4となる今回は藤巻亮太を迎え、ゲストのオーダーを元にした公開クッキング&トーク、ライブセッションが繰り広げられる。

イベントでは、お客さんにも同じレシピで作られたスペシャルフードが振舞われるほか、ふたりがこだわったグルメなグッズも販売される。過去には、スパイスショップとコラボした「カレー粉」、メキシカンバルとコラボした「SPICY HOT SAUCE」が販売され、大好評となった。

今回もイベントに先がけて、当日販売する新グッズ「ふりかけ」を試作することに。快く協力してくれたのは、大阪・谷町六丁目の「空堀商店街」内にある明治36年創業の乾物店「こんぶ土居」。

大阪の昆布出汁が美味しいのはなぜ?

こんぶ土居(大阪市中央区谷町六丁目)

こんぶ土居(大阪市中央区谷町六丁目)

伊地知と金澤、スタッフ一行は4月某日、「大阪昆布ミュージアム」を訪れ、「こんぶ土居」全面協力のもと、試作会を実施した。

「こんぶ土居」は、店頭で真昆布やさまざまな加工品を販売するほか、同店が運営する資料館「大阪昆布ミュージアム」では、「出汁の取り方教室」などのワークショップも行い、大阪の昆布文化を発信。伝統ある食文化を守り育て、次世代に伝えている。

大阪昆布ミュージアム(大阪市中央区谷町六丁目)にて

大阪昆布ミュージアム(大阪市中央区谷町六丁目)にて

江戸時代から明治にかけて、北海道と本州間の交易の要であった北前船(きたまえぶね)の起点、終点となっていた大阪。北海道の産物が集められた大阪で昆布文化が華開いたという。大阪では、昆布の加工品も発達。和歌山の醤油を使った昆布の佃煮、大阪・堺の刃物技術によって加工されたとろろ昆布も有名だ。さらに大阪の軟水は、昆布出汁が出やすいという特徴がある。

「さらに大阪の経済力、美味しいものにお金を惜しまない県民性など全てが合わさって、大阪で昆布文化が栄えたんです」と四代目店主の土居さん。「へええ!何時間でも聞いていたい」とふたりは、昆布ヒストリーに興味津々。

出汁ガラを再利用した人気商品をベースにオリジナルふりかけを試作

今回試作するのは、同店の人気商品「しっとりふりかけ」をベースにしたオリジナルふりかけ。これは、「こんぶ土居」の看板商品である瓶入りの「十倍出し」の出汁を取ったあとの昆布と鰹節を再利用したもの。昆布と削り節をやや甘口に炊き、アミエビ、白炒りのゴマを和えて、風味と旨味を加えている。うまみ調味料や食品添加物は不使用で、ふりかけとしてはもちろん、おつまみとしてそのまま食べてもおいしい。店頭では、ひとり2つまでの限定販売。

しっとりふりかけ(350円)

しっとりふりかけ(350円)

「すでに味が完成されているものに我々がちょい足しするなんて……すみません(笑)」と恐縮する金澤だったが、「食通であるおふたりのアイデアによって、新しい扉が開かれるのではと思っています!」と土居さんは期待を込める。

ベースとなる「しっとりふりかけ」を試食した伊地知は、「出汁ガラで旨味成分が抜けているはずなのに、味わい深くて美味しいです」と唸る。この旨味にぴったりくる食材は何だろう。

合計70gになるように混ぜ合わせる

合計70gになるように混ぜ合わせる

製品として販売するなら、おいしさよりもまず大事なのは安全性。「賞味期限内に傷んでしまわないように、水分量の多いものを加えるのはNG」という土居さんのアドバイスをもとに、実際にふたりが選んだ食材を加えて、試食してみる。

ちりめんじゃこ、ドライトマト、タケノコの水煮、フリーズドライの梅干し、クルミの素焼き、一味、山椒…など用意したさまざまな食材を吟味。「しっとりふりかけ」との相性はもちろん、混ぜたときの食感や香りのバランスを考えながら合わせていく。

くるみを細かく砕いていれてみよう

くるみを細かく砕いていれてみよう

「ドライトマトもいいんだけどちょっと硬いかな」金澤

「ドライトマトもいいんだけどちょっと硬いかな」金澤

試行錯誤した結果、しっとりふりかけ+山椒、しっとりふりかけ+くるみの2つが最終候補となった。「面白いですね!均一に混ぜることができたら問題ないと思います」と土居さんも太鼓判!この日は、一旦持ち帰って、山椒とくるみの素材や仕入れ先を検討。後日土居さんに試作品を作っていただき、商品化へ進むこととなった。

最終候補が決定

最終候補が決定

いったいどんなふりかけが仕上がったのか!会場限定で販売されるので、ぜひイベントに参加してGETしてほしい。

7月1日(月)に開催される『FM802 ROCK &DISH vol.4 Supported by ELECOM』のチケット料金は、6500円(税込、伊地知潔、金澤ダイスケ考案料理部スペシャルフード付!、ドリンク代別途) 、 チケットは5月26日(日)までオフィシャルウェブ先行受付中。

試作会終了後、空堀商店街の店舗にて

試作会終了後、空堀商店街の店舗にて

取材・文・撮影=岡田あさみ

関連タグ

関連タグはありません

オススメ