aespaのVRコンサートで世界一幸せなファンになる 『LYNK-POP : THE 1st VR CONCERT aespa』レポート

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『LYNK-POP : THE 1st VR CONCERT aespa』東京会場の様子

『LYNK-POP : THE 1st VR CONCERT aespa』東京会場の様子

VRコンサートを体験したことがある人って、音楽ファンのうちどのくらいの割合なのだろうか。この記事は東京タワー内のRED°TOKYO TOWERにて開催された『LYNK-POP : THE 1st VR CONCERT aespa』の体験レポートである。東京では残念ながら2024年4月7日(日)に閉幕してしまったが、大阪へと会場を移し、4月12日(金)から5月6日(月・祝)まで、大阪南港ATC ITM特設会場(ITM棟4F)にて開催される。それに向け、言葉ではとても表現しきれない、VRコンサートの“ヤバい”魅力について実感を込めてお伝えしていきたい。

そもそも、どうやって楽しむの?

会場風景

会場風景

会場内はこんな感じ。まずVRコンサートの【スゴいところその1】は、前後左右どこに座っても、座席の優劣が全く無いところだ。本イベントはひとりずつVRゴーグルとヘッドフォンを装着して楽しむため、常に自分こそが世界の中心。全員もれなく特等席である。

夢の世界に連れていってくれる三種の神器

夢の世界に連れていってくれる三種の神器

定刻少し前に会場に入りドキドキしながら待っていると、スタッフさんがVRゴーグル+ヘッドフォン、そしてフェイスカバーを手渡してくれた。ゴーグルは心配していたほど重くなく、タイミング悪く首を寝違えて参戦していた筆者でもラクに装着することができた。ポニーテールなど髪の毛をしばってアップスタイルしている場合はちょっと装着しづらそうなので、臨機応変に対応できる髪型がおすすめだ。ちなみにおよそ1時間の体験を楽しんでも、眉毛が落ちなかったことは実証済みなのでご安心あれ。

体験中

体験中

いざ、VRの世界へダイブ。コンサートの開演は各人が視界などの設定が完了するまでスタートしないようになっているので、焦らずベストな位置にゴーグルを調整して、先へ進もう。aespaが登場してパフォーマンスが始まってからは、時間が経つのが本当にあっという間だった。

伝えたい、この魅力

コンサートを通じて体感した【スゴいところその2】は、アーティストとの圧倒的な近さだ。もう、照れちゃうくらい近い。しかも、近いだけじゃなくて“愛”を感じるのである。ゴーグルをとおして繰り広げられるのはこのVRコンサート用に撮り下ろされたパフォーマンス映像であり、通常のライブ映像をVRゴーグルで鑑賞するのとは全く違う。aespaの4人は常にカメラ(そしてその向こうにいる我々VR体験者)を熱く見つめ、微笑み、睨みつけ、挑発してくる。VRが想像を超えて鮮明で没入感が高いため、ただ“鑑賞する”なんて他人事みたいには言っていられない。自分もまた、彼女たちから超至近距離で見つめられているようなのだ。

公式リリースには「まるで自分のためにパフォーマンスされているような臨場感」と書かれていたが、その言葉に誇張はなかった。未だかつて、アイドルに自分のために歌って踊ってもらったことなんてあるだろうか……? こんな経験を楽しめるなんて、思ってもみなかった。

会場風景

会場風景

パフォーマンスは歌とダンスにとどまらず、曲中のMCパートも楽しめる。さらにVR上でaespaのペンライトを振ることだって可能だ。コンサート会場へ行き帰りする人混みもなく、アーティストが遥か彼方の豆粒で結局モニターを見ている、なんこともない。VRコンサート、控えめに言って最高だった。それほど満足度があまりに高かったので、敢えて足りないところを考えてみた。

おそらく、通常のライブにあるような、大声で叫んだりする発散の効果は得られないだろう。その場にいる数千人規模の人が同じ時間を共有する独特の興奮も、それはリアルライブだけのものだ。だからどちらも得難くて、どちらも素晴らしい。「発散する」のがライブなのだとしたら、逆に「充填する」のがこのVRコンサートなのだと思う。何を充填するかって、それはもちろん「アーティストからの愛」である。アイドルという存在の受け止め方として、これほど豊かなコンテンツってあるだろうか。

コラボメニューをいただきます

コラボカフェ風景

コラボカフェ風景

初めて体験したVRコンサート。衝撃のあまり口を開けていたようで、終演後は喉がカラカラに。会場併設のスタンドでオリジナルメニューを楽しんでみた。VRコンサートは各々が楽しむコンテンツだけれど、このカフェ空間では皆同志。ライブの帰り道のように、連れのメンバーと、もしくは偶然隣り合った人と、興奮を共有しあうのも一興である。

コラボメニュー

コラボメニュー

「I’m a Killa Killa æde」(税込¥800)

「I’m a Killa Killa æde」(税込¥800)

ブルーのドリンクは、その名も「I’m a Killa Killa æde」。細かいグリッターラメ入りで、ストローでかき混ぜるたびにキラキラ光ってテンションが上がる一品だ。オリジナルフォトカードはドリンクとフードそれぞれ4種が用意されており、一品注文ごとにランダムで1枚がもらえるようになっている。

展示コーナーへ

展示スペース風景

展示スペース風景

RED°TOKYO TOWER内の別フロアでは、無料で入れるaespa特設コーナーが用意されていた。大阪会場でも同様の展示を予定しているとのこと。実物のステージ衣装や写真、MVなどが展示されていて見応えたっぷりなので、ぜひ併せて楽しみたい。

展示スペース風景

展示スペース風景

メンバーひとりひとりのフォトパネルや、MVが展示されたコーナー。そしてさらに奥へ進むと、MVが流れる大スクリーン、メッセージ寄せ書きボード、そしてメンバーが実際に着用していた衣装の展示が。

展示スペース風景

展示スペース風景

リアルの質感

衣装展示

衣装展示

衣装およびマネキンを見た瞬間、「小っさ!!」と、思わず声が出てしまった。スタイル抜群なのは百も承知だけど、こんなに華奢なんだ……と改めてため息が出てしまう。布やビジューの質感はVRコンサートでは感じづらい部分なので、この展示を併せて見ることで一層彼女たちのリアルな存在を感じることができるだろう。

「さっきのコンサート、これぐらいの近さでしたよね!」と興奮気味の取材班。

「さっきのコンサート、これぐらいの近さでしたよね!」と興奮気味の取材班。

展示スペース風景

展示スペース風景

出口付近にあるフォトパネルは、KARINA、GISELLE、NINGNINGが来場した際のサイン入りだ(WINTERは来場できなかったため写真のみ)。NINGNINGのサインが「ンニンニ」となっているのがキュートである。

展示スペース風景

展示スペース風景

寄せ書きボードは当初1枚だけだったのが、会期が進むにつれてスペースが足りなくなり、どんどん枚数が増えていったのだそう。閉幕間近の取材時にはなんと8枚に増えており、隅々までaespaへの熱いメッセージで埋め尽くされていた。VRコンサートであれだけ自分のためにパフォーマンスしてくれた彼女たちへ、感謝の気持ちを伝えたい……。その気持ちはすごく分かる気がする。

未体験じゃもったいない

そして堂々の【スゴいところその3】は、お得感である。本イベントのチケットには、A5クリアケース、キーホルダー、フォトカード(8種類から2枚)、スペシャルチケットが含まれている。特別な体験の記憶が、リアルな形で手元に残るのがうれしい。

編集部がゲットしたランダムフォトカードはこちら!

編集部がゲットしたランダムフォトカードはこちら!

またこれはRED°TOKYO TOWERで開催された場合に限られるが、VRコンサートチケットにはRED°TOKYO TOWERの入場券がセットになっているため、コンサートに加えて数10種類のアトラクションが終日遊び放題となる。VR、ARを駆使したデジタルアトラクションを心ゆくまで楽しめるチャンスなので見逃せない。

RED°TOKYO TOWER内アトラクション VRライド「Space Shuttle 2.0」

RED°TOKYO TOWER内アトラクション VRライド「Space Shuttle 2.0」

RED°TOKYO TOWER内風景

RED°TOKYO TOWER内風景

VRの技術は凄い……! もはやVRはリアルの代替品ではなく、その世界にしかない感動がある。というか一度この親密さを知ってしまったら、やみつきになってしまいそうである。

'LYNK-POP: THE 1st VR CONCERT aespa' Early Bird Sale Start!

『LYNK-POP : THE 1st VR CONCERT aespa』は4月7日(日)に東京での会期を終え、4月12日(金)から5月6日(月・祝)まで、大阪南港ATC ITM特設会場(ITM棟4F)にて開催。VRコンサートという新しい世界の扉を、ぜひ開いてみてほしい。チケットはイープラスにて販売中。

文・写真=小杉 美香

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