錦戸亮、ファンクラブ限定ツアー「RYO NISHIKIDO FAN CLUB TOUR 2023 “Untitled”」初日ライブレポート

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FAN CLUB TOUR 2023“Untitled”(撮影:田中聖太郎)

錦戸亮がファンクラブ限定ツアー「RYO NISHIKIDO FAN CLUB TOUR 2023 “Untitled”」を開催。神奈川・KT Zepp Yokohamaにてスタートを切った。ツアーは、本日ライブ映像作品がリリースされた「LIVE TOUR 2022 “Nocturnal”」以来約1年ぶり、そしてファンクラブ限定ツアーとしては、2021年の3月以来、2年半ぶりとなる。

重低音が響き渡るバンドセッションが繰り広げられ、錦戸亮が登場してグループ時代の楽曲「Your WURLITZER」を歌うと、大きな歓声が巻き起こる。黒のサポーターで左腕を固定した姿で3曲歌ったあと、「鎖骨のほうを骨折してしまって。なんでとか、そんなんもう、ええやん。今日はギターの変わりに、左手を吊りながら歌います」と、苦笑いをしながら、事情を説明した。

「久しぶりにみなさんに手助けしてもらいたい曲なので、ぜひ、お願いします」と、ライブ定番曲の「Tokyoholic」へ。心配そうな観客の空気を感じ取ったのか、右手を上げて笑顔でアピール。せっかく楽しみにしてたのに、腕吊っとるやないか!」と、間奏でセルフつっこみを挟みつつ、歌い終えたあとはオールスタンディングで混み合う前方エリアに向かって「全員、半歩下がりましょうか。怪我しないでね、ホントに。みんな、鎖骨気をつけて」と、ユーモラスな気づかいを見せた。

FAN CLUB TOUR 2023“Untitled”(撮影:田中聖太郎)

前半は「バナナジュース」など独立前の懐かしい曲を立て続けに歌い、「昔の曲を歌ったのですが、僕は僕。僕の過去も僕やし、これからも自分が良いと思うもの、正しいと思うものをやっていきたいので、その意思表示と言いますか」と、選曲の意図を伝えてくれた。ファンクラブ限定ということで、普段は苦手な素振りを見せながらのMC時間も、積極的に観客に語りかける姿が印象的であった。

ライブハウスであり、また、声出しが解禁されてから初のライブということで、熟成された曲と新曲とを迫力あるバンドサウンドで展開した錦戸亮。ライブを行うときは必ず、新しいアレンジ、新しい曲を用意し、充実した時間を提供してくれる。この夜のライブは、近い距離での交流も含めて、やっと本来の、彼が求めていたライブが実現した瞬間でもあった。

「包み隠さず言いますと、本当はここではけて、着替えて、戻ってきて歌う予定でした。でも(左手を固定しているから)着替えられない。だから、このままアンコールを」と最後のMCで告白すると、察したオーディエンスが即座に「アンコール! アンコール!」と一斉に叫ぶ流れに。「なんや、この茶番は(笑)」と言いながらも、「本当に、今日は来てくれてありがとう。そして、アンコールもありがとう(笑)」と、「オモイデドロボー」を楽しそうに歌い、幸福感あふれる空間に仕上げて終演となった。

現在、4枚目のアルバムを制作中であること、また来年2月からのホールツアー開催を発表し、笑顔でステージをあとにした。今ツアーは神奈川、愛知、東京、大阪、福岡、北海道とまわり、11月16日に東京・Zepp Hanedaで最終日を迎え

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