風男塾、シングル全曲披露ノンストップワンマンで16年目の活動スタート JD.LEAGUE 2023との取り組みが決定

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風男塾「風男塾LIVE2023~SINGLES~」9月24日東京・渋谷WWW X

男装ユニット・風男塾が、9月24日東京・渋谷WWW Xにてワンマンライブ「風男塾LIVE2023~SINGLES~」を開催。1部2部にわたりシングル33曲をライブで披露して、16周年目の活動をスタートさせた。ここでは、17:30から行われた第2部の模様をレポートする。

2008年に風男塾(旧・腐男塾)がデビューした記念日である9月24日に行われたこのライブは、デビューシングルから現在までにリリースされたシングルA面33曲をすべて披露しようというもの。第1部では、デビューシングル「男坂」から「友達と呼べる君へ」までの16曲が披露された。また、1部2部に分けてニコニコ動画生配信も行われた。

オープニングSEが流れる中、メンバーの名がアナウンスされるとそれに応える風王(ファン・風男塾ファンの総称)のコールから、柚希関汰、英城凛空、葉崎アラン、胡桃沢鼓太郎、赤星良宗、天堂太陽、凰紫丈源の7人がTシャツ姿でステージに上がり「こんばん波!俺たち、風男塾です!」と挨拶した。昼に第1部のライブを終えたばかりの7人だが、「楽屋でもみんな超元気でずっと喋ってた(笑)」と、ノンストップライブでもまったく疲れを知らない様子。自己紹介を終えると円陣を組んで、凛空による「SINGLES第2部、まだまだ盛り上がって行くぞ!」の掛け声から「おー!!」と気合いを入れて、いよいよ第2部のライブがスタートした。

美しいピアノの旋律から、激しいリズムへと誘う「NOIR〜ノワール」から「証-soul mate」へと続き、各メンバーの歌割りごとにフロアからコールがかかって盛り立てる。ひときわ激しい振りで太陽と鼓太郎のラップが炸裂する「新たなる幕開けのための幕開けによる狂詩曲~キミがいればオレたちも笑顔∞~」、力強くも切ない「ツバメ」等、次々にノンストップで歌い踊るメンバーたち。パンキッシュな「Dash&Daaash!!」では、飛び跳ねるオーディエンスでフロアが揺れるほどの盛り上がりに。四つ打ちのリズムが強調された「sunny」、賑やかなサウンドとキメフレーズが楽しい「ミュージック」、〈手あげてジャンプジャンプジャンプ!!〉と笑顔で煽りながらのパフォーマンスで、会場が多幸感溢れる空間となった「笑う門に明日は来る」と、さすがシングルA面の曲たちだけに、キャッチーなメロディと歌で1曲ごとに風王の心を掴んだ。

ガラリとムードが変わったのが、バラード曲「会いたい、会いたい」。バラードでも一時たりとも動きが止まらず表現する姿に、フロアからは大きな拍手が沸き起こった。アランが「よっしゃいくぞー!」と煽って始まった、弾むようにエネルギッシュな「LIKE A RAINBOW」、疾走感溢れるロックなメッセージソング「生きることは尊いに決まってんだろ」、ド迫力のビートに乗せた「BLESS」と興奮を煽る楽曲が続く。

「ここから俺たち7人がスタートしました!SINGLES 2部ラストスパート、盛り上がっていきましょう!」と凛空が煽ってから披露されたのは、「Hello Hello」。30枚目のシングルにして、現在の7人になってから初めて発表されたシングル曲だ。そんな思い入れある楽曲ということもあるのだろう、全身で躍動感たっぷりに表現して楽しませた。さらに、スタイリッシュなダンスチューン「Baby U」では、軽快なリズムに乗った7人の細かいマイクリレー、コーラスがグルーヴを生んでいた。そしてついに32枚目のシングル「君日和」へ。俳句・川柳をテーマにした五・七・五で作られた歌詞と和風の旋律は、セットリストの中でもかなり異色で目立つ1曲となっていた。歌い終わると大歓声がステージに送られた。

1部2部合わせて33曲をノンストップで歌い終えた7人は、口々に「やったー!」と歓喜の声を上げた。関汰が「みなさん、楽しかったですか!?」と呼び掛けると、「イエーイ!!」とハイテンションで応える風王たちも大満足の様子だ。ここでメンバーが1人1人、感想を述べた。

「みなさんが目の前にいて声を掛けてくださる中でやる33曲は、全然苦じゃなかったです!みなさんと一緒ならどんなことも乗り越えて行けると確信しました!」(鼓太郎)

「こんな貴重な日にこうしてシングル33曲できたことを光栄に思います。これからも風男塾の歴史を繋げて行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!」(太陽)

「みなさんのご声援のおかげで1曲1曲全力で出来ました!来年もまたこういうイベントができたら良いなと思います!」(アラン)

「どうですか!?一年前より俺たち成長してますか?(大喝采)うれしい!コールしてくれたり声出しして盛り上げてくれて、みんなで作ったライブだと思います!」(良宗)

「一年前は覚えるのにめちゃくちゃ時間がかかった曲が、リハーサルで前回より上手くなっているのが嬉しかったですし、この一年で成長出来ていたのかなってちょっと自信がつきました。16周年目をスタートするというのは本当にすごいことで責任もプレッシャーもありますけど、みなさんがこうしてついてきてくださるので、明日からも笑顔で全力で元気に頑張れるなって思いました!これからも風男塾の応援をよろしくお願いします!」(関汰)

「33曲みなさんと一緒にやってみて、この熱さがこんなにも続くのって風男塾の良さだと思いますし、みなさんが温かく応援してくれたおかげだなと思いました。1年でこれだけ成長できているので、これから2年3年とレベルアップしてみなさんと一緒にいろんな景色を見て行きたいなと改めて思いました!」(丈源)

「(※足を怪我をしているためステージ上手で歌唱)今日は自分なりに今できる全力をさせていただいたんですけど、やっぱり俺もみんなと一緒にめちゃくちゃ汗をかきたかったなあって思ったので、またやってください(笑)。33曲やってみて風男塾の歴史も感じられましたし、今日は「sunny」(の歌詞)がすげえ刺さって。本当に風男塾の曲って良い曲だなって思ったので、これからも歌い続けたいと思いました。本日は本当にありがとうございました!」(凛空)

ここで、2023年10月11日に発売するアルバム「ONE FU ALL, ALL FU ONE」の発売記念TikTokキャンペーンが行われることが告知された。さらに、スポーツリーグとの取り組みとして、日本女子ソフトボールリーグ「Japan Diamond Softball League」(通称JD.LEAGUE)の日本一決定戦が行われる11月12日等々力球場(神奈川県川崎市)、11月19日朝霞中央公園野球場(埼玉県朝霞市)の試合を盛り上げるために風男塾が応援に行くことが決定。詳細はオフィシャル・ウェブサイト、SNSで発表されるとのこと。

一度ステージを降りた7人は、すぐさまアンコールの声に応えて再登場。「君日和」のカップリング曲「ガンバーレ!」をステージ、フロア全員で合唱して会場が一体となる大盛り上がりに。「これからも応援よろしくお願いします!本日は本当にありがとうございました!以上、風男塾でした!ふっばーい!!」と、33曲全力疾走のノンストップライブを締めくくって、元気いっぱいに16年目の活動へ向けてスタートを切った。

取材・文:岡本貴之

風男塾「風男塾LIVE2023~SINGLES~」2023年9月24日渋谷WWW X 第2部 セットリスト

1. NOIR~ノワール~
2. 証-soul mate-
3. 新たなる幕開けのための幕開けによる狂詩曲~キミがいればオレたちも笑顔∞~
4. 君色々移り
5. ツバメ
6. Dash&Daaash!!
7. sunny
8. ミュージック
9. 笑う門に明日は来る
10. 会いたい、会いたい
11. LIKE A RAINBOW
12. 生きることは尊いに決まってんだろ
13. BLESS
14. Hello Hello
15. Baby U
16. 君日和
アンコール
EN1. ガンバーレ!

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