赤西仁「YELLOW NOTE」ツアーファイナル東京公演ライブレポート、約4年半ぶりのオリジナルアルバム12/20リリース決定

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赤西仁「YELLOW NOTE」9月20日Zepp DiverCity 東京(撮影:田中聖太郎)

赤西仁のファンクラブツアー「JIN AKANISHI FAN CLUB TOUR 2023 “YELLOW NOTE”」が9月20日東京・Zepp DiverCity 東京でファイナルを迎えた。ジャズ・クラブ「ブルーノート」にちなみ「イエローノート」と名付けたこのツアーでは、バーカウンターやソファーなどを配置し、ジャズアレンジを効かせた楽曲で各地のファンを酔わせてきた。

高音で魅了する「Yesterday」からライブが始まり、2曲目で新曲の「Look At You」を披露。バンドメンバーにもスポットが当たっていき、セッション感のあるライブを楽しむ赤西。静謐さの中にもエモーショナルな歌声を響かせた「Love Yourself」を歌い終わると、「ジャズっぽい、ちょっと大人っぽい感じでやろうと思っているので、プロフェッショナルバンドの音を楽しんで、帰っていただけたらと思います」とライティングの位置などを確認。映像収録が入っていることをサラリと告げる。アルバム制作中であることと、次はリード曲候補と紹介をし、新曲「Can I」へ。全編英語詞となっており、スクリーンに歌詞が映し出される。

アッパーな「Summer Kinda Love」のあとは、「ここからまたゆっくりな曲に戻ります」と語り、セットリストの裏話を明かしてくれた。「実は「Lionheart」と「Love Song」を(日替わりで)交互にやろうと思っていたんだけど、7月に行われた10thアニバーサリーライブで「Love Song」がファンに向けて作った曲だったと語ったこともあり、ファンクラブツアーで「Love Song」をやらないのはどうかと思いまして。バンドのみなさん、練習してもらったのにすみません」と、当初予定していた「Lionheart」を外したことを話すと、観客から強いリクエストが。「リハーサルなしに…!?」と戸惑いながらも、「みんな、歌詞わかる? 手伝ってね」と歌い出す。最後にはオーディエンスも一緒に歌うという熱い展開となった。

ここでゲストとして、友人であるブロードウェイ俳優のジュリアン・スウィーヒが登場。カウンターに2人並んで歌い観客へマイクを向けてのコール&レスポンスも。MCではジュリアンがキーボードに着席して、ファンの間でも人気の高い「ムラサキ」(2011年にリリースされたソロアーティストとしての最初のシングルに収録)のイントロを弾こうと四苦八苦する場面も。「歌ってくれる?「ムラサキ」、みんなの願いがかかってるんだよ!?」と観客とともにお願いするも、赤西自身は「いろんな予定が……まぁ、わかりました」と曖昧なリアクションのまま、ライブを続行。

後半は「Runnin’」「Be Alright」など疾走感のある曲でフロアーを盛り上げ、「Baila」では踊る赤西仁の姿に歓声が沸き起こった。「先程話した、リードの候補になっている曲を。あとでアンケートを取るので、みなさん、よろしく」と新曲「Me」へ。カラフルなライティングで彩られた、アッパーで華やかな曲でステージを締めくくった。

MCでも来年に向けてツアーを計画していることを話していたが、「アルバムのリリースが決定しました」と4年半ぶりとなるオリジナルアルバムの発売も正式に発表。「今日は本当にありがとうございました」とステージを去るも、拍手と歓声が続き、終了アナウンス後に客電が灯ったあとも「アンコール!」と再び登場を願うコールが発生。ライブでは通常アンコールを披露しない赤西が再び姿を現し「歌いますか、「ムラサキ」」と、ファンのリクエストに応え、バンドとともに熱く歌い上げた。

予定外の流れにも関わらず完璧に演奏したバンドメンバーを称え、「もう一度、バンドのみなさんに拍手を」「僕にも中くらいの拍手をください(笑)お気をつけて。またすぐ会いましょう」と締めくくった。

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