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ペルシカリア『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー平均年齢20歳のバンドが見せた、ロックバンドとしての生き様

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ペルシカリア 撮影=瀧本JON…行秀

ペルシカリア 撮影=瀧本JON…行秀

『RUSH BALL 2023』ペルシカリア

リハから観客の注目を集めていたのは、埼玉発のギターロックバンド・ペルシカリア。1曲目は、8月30日(水)にリリースするEP「俺様は世間に用がある」のリード曲「いびき」。初登場のステージでさっそく新作をぶつけてくる様は勇ましく、うだるような暑さにぴったりのナンバーをじっとりと聴かせる。

ペルシカリア

ペルシカリア

「記念すべき25周年。平均で二十歳の自分たちより年上のイベントに出られて光栄に思います!」と、矢口結生(Vo.Gt)が挨拶。ここからはより衝動を焚き付けるように「恋心納品日」を鳴らし、よりアグレッシブなステージへと移行。「せっかくの夏フェスですよ! やなこと乗り切って頑張って、今日まで来たんじゃないですか? 今日はお祭りですから、もうそんなこと死ぬほどどうでもいいから!」(矢口、以下同)と「死ぬほどどうでもいい」を投下。やっと野外で思いっきりロックンロールを鳴らせるバンドの喜びと、やっと自由にライブを楽しめる観客の喜びが呼応してどんどん熱を増していく。

ペルシカリア

ペルシカリア

ペルシカリア

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さらに「どうしたって」「knife」「さよならロングヘアー」と捲し立てられると、身を振り乱しながら掻き鳴らされるロックンロールに観客も負けじと拳を掲げる。さらに拍車をかけるように、「こんなクソダサいやつでも輝ける瞬間があるんですよ! それは信じてやってきたよ!」と「歓声の先」へ。「自分で人生を変えることがロックバンドだと思いました! バンドやってるやつ! やってくれ! 俺も頑張る!」と投げた言葉を体現するかのような、生き様をみせつけるステージに胸がアツくなる。

「大事な、貴重な1日の中に僕たちがいてくれて嬉しかったです。次はライブハウスで会いましょう」と言い残し、最後は「タイムオーバー」に。最後まで全身全霊で駆け抜けた鮮烈なステージで、バンドの存在感を見せつけた。

ペルシカリア

ペルシカリア

取材・文=大西健斗 撮影=瀧本JON…行秀

(『RUSH BALL 2023』オフィシャルレポートの一覧はこちら

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