オフコース、名アルバム「I LOVE YOU」初の高品位45回転レコード&SACD/CDハイブリッド盤を8/23発売

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オフコース「I LOVE YOU」45回転レコード

ステレオサウンドは、ユニバーサル ミュージックの全面協力のもとオフコースの名アルバム「I LOVE YOU」初の高品位45回転アナログレコードと初のSACD/CDハイブリッド盤を8月23日に発売する。

オフコース5人時代の最後を飾った通算10作目のオリジナル・アルバム「I LOVE YOU」。この作品は1982年、彼らのホームグラウンドだった東京・大久保のフリーダム・スタジオでレコーディングが行なわれたのち、アルバム「We are」「over」のミックス・ダウンで腕を振るった名エンジニア、ビル・シュネーを日本に招聘し、同スタジオにおいてミックス・ダウンを敢行した作品。

当時このオリジナルマスターのサウンドを仕上げたビル・シュネーは、TOTO、ボズ・スキャッグス、スティーリー・ダン、シカゴ、ホイットニー・ヒューストンなど多くの世界的なメジャー・アーティストの音楽作品の制作に関わった経験を持つ音楽プロデューサー兼レコーディング・エンジニア。彼がミックスに携わった作品はどれも質が高く、今回ステレオサウンドが発売する45回転アナログレコードとSACD/CDハイブリッド盤は、そのオフコース・サウンドの魅力を現代のオーディオシステムで最高品質で追体験できるクオリティの高い仕上がりとなっている。

この高品位45回転アナログレコードの製作では、ユニバーサル ミュージックが厳重に保管する唯一無二のオリジナル・マスターテープを全曲使用し、原盤となるラッカー盤の製作にあたっては、東京・湯島で「PICCOLO AUDIO WORKS」を主宰する腕利きエンジニアの松下真也を起用した。

1982年制作の貴重なオリジナル・マスターテープの再生では、記録された音声信号を忠実に再現できる「アンペックスATR102」のテープレコーダーを採用し、テープに収められたオリジナルマスターサウンドの持ち味を最大限に引き出すことに成功。そのサウンドは松下エンジニアの卓越した技術力と感性によって、45回転仕様のレコードにマッチするサウンドバランスに整えられ、本作のカッティング・マスターであるハーフインチのアナログテープへと収録された。これによりオリジナルのマスターテープが持つ厚みのある音の質感、さらには、その圧倒的なサウンドの情報量をそなえることができた。

ラッカー盤のカッティングでは、このハーフインチのカッティング用マスターテープの生々しいサウンドの質感をそのままに、米国の名機スカーリー製のカッティングマシンによってダイレクト・カッティングが行なわれた。

本作は、オリジナルのマスターテープが内包している歌声と楽器の持ち味を最大限引き出すために、デジタル機材をいっさい介在しない正真正銘のオールアナログプロセスによって製作した、贅を極めた高品位な45回転2枚組のアナログレコードとなっている。

また、アナログレコードと同時発売されるSACD/CDハイブリッド盤の製作では、松下エンジニアの手によって丹精込めて調整されたアナログ機材を駆使しSACDとCDそれぞれの器に合わせたマスタリングを施している。

SACD層は、先のアナログレコード用ハーフインチのカッティングマスターテープに記録されている圧倒的なサウンドの情報量とディテールを高品位DSD2.8MHzへダイレクトにフラットトランスファーし制作。一方のCD層については、レコード用ハーフインチのカッティングマスターテープから全くのフラットトランスファーとしてではなく、同じテープを再生しつつもPCM44.1kHz/16ビットというCDフォーマットの器にマッチさせたマスタリングを改めてアナログ領域で施し制作。SACDのしなやかな質感あるサウンドとCDの鮮やかでエネルギー感ある2つのフォーマットによるサウンドの世界を実現している。

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