プリンス、死後5年を経て完全新作アルバム「ウェルカム・2・アメリカ」を7/30全世界同時発売 2011年フル・ライヴ映像収録の限定盤も

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プリンス「ウェルカム・2・アメリカ」

2016年4月21日に惜しまれながらも57歳の若さで急逝、全世界のアーティストや音楽ファンに今なお多大な影響を与え続けている孤高の天才=プリンス。2010年にレコーディングされたもののお蔵入りとなっていたスタジオ・アルバム「ウェルカム・2・アメリカ」が、今年7月30日にソニーミュージックより全世界同時発売となることが発表となった。

今回発売となるアルバム「ウェルカム・2・アメリカ」は、変化しつづける世の中や政治的分裂、マスメディアによる情報コントロール、人種やジェンダーなどあらゆる差別や偏見など、今まさに2021年日本をはじめ全世界が直面している社会問題に対し、プリンスが抱いた懸念、心願った希望、描いた未来が記録されたパワフルかつメッセージ性の強い作品となっており、プリンス本人は2010年に「世の中は偽情報に溢れかえっている。ジョージ・オーウェルが警告していた未来そのものだ。僕たちはこのようなチャレンジングな時代を信念曲げずに生きなければならない」と語っており、レコーディングから11年の月日を経て遂に世へ解き放たれることとなる。

レコーディングには天才ドラマーのジョン・ブラックウェルほかクリス・コールマン、タル・ウィルケンフェルド、モリス・ヘイズ、またザ・ニュー・パワー・ジェネレーションからシェルビー・J.やリヴ・ウォーフィールド、エリサ・フィオリーロらが参加。作詞作曲/プロデュース/その他各楽器のパフォーマンスはプリンス本人で、国内盤のみ高品質のBlu-spec CD2仕様で発売予定だ。

アルバム発売に先駆けて、本日よりアルバム表題曲である「ウェルカム・2・アメリカ」の配信がスタート。ゴシップに溢れるテレビやネットからの情報過多、かつて“Slave”(=奴隷)と自らの頬に描いたように音楽業界への不満などについて独白。さらにアメリカ合衆国の国歌にある歌詞の一部「Land of the free/Home of the brave」(=自由の地/勇者の住処)を、「Land of the free / Home of the slave」(=自由の地/奴隷の住処)と揶揄するなど痛烈な批判も込めた楽曲となっている。

また国内盤限定で、CDアルバムほか2011年4月28日に米ロサンゼルスの会場ザ・フォーラムにて敢行された「21 Nite Stand」のライヴ映像をBlu-rayにて収録した2枚組も発売予定。このライヴにはジョン・ブラックウェルやザ・ニュー・パワー・ジェネレーション、モリス・ヘイズ他が参加。自身のヒット曲「パープル・レイン」「KISS」「レッツ・ゴー・クレイジー」ほか、ボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」やシーラ・Eの「ラヴ・ビザール」など名曲カバーも披露しており、全23曲トータル133分にわたって当時のエネルギッシュなプリンスを高画質で収めた初発売映像作品となっている。

さらにCDとライヴBlu-ray、アナログ2組ほか、当時のライヴのチケットやセットリスト、VIP招待状やバックステージ・パスのレプリカ、32Pに渡るブックレットやポスターなど、「ウェルカム・2・アメリカ」制作時のクリエイティヴでエネルギッシュなプリンスの魅力を豪華付属品とあわせてコンパイルした完全生産限定盤も同時発売となる。

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