歌舞伎座
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、2020年3月より公演を中止していた歌舞伎座が、8月1日(土)より営業を再開し、『八月花形歌舞伎』の公演を行うことが発表された。
歌舞伎座では、緊急事態宣言の解除及び東京都の施設再開方針に基づき、政府や自治体のガイドライン、感染症に関する専門家のご意見を参考に、公演再開に向けた準備を進めてきた。公演再開にあたっては、入り口付近に赤外線サーモグラフィーを設置し来場者の表体温スクリーニングを実施するほか、劇場内では、密集を避けるため、前後左右を開けた席配置とし、エレベーターの利用人数についても4名に制限。会場内、多くの来場者が触れる可能性のある手すり、ドアノブ、肘かけ等については定期的に消毒を行い、場内の清掃・消毒のため、各部完全入れ替え制の形式をとる。また、ブランケット、座布団、オペラグラスの貸し出しは一時的に休止、さらに、コインロッカーの使用や荷物預かりに関しても制限する場合があるとしている。そのほか、来場者には劇場内でのマスク着用や入場時の手指消毒の実施、客席やロビー等での会話をはじめ、大向こうや掛け声についても控えるよう呼びかけている。これらの対策については、歌舞伎公式総合サイト『歌舞伎美人』にて確認できる。
『八月花形歌舞伎』は、8月1日(土)~8月26日(水)まで(※7日(金)、17日(月)は休演)。演目は、『連獅子』『棒しばり』『義経千本桜 吉野山』『与話情浮名横櫛 源氏店』を幕間なしの、第一部~四部制で上演。各演目には、松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助、市川中車、片岡亀蔵、坂東彌十郎、中村扇雀らが出演する。チケットの発売は7月15日(水)より開始。
(左から)中村扇雀、坂東彌十郎、片岡亀蔵、市川中車、中村七之助、中村勘九郎、片岡愛之助、市川猿之助、松本幸四郎
なお、歌舞伎座にて実施される感染症対策については、今後政府や関係省庁、自治体などからあらたな情報発表がなされた場合には、その内容に応じて追加および変更する場合があるとされている。詳細については、公式サイトにて確認してほしい。
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