BAROQUE、SNSツールを駆使し投稿を募って生み出した新曲「STAY」MV公開

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BAROQUE「STAY」

BAROQUEが4月25日0:00に緊急配信した新曲「STAY」の近日公開と予告されていたミュージックビデオが早くも完成、4月29日22:00よりYouTubeプレミア公開された。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により外出自粛が要請される中、メンバーが自宅から外へ出ることなく、全工程をリモートワークで完成させたこの楽曲。ツアーが中断している状況下、「ライブで会えないファンともその制作を通じて繋がりたい」との想いから、TwitterやLINEのOPENCHATといったSNSツールを駆使し、投稿を募って生み出されている。

去る4月3日、ミュージックビデオとは別の、デモ音源を乗せたドキュメンタリータッチの先行映像をまずは公開。興奮冷めやらぬ4月4日、ファン参加型のミュージックビデオ企画を発表。「自分の大切なもの、守りたいもの、好きなもの」等の写真、コメントなどを自由に送ってほしいと呼び掛けると、SNSを通じて多数の投稿が集まった。

4月7日、政府は緊急事態宣言を発出、新型コロナウイルスの感染拡大状況は深刻度を増していく。そんな中でも制作は止まることなく進み、4月25日には完成版音源を配信、そして4月29日、早くも編集を終えてミュージックビデオを公開した。

ミュージックビデオには、ファンから寄せられた写真・コメント画像を予告通り盛り込み、怜(Vo)と圭(G)が自宅で撮影した自撮り映像と〝共演″させている。加えて、ミュージックビデオ企画の発表から今日に至るまで、新型コロナウイルスを巡る状況が変わって行くにつれ、SNSの投稿内容や空気感が変化していく様子もまざまざとドキュメントしていく。

不急不要の外出自粛が叫ばれる中、ツアーが延期となってしまった会場全てをGoogleストリートビューで巡る、という試みも。視覚の処理能力をオーバーしそうなほど情報が溢れ返る画面は、そのまま今の混沌とした世界のありようを映し出しているようだ。

印象深いのは、宇宙空間から地球へのズームインでミュージックビデオが幕開け、最後は宇宙からの視点に戻っていくような描き方。コロナ禍に向き合い命の大切さを見つめる作品だが、ネガティヴな描き方はせず、未来から俯瞰して今のすべてを肯定するかのような、明るい光を暗示する仕上がりとなっている。

猛スピードで完成にこぎつけた作品ではあるものの、いわゆる〝撮って出し″の雑さとは無縁で、丁寧に美しくつくりこまれBAROQUEらしい作品となっている。

BAROQUE 圭 コメント

僕達BAROQUEはSTAYという楽曲を制作しました。
この楽曲を外出や接触を絶った状況にありながらも完成させて発表したい。
そしてライブで会えないファンともその制作を通して繋がりたい。

STAYという楽曲に込めたメッセージは2つあります。

ひとつは楽曲を通して今生きるということを、自分の、周りの人の命の大きさというものを今一度考えたい。

もうひとつはこういう状況であっても音楽を発表し、楽しんでもらえるという可能性を新しい発信の仕方を通して実現したいということです。

STAYという言葉には支えという意味もあります。
この困難の先に、新しく穏やかな未来が訪れる事を心から願って。

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