U2「ヨシュア・トゥリー・ツアー」が自身初のインド公演で閉幕、全66公演で約300万人を動員

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A.R. Rahman & U2 PHOTO by ROSS STEWART
A.R. Rahman & U2 PHOTO by ROSS STEWART

12月4日・5日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われた13年ぶりの来日公演の興奮も冷めやらぬ中、12月15日U2初のインド公演となるムンバイで「ヨシュア・トゥリー・ツアー」は幕を閉じた。2017年5月に開始した「ヨシュア・トゥリー・ツアー」は、ヨーロッパ、北米、南米、メキシコ、ニュージーランド、オーストラリア、日本、そしてU2初の公演となったインド、シンガポール、韓国、フィリピンを訪れ、全66公演で約300万人の観客を動員した。

ムンバイ公演には、インドの伝説的な作曲家 A.R.ラフマーンがステージに登場し、この公演を前にリリースされた新曲U2 & A.R.ラフマーン「アヒンサー(Ahimsa)」を演奏した。このパフォーマンスには、A.R.ラフマーンの娘カティージャ・ラフマーンとカティージャ・ラフマーン、シンガー・ソングライターのRianjali Bhowmickも参加した。

A.R.ラフマーンは語った。「ムンバイ公演でU2とステージに立てたことは、偉大なるマハトマ・ガンジーと彼の信念である“アヒンサー” を祝福することを意味していました。世の中の不正に立ち向かい、女性のエンパワーメントのため、世界の良心に訴えるU2の姿勢が私たちに与えた感銘は深く大きなものです。“アヒンサー”でのU2とのコラボレーションは、ガンジー生誕150周年という、祝うべき記念の年に実現しました。今こそ、アヒンサーのメッセージは世界のあらゆる地のあらゆる人々に届けられるべきです。私の二人の娘、カティージャとラヒーマにとっては、これがロックコンサートでの初パフォーマンスとなりました。コンサートにいらした皆さんに、パフォーマンスを楽しんでいただけたことを祈ります」

ガンジーがかつて住んだ家マニバワンをコンサート前に訪問したことを、ボノは観客にこう語った。「インドに僕らは巡礼者としてやってきている。何世紀にもわたり、多くの者がそうだったように。偉大なるガンジーの魂を求めて僕らはここにいる。僕らは生徒、あなたたちは僕らの先生なのです…」

曲タイトルの「アヒンサー」は、サンスクリット語で“非暴力”を意味する。この曲は、インドの多様なる精神性を祝福するメッセージを誇る、まさにU2の思想とA.R.ラフマーンの熟達の結集によって生まれた1曲だ。

また、U2初のインド公演を記念して、インド人アーティスト/プロデューサーがU2の過去の名曲を大胆にリミックスした4曲入りのEP「The Eternal Remix」も配信でリリースされている。

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