加山雄三、シングル「嘘よ」で演歌歌手デビュー&6/27にフル・アルバム発売決定

アーティスト

加山雄三

“若大将”こと加山雄三が、6月6日に演歌歌手としてデビューした。また、6月27日に発売される演歌アルバム「演歌の若大将~Club光進丸」の詳細も発表されている。

加山は、時間ができると光進丸に家族や友人、スタッフを呼んで料理を振舞い、カラオケをするのが唯一の楽しみだった。船は大音量を出しても隣近所に迷惑をかけることがなく、加山がカラオケで歌うのは「演歌」のみと言うほど演歌フリーク。35年ほど前に船員と一緒になって2曲の演歌を船で作った。

その曲が時を超え、自身初の演歌シングルとして発売した「嘘よ」とカップリング曲の「残り酒」。この2曲を演歌アルバムの柱に、流行歌として発売した加山オリジナル曲「別れたあの人」(67年発売)、「しのび逢い」(68年発売)、「りんどう小唄」(72年発売)、「旅の手紙」(80年発売)、を収録。

さらに加山18番の演歌カバー「そして神戸」、「奥飛騨慕情」、「宗右衛門町ブルース」、「雪國」を新録した。

同アルバムには、加山最新のオリジナル曲「また会いたいあの人」が収録されている。この曲は67年に発売されたが、加山の持つポップス路線とは違い、路線変更かと話題になった「別れたあの人」(作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作)を51年の時を超えアンサーソングとして弾厚作(加山雄三)が作曲したが、岩谷時子を彷彿するような詩を書ける作家がいないか探し、つんく♂氏に依頼した。加山の最新曲(535番目の曲)が演歌曲「また会いたいあの人」である。「別れたあの人」は、離れたくなかったが別れた恋人の幸せを願う曲。「また会いたいあの人」は、つんく♂が「別れたあの人」を何度も聞き、インスパイアされた作品。忘れられないあの頃の恋人を今も思う純粋な気持ちを歌詞にしたためた。

このシングル、アルバムジャケットの撮影は3月22日に光進丸で行われた。この10日後の4月1日に火災を起こしたことにより、加山雄三と光進丸の最後の写真となりました。

つんく♂ コメント
加山雄三さんとお仕事出来たこと、とても光栄に感じております。
大学生の頃、日本映画にハマってたくさん映画を観ました。
その頃に加山さん主演の映画もたくさん観させていただきました。
当時学生だった僕から見ても若大将はキラキラと美しくかっこよいお姿で僕の目に映っておりました。
当然ながら音楽にも興味を持ち、加山雄三ベストを入手して聞きました。「君といつまでも」は当然ながら誰もが知っている有名な楽曲ではありましたが、バンドをやっていた当時の僕は「夜空の星」や「蒼い星くず」にとても興味を持ちました。なぜかというとどっちの曲も曲が始まった時の印象とその次の展開が驚くほど違うからです。「え?同じ曲!?」と。
この展開のあり方に度肝を抜かれたのを覚えております。世の中にはすごい作家の先生ってのがいるもんだなぁっと感心しておりました。その作曲家 弾厚作さんが加山雄三さんだと知ったのはそれからずっと後のことでした。それを知った時、もう一度度肝を抜かれたことは言うまでもありません。そんな加山さんとまさか一緒にお仕事が出来るなんて想像の外にありましたが、今回こうやって実現し、何度も作品を聞いております。その度にこう思います。「幸せだなぁ〜」と。

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