元ちとせの歌の原点ともいえる奄美シマ唄、世界的アンビエント・ミュージシャンChihei Hatakeyamaがリミックス

アーティスト

2002年「ワダツミの木」の大ヒットからデビュー16周年を迎え、その歌手活動が充実期を迎える中、自身の歌の原点である「奄美シマ唄」集の新録アルバム「元唄〜元ちとせ 奄美シマ唄集〜」を昨年11月にリリースした元ちとせ。“奄美シマ唄の再構築”ともよべる新たなフェーズに突入するリミックス企画が現在進行中だ。

第1弾はゆらゆら帝国解散後独自のスタンスで国内外へ活動の場を広げている坂本慎太郎。第2弾はジャズやヒップホップをベースにしたドープなビートの開拓者にして先日惜しくも他界したRas G。

そして第3弾となる今作には、海外からの評価も高い新しい日本の才能Chihei Hatakeyamaが起用された。

浮遊感のある幻想的な音の海から響いてくる唄声は、聴く者を遠い世界に誘うような妖しさと魅力に満ちている。世界的なアンビエント・ミュージシャンであるChihei Hatakeyaの作り出す唯一無二の音世界を聴いてみよう。

Chihei Hatakeya コメント
「くるだんど節」の歌詞を聞いた時に、海の情景がふと思いついた。歌詞のほとんどの部分は聞きとれず、断片的に島、カツオブシなどの単語が耳に入る。これは一体どういうストーリーなんだろうか?というのが最初の出発点だった。私はこの歌は漁にでかけた男達を待つ女達の歌だと解釈した(間違っていたらゴメンナサイ)。
元ちとせさんの歌声はとても素晴らしく、古代の巫女のように脳内に響く、そこには太古から、連綿と続く海に生きる人達の中にある遺伝子のようなものを感じる。
雄大なアンビエントドローンの海の上を、幻想的な幾重にも重ねられた声が浮かび、消えて行くような楽曲をイメージし、リミックスの前半部分は静かな海を、後半部分は嵐の海を表現した。
巫女のような声が霊となり、嵐の夜の海を彷徨う、永遠と幽玄の世界の中で、時間が逆行する別の次元から来た歌声のようなものをイメージして、声を加工し編集した。

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