ジェフ・ベックとスティーヴィー・ワンダー

コラム 高橋裕二の洋楽天国

スティーヴィー・ワンダーはジェフ・ベックがレコーディング・セッションに参加してくれたので、お礼に「迷信」という曲を書いた。

ジェフ・ベックはアルバム「ベック、ボガート&アピス」で取り上げ、ベースのティム・ボガートが歌った。レコード会社はCBSレコード(現ソニーミュージック)傘下のエピック。この曲をシングル・ヒットさせたいと考えた。

スティーヴィーは、アルバム「トーキング・ブック」で自らこの曲を歌った。しかしジェフに贈った曲なので、シングルにする気は無かった。ところがスティーヴィーが所属するモータウン・レコードは「出来がいい」としてシングル・カット。ビルボード・シングル・チャートで1位になった。

スティーヴィーは詫びて、ジェフ・ベックのソロ・アルバム「ギター殺人者の凱旋」の為に「哀しみの恋人達」を書いた。当ブログの筆者はこのアルバムの担当者。ミュージック・マガジンの中村とうようさんにタイトルの事で怒られた。

「哀しみの恋人達」はインスト曲なので、クリエイションの竹田 和夫さんに採譜してもらい、アルバムに付けた。この事から内田裕也さんの「ワールド・ロック・フェスティバル」に発展する。

因みに当コラムの筆者は、このアルバムにジェフ・ベックの等身大(畳サイズ)のポスターを付けて、会社から怒られた。

高橋裕二の洋楽天国記事提供元:洋楽天国
高橋裕二(たかはし・ゆうじ)
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