REvilというハッカー集団

コラム 高橋裕二の洋楽天国

5月11日、エンタテインメント系法律事務所最大手の「グラブマン・シャー・メサイラス&サックス」がハッカー攻撃を受け、契約書や機密合意書、電話番号、Eメール・アドレス、裁判所記録、私信といった社外秘の情報が盗まれたと発表した。

アレン・グラブマンは超大物の音楽弁護士。顧客には、レディー・ガガやマドンナ、ニッキー・ミナージュ、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、バーブラ・ストライサンドやマライア・キャリー他がいるという。

ハッカー集団は「REvil」と呼ばれている。データを一般の人々にも販売する準備ができていると主張している。

REvilは法律事務所に最初、23億円を要求したという。しかし事務所は要求に応じなかったの。7月1日にはニッキー・ミナージュやマライア・キャリーの契約書の公開オークションを行なうと発表した。オークションは6,600万円(1$110円換算)からスタートするという。

REvilは、「私たちは非常に多くの価値のあるファイルを持っているので、データを購入した幸運な人は非常に長い間満足するでしょう」とコメントしている。

グループはまたこうも主張する、「ショー・ビジネスはコンサートやファンの愛だけではありません。大きなお金と社会的操作があり、舞台裏に潜む汚い性的スキャンダルや麻薬や裏切りです」

FBIは、「ハッキングは国際テロ行為と見なされており、テロリストと交渉することはありません」としている。

前代未聞の恐喝事件。オークションで一般人が買うというよりも、脅してオークション前に裏金を取ろうとするやりかた。どうなるのだろう。

高橋裕二の洋楽天国記事提供元:洋楽天国
高橋裕二(たかはし・ゆうじ)
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