ソニーミュージック最高制作責任者クライヴ・デイヴィスが主催するグラミー賞の前夜祭

1月26日にロサンゼルスで開催されるグラミー賞。今年も恒例の、ソニーミュージック最高制作責任者クライヴ・デイヴィス（87歳）が主催する前夜祭がロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで開かれる。音楽業界人にとって、グラミー賞授賞式に参加するよりもこの前夜祭に招待されたいと言われるほどの豪華なイベント。

クライヴ・デイヴィスは弁護士としてソニーミュージックの前身のCBSレコードに入社。35歳でCBSレコード傘下のコロンビア・レコード社長に就任。サイモン＆ガーファンクル、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンやジャニス・ジョプリン等の契約に携わった。1975年、アリスタ・レコードを創立し、バリー・マニロウ、サンタナや特にホイットニー・ヒューストンのスター化に尽くした。

2012年のグラミー賞前夜祭。前年（2011年）もホイットニー・ヒューストンが歌っていた。この年（2012年）もホイットニー・ヒューストンが歌うはずだった。しかし会場に現れなかった。パーティーが開かれる同じビバリー・ヒルトン・ホテルの4階客室の浴槽の中で倒れていたところを発見され、救急隊が蘇生処置を施したが帰らぬ人となった。

今年の1000人にも及ぶ招待客はまだ発表になっていない。音楽業界誌ビルボードは以前、オバマ大統領に仕えたジョー・バイデン副大統領（今年は大統領候補として、トランプをひきずり降ろす為、民主党のトップを走っている）がワシントンでクライヴ・デイヴィスに会った際、「君の事は知っている。私も前夜祭のパーティーに招待してくれないか」とのエピソードを報じた。