レッド・ツェッペリン「天国への階段」のイントロは盗作か、裁判が始まる

コラム 高橋裕二の洋楽天国

6月14日、レッド・ツェッペリンのロバート・プラント(67歳)とジミー・ペイジ(72歳)が、「天国への階段」のイントロのギター・コードが盗作だと訴えられた件で、著作権侵害をめぐる陪審裁判がカリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所で始まり、出廷した。アメリカのメディアが伝えた。

2年前の2014年、アメリカのロック・バンド「スピリット」のギタリスト、故ランディ・カリフォルニアの遺産管財人であるマイケル・スキッドモアが、「天国への階段」のイントロが、スピリットの1967年の楽曲でランディ・カリフォルニアが書いた「Taurus」の盗作だと主張した。レッド・ツェッペリンはスピリットの前座で1969年当時アメリカ・ツアーを行った際、ジミー・ペイジが「Taurus」を聴き、「天国への階段」のアイデアを得た可能性があるとしていた。

この裁判、奇妙な事に、訴えたランディ・カリフォルニアは1997年に他界している。盗作だと言っても「Taurus」はインスト曲なので詩がない。メロディーが似ているという裁判でもない。似ているのはイントロのギターだ。遺産を相続できる妹のジャネット・ウルフが代理人を通して訴えたようだ。過去の報道によると和解案として、1ドルと曲のクレジットだった。和解後は曲が使用され印税が発生したらランディ・カリフォルニアにも分配があるというものだった。

今後ロバート・プラントとジミー・ペイジは証言台に立つそうだ。

余談だが、「Taurus」を収録したスピリットのデビュー・アルバム「スピリット」は、ママス&パパスでお馴染みのルー・アドラーがプロデューサーだった。

記事提供元:洋楽天国


高橋裕二氏インタビュー

関連タグ

関連タグはありません

オススメ