米フォーブスが死亡したセレブの死後の年収ランキングを発表、1位はマイケル

コラム 高橋裕二の洋楽天国

アメリカを代表する経済誌フォーブスが、恒例のちょっと変わったランキングを、今年も今週の25日に発表した。亡くなった著名人が、死後毎年いくら稼いだかというランキングの「Top-Earning Dead Celebrities」。最近はdead celebeを略称して「デレブ」とも呼称している。2011年のランキングは以下の通り。(集計は2010年10月〜2011年9月)右側に稼ぎ高と死亡年を示した(1$76円換算)。

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1位)マイケル・ジャクソン(ミュージシャン) 129億円 2009年
2位)エルヴィス・プレスリー(ミュージシャン) 42億円 1977年
3位)マリリン・モンロー(女優) 21億円 1962年
4位)チャールズ・シュルツ(漫画家) 19億円 2000年
5位)ジョン・レノン(ミュージシャン) 9億円 1980年
5位)エリザベス・テイラー(女優) 9億円 2011年
7位)アルベルト・アインシュタイン(物理学者) 8億円 1955年
8位)セオドア・ガイゼル(絵本作家) 7億円 1991年
9位)ジミ・ヘンドリックス(ミュージシャン) 5億円 1970年
9位)スティーグ・ラーソン(作家) 5億円 2004年
9位)スティーブ・マックイーン(俳優) 5億円 1980年
9位)リチャード・ロジャース(作曲家) 5億円 1979年

遺産や資産ではない。あくまでも本人が1年間で稼いだお金。1位はダントツでマイケル・ジャクソンだが、死後1年間の昨年は209億円を稼いだ。今年の数字は、生きていても死んでいてもという事でいけば、音楽界ではU2に次ぐ2位だ。レコードからのアーティスト印税、自ら書いた曲の著作権印税、ソニーミュージックと共同で保有するビートルズの曲の著作権を管理する売り上げや映画「This Is It」やそのDVD化で発生する印税等。来年はこれらに加えシルク・ドゥ・ソレイユの「イモータル・ワールド・ツアー」からの印税も加わる。

2位のエルヴィス・プレスリーは常連。大半の売り上げは住んでいた邸宅「グレイスランド」の入場料だ。3位のマリリン・モンローはネーミング等諸権利を含む資産をオーセンティック・ブランド・グループに売却したため。死後50年たってもこれだけの価値がある。勿論オーセンティック・ブランドはこれをもとにモンローでもっと稼ぐつもりだ。

4位のチャールズ・シュルツも常連。スヌーピーでお馴染みの漫画「ピーナツ」の作者。漫画の著作権で稼ぐ。5位のジョン・レノンも常連。著作権印税が大きい。今年亡くなったエリザベス・テイラーの主な収入は自身がプロデュースした香水「ホワイト・ダイアモンド」からの売り上げだという。

7位のアインシュタインも常連。名前の使用料や肖像権の使用料が大きい。8位のセオドア・ガイゼルは本名で、絵本を書く時のペン・ネームはドクター・スース。多くのヒット絵本がある。9位のジミ・ヘンドリックスはレコード売り上げもあるが、ヒューレット・パッカードのキャンペーンで「フォクシー・レディー」が使われた事による曲の使用許諾料が大きい。

スティーグ・ラーソンは大ベスト・セラー本「ミレニアム」シリーズの作者。スティーブ・マックイーンも死後30年たつが、渋い顔立ちは、ドルチェ&ガッバーナやトミー・ヒルフィガーのキャンペーンに使われる事による肖像権の許諾料。リチャード・ロジャースはミュージカルの作曲家。「南太平洋」、「王様と私」や「サウンド・オブ・ミュージック」を書いた。

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