米ワーナーミュージック、パーロフォン・レコード買収で約68億円の経費削減案

先週ワーナーミュージックのステファン・クーパー最高経営責任者は、社内のスタッフに宛てたメモで、パーロフォン・レコード(PLG/パーロフォン・レーベル・グループ)を買収した事で、ワーナーミュージック・グループとして経費の削減を行うと発表した。イギリスの音楽業界誌ミュージック・ウィークが伝えた。
ユニバーサルミュージックによるEMIミュージック買収で、欧州委員会は競争法(独占禁止法)に抵触するという理由で、ユニバーサルミュージックに対してEMIミュージックの一部分を切り離し、第三者に売却するよう命じていた。そして結果名門パーロフォン・レコードが売りに出され、ワーナーミュージックが買収した。
ステファン・クーパーは社内メモで、パーロフォン・レコードをワーナーミュージックのアトランティック・レコードやワーナー・ブラザーズ・レコードと同様、第一線(フロント・ライン)のレコード会社として経営していく事を明らかにした。
経費削減案は約68億円(1ポンド151円換算)。ワーナーミュージックと一緒になった事で、社内のシステム、オフィスの賃貸料、レコードの配給や物流等で実行できるという。また重なる部署での社員のリストラも間もなく発表されるそうだ。
パーロフォンはビートルズが在籍したレーベル。ユニバーサルミュージックはビートルズのカタログだけを保有して残りをワーナーミュージックに売却した。パーロフォンはビートルズの他にもクイーン、ペット・ショップ・ボーイズやデュラン・デュラン他多くのスーパースターを輩出した。現役ではコールドプレイやブラー、コナー・メイナードやカイリー・ミノーグ他多数のアーティストが在籍する。勿論看板スターはコールドプレイだ。
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