米ビルボード 2012年上半期興行収入ベスト10発表

コラム 高橋裕二の洋楽天国

音楽業界誌ビルボードが2012年の上半期興行収入ベスト10を発表した。集計期間は2011年11月1日から2012年5月31日迄の7ヶ月間だという。1$80円で換算した。

1位) ロジャー・ウォーターズ 105億円
2位) マイケル・ジャクソン:ザ・イモータル・ワールド・ツアー(シルク・ドゥ・ソレイユ) 55億円
3位) ブルース・スプリングスティーン 42億円
4位) ジェイ・Z/カニエ・ウェスト 37億円
5位) レディー・ガガ 35億円
6位) ヴァン・ヘイレン 31億円
7位) トランス・シベリアン・オーケストラ 27億円
8位) テイラー・スウィフト 21億円
9位) パール・ジャム 20億円
10位) アンドレ・リュウ 20億円

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ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズによる「ザ・ウォール・ライブ・ツアー」が120万枚のチケットを売り、ダントツの1位になった。このツアー、2010年の開始から現在までの興行収入は実に280億円。今週の土曜日(7月21日)、カナダのケベックで終演する。

マイケル・ジャクソンの楽曲を使ったシルク・ドゥ・ソレイユのショーは昨年(2011年)10月からスタートした。ブルース・スプリングスティーンはサックス奏者の故クラレンス・クレモンズがいない初めてのコンサート。4位のジェイ・Zとカニエ・ウェストはコラボレーション・アルバム「ウォッチ・ザ・スローン」の為のツアー。レディー・ガガは韓国からスタートした「ボーン・ディス・ウェイ・ボール・ツアー」

6位のヴァン・ヘイレンはデヴィッド・リー・ロスを迎えての再結成ツアー。今年(2012年)11月に来日する。

7位のトランス・シベリアン・オーケストラは日本からツアーも出る超ユニークなグループ。冬を迎える頃、コンサート・ツアーが始まる。そのツアー・スケジュールは尋常ではない。数ヶ月間に渡るツアーは、1日2回公演もたびたび。オーケストラといってもクラシックではない。60人以上の演奏家と加えて合唱隊による、プログレとメタルのシンフォニー。1995年ポール・オニールのアイデアによって「トランス・シベリアン・オーケストラ(シベリア横断交響楽団)」はスタートした。リーダーのポール・オニールは過去に、エアロスミス、ハンブル・パイやスコーピオンズのマネージメントや制作にもかかわった。ハード・ロックやヘヴィメタはお手のもの。残念ながらトランス・シベリアン・オーケストラのCDは1枚も日本では発売されていない。

10位のアンドレ・リュウはヨハン・シュトラウスの楽曲をポップな演奏で大人気のバイオリニスト兼指揮者。たびたび来日している。興行収入ベスト10の常連。チケットが高い為だ。1枚2万円前後する。

以下はトランス・シベリアン・オーケストラの公式ビデオ。
トランス・シベリアン・オーケストラ

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