米Google クラウド音楽サービス「Google Music」を開始

コラム 高橋裕二の洋楽天国

【グーグル・ミュージック・ストアー開店】

今週16日、検索最大手のグーグルがデジタルによる音楽販売を開始すると発表した。消費者はiTunesストアー同様、1曲99セント(日本円で約76円)から1ドル29セント(約99円)で購入出来る。アップルと異なるのはクラウド上の「ロッカー」に最大で2万曲を保存しておくことが出来る。ロッカーから取り出して聴くので、スマートフォン(OSがアンドロイド)だけでもいい。

2003年にアップルが開始したデジタル・ダウンロード(音楽配信)販売。アップルもアマゾンも既に「ロッカー・サービス」を開始しているが、グーグル・ミュージックの場合ダウンロードという概念がない。好きな曲があれば買うがロッカーに預けておく。また「グーグル+」を使えば購入した消費者の友達は1曲1回だけ無料で好きな曲を聴くことが出来る。

しかし難点もある。アップルの場合は、Tunes Matchという年額24.99ドル(約1920円)の有料会員になれば、自分のライブラリーとiTunesストアーのライブラリーを照合して、マッチした曲はアップルのクラウド・サービスの「ロッカー」に自動的に入れてくれるというもの。グーグル・ミュージックは今のところ、1曲づつ自分で「ロッカー」にアップロードしなければならない。

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大手のレコード会社、ユニバーサルミュージック、EMIミュージック、ソニーミュージックと契約が出来た。ワーナーミュージックとはまだ交渉中だ。それによりグーグル・ミュージックは消費者に1300万曲を提供出来るという。

グーグルはOSアンドロイドでスマートフォン戦争を制したい。グーグルの16日の発表によるとアンドロイドのスマートフォンは全世界で2億台を突破したそうだ。また調査会社comScoreによれば、スマートフォンのOSは6月末までの3ヶ月間で、アンドロイドが40.2%だったが、9月末の3ヶ月間で44.8%に上昇した。これに対しアップルのOSは6月末の26.6%から9月末の27.4%と微増だった。

ダウンロードして保存しておくのに対してスウェーデンのスポティファイ(Spotify)のサービスは、ダウンロードせずストリーミングで聴くだけだ。ソーシャル・ネットワーキング・サービスの巨人フェイスブックと提携しアメリカで会員を200万人に増やした。好きな曲を好きな時に聴けるがコマーシャルが入る。CMが嫌なら有料会員になればいい。レコード会社や音楽著作権会社はスポティファイが受け取るCM料金や有料会員の会員料金から使用料を徴収する。

グーグルはアメリカでデジタル・ダウンロード市場の70%を占めるアップルのiTunessストアーに挑戦する。どういう結果になるのだろう。またアマゾンはどう対抗するのだろう。

レコードは「ビニール」から「カセット・テープ」へ、「CD」から「デジタル・ダウンロード」を経て「デジタル・ロッカー」の時代に突入するかもしれない。しかし実物のCDにこだわる人も多い。またアーティストは最近さかんに30cmのアナログ・レコードも発売している。

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