海外のデジタルDL売上が更に増加、日本のガラパゴス化進む

コラム 高橋裕二の洋楽天国

【デジタル・ダウンロード(音楽配信)売り上げ】

CDよりもデジタル・ダウンロード(音楽配信)でアルバムを購入する消費者が増えている。音楽業界誌ビルボードが伝えた。

それによるとアメリカのアルバム売り上げに於けるデジタル・ダウンロードの割合は、2010年の1年間では全体の26.5%だったが、2011年は10月30日現在(10ヶ月間)で全体の32.5%になった。

CDとデジタル・ダウンロードの実売調査会社サウンドスキャンによると、10月30日現在でデジタル・ダウンロードによるアルバム売り上げは8135万枚で、年内には1億枚を突破するだろうと予測している。

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アルバム発売の初週1週間で、デジタル・ダウンロードによる売り上げの1位はジェイ・Z&カニエ・ウェストの「ウォッチ・ザ・スローン」で317,000枚、2位はコールドプレイの「マイロ・ザイロト」の302,000枚だった。ただし「ウォッチ・ザ・スローン」はiTunesで4日間独占販売(CDは販売されていない)されたので、実質的にはコールドプレイが1位かもしれない。

イギリスでもデジタル・ダウンロード(音楽配信)の割合が伸びている。今週月曜日(11月7日)、イギリス・レコード協会が発表したデータによると、2010年にはアルバム全体の17.5%だったが2011年の今現在では26.2%にアップした。

現時点でアメリカとイギリスで、デジタル・ダウンロードによって最も売れたアルバムはアデルの「21」。アメリカで150万枚、イギリスで67万枚を売り上げた。

アメリカでは3人に1人が、イギリスでは4人に1人が、アルバムをデジタル・ダウンロードで購入する。スティーブ・ジョブズが生んだビジネス・モデル iTunesストアー。良いか悪いかは別にして、デジタル・ダウンロード・ビジネスは日本だけがガラパゴス状態になっている。デジタル・ダウンロード(音楽配信)のインフラが整っていない為だ。

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