JOYSOUND 年代別カラオケ年間2023、YOASOBI「アイドル」が20代~40代首位で老若男女に歌われるヒットソングに
エクシングは、JOYSOUNDが展開するカラオケ・ソーシャルメディア「うたスキ」の会員の歌唱に基づき、10代から60代の年代別にカラオケの人気曲を集計した「2023年年代別カラオケ年間ランキング」を12月4日に発表した(集計期間:2023年1月1日~11月15日)。
TVアニメ「【推しの子】」オープニング主題歌のYOASOBI「アイドル」が、男女別ランキングでもそれぞれ首位を獲得した20代、30代を中心に、20代から40代で1位、10代・50代でも2位にランクインと、老若男女に歌われるカラオケヒットソングとなった。
また、2001年にリリースした曲ながら、10代~50代という幅広い年代で上位にランクインを果たしたのは、ポルノグラフィティ「サウダージ」。YouTubeの音楽チャンネルに登場したことをきっかけに人気が急上昇し、リリース当時を知らない若い世代を含む幅広い年代から支持された。一方、NHK連続テレビ小説「らんまん」で、「愛の花」が主題歌となったことで60代から注目を集めたのはあいみょん。代表曲の「マリーゴールド」も、昨年圏外から17位に急上昇した。
年代別に見ていくと、SNSや動画サイトが音楽との出会いの場であり、トレンドの発信源となっている10代の首位は、2020年に突如として現れた注目のボカロP Kanaria「酔いどれ知らず」。本楽曲をはじめ、VOCALOID楽曲の人気は高く、バルーン「シャルル」、みきとP feat.初音ミク「少女レイ」、すりぃ「ラヴィ」の全4曲がTOP20入りを果たしている。また、TVアニメ「【推しの子】」オープニング主題歌として注目を集めるYOASOBI「アイドル」は初登場で2位、3位には年間ランキングで総合首位のVaundy「怪獣の花唄」がランクイン。TikTokの「踊ってみた動画」などがきっかけでブレイクしたHoneyWorks「可愛くてごめん(feat.かぴ)」も初登場18位を獲得した。
アニメソングをはじめ、VOCALOID楽曲やネット発アーティストの楽曲が支持を集める20代の、男女ともに首位を獲得したのは、TVアニメ「【推しの子】」オープニング主題歌のYOASOBI「アイドル」。TVアニメ「チェンソーマン」オープニングテーマの米津玄師「KICK BACK」、約36年ぶりに再びTVアニメ化された「うる星やつら」EDのMAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜,ツミキ」なども上位に。「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」を筆頭に、4曲がランクインを果たすなど、Adoの人気は健在。昨年1位のピノキオピー「神っぽいな」も人気を堅持し15位となった。
TOP20のうち11曲がアニメソングと、アニメが音楽トレンドに与える影響の大きい30代。20代と同様、男女とも首位を独占した「アイドル」を手掛けるYOASOBIは、「祝福」「夜に駆ける」「怪物」もTOP20に入るなど、高い支持を集めた。TVアニメ「チェンソーマン」OPテーマの米津玄師「KICK BACK」は昨年圏外から2位に急上昇、昨年首位を獲得したテレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編OPのAimer「残響散歌」は3位と根強い人気を示した。
10代から30代とは異なり、VOCALOID楽曲は上位にランクインせず、アニメソングやJ-POPが上位を占める40代は、Vaundy「怪獣の花唄」、優里「ドライフラワー」、米津玄師「Lemon」、あいみょん「マリーゴールド」など、近年ヒットしたJ-POPだけでなく、ポルノグラフィティ「サウダージ」、スピッツ「チェリー」、一青窈「ハナミズキ」など、長年愛されているカラオケ定番曲をおさえているのも特徴的だった。
懐かしの名曲が根強い人気を見せるなか、最新の音楽トレンドもおさえる50代。薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃“夢の途中”」は、8年連続でTOP5入りの末、ついにトップに。レベッカ「フレンズ」、来生たかお「夢の途中」をはじめとした青春を彩る名曲が上位を占めるなか、今年大ヒットしたYOASOBI「アイドル」が2位にランクインした。
往年の名曲を大切に歌い続ける60代は、50代と同様、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃“夢の途中”」が首位に輝いた。演歌・歌謡曲が上位を占めるなか、年代を超えて支持されるアーティストとして、存在感を示したのがあいみょん。NHK連続テレビ小説「らんまん」主題歌の「愛の花」が初登場13位を獲得したほか、「マリーゴールド」も昨年圏外からジャンプアップし17位にランクインを果たした。