JASRAC、25年9月分配期における著作物使用料の分配額は7.9%増の373億円余 9月分配としては過去最高額に

日本音楽著作権協会(JASRAC)は9月8日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2025年9月の分配額は前年度同期比107.9%の373億8,560万5,267円となり、9月分配としては過去最高額を更新した。
JASRACは音楽の利用者から支払われた著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配している。2025年9月の分配は、主に2025年1月から6月の使用料収入を反映したもの。
演奏会等・大規模演奏会等は開催件数が増加したことなどから、演奏会等は前年度同期比107.3%の約15.7億円。また、ドーム・アリーナなどで行われる大規模演奏会等は同155.8%の約17.0億円となった。
オーディオディスク・ビデオグラムは、アイドルグループを中心にヒット商品が複数あったことなどから、オーディオディスクは前年度同期比125.5%の約20.7億円、ビデオグラムは同124.1%の約24.2億円となった。
インタラクティブ配信は、動画配信サービスや音楽サブスクリプションの市場が引き続き好調を維持していることなどから、前年度同期比107.8%の約138.5億円となった。
分配対象楽曲数は、277万4,618曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者8万9,234人、音楽出版社3,045社となった。このほか、116の外国団体を通じて35万4,667人の著作者、3万9,880社の音楽出版社にも使用料が分配される。
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