サウンド・シティ、大規模レコーディングスタジオ「AVACO STUDIO」運営開始

サウンド・シティは、2025年4月1日より、信愛合同会社が所有する「AVACO STUDIO」の運営を開始した。この取り組みにより、クリエイターの多様な表現活動を支える制作環境をさらに拡充していく。
サウンド・シティは麻布台を拠点に14のレコーディングスタジオと9のMAスタジオを運営し、クリエイターの多様なニーズに応えてきた。しかし音楽業界に目を向けると、近年の物理的・経済的な問題から、大人数のオーケストラやバンドが一堂に会して録音できる伝統的な大規模レコーディングスタジオが、惜しまれつつも減り続けているという現状がある。
数々の名作を生み出してきたAVACO STUDIOは、都心に残された数少ない大規模レコーディングスタジオ。サウンド・シティは「この歴史あるスタジオを守り、ミュージシャンがその才能を存分に発揮できる場所を未来に残したい」という想いから、今回の運営開始に至った。
AVACO STUDIOは、1952年の創業以来、素晴らしい音響空間を誇り、映画音楽から国民的アニメまで数々の名作を支えてきた。60人規模のフルオーケストラ録音が可能な国内最大級の「Recording 301」や、ライブサウンドに定評のある「Recording 302」に加え、アニメのアフレコに特化した「Recording 303」、作品の最終的な仕上げとなるダビングに対応する「Four Tune」も備え、音楽録音にとどまらない制作環境を提供している。
今回の連携により、AVACO STUDIOが持つ伝統的なスタジオと、サウンド・シティが展開する多様なサービスが結びつき、壮大なオーケストラ収録からバンドレコーディング、アニメのアフレコやダビング、ポストプロダクションまで、クリエイターが求めるあらゆる制作工程を一貫してサポートできる体制がさらに強化される。
サウンド・シティは、これは単なる事業拡大ではなく、日本のクリエイティブシーンの未来に向けた「文化の継承」と位置づけており、「この場所が紡いできた物語と価値を大切に受け継ぎ、私たちが持つ多様なサービスとノウハウを掛け合わせることで、音楽やアニメをはじめとするあらゆるジャンルのクリエイションが生まれるハブとなることを目指します。クリエイターが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を未来へ繋ぎ、ここから生まれる多くの作品を通じて、世界中の人々に感動を届けてまいります。」としている。
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