NexTone、23年4月~6月期は売上高11.2%増 役員退職慰労金制度廃止に伴い営業利益123.4%増

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NexTone

NexToneは8月10日、2024年3月期第1四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。

主力の「著作権等管理事業(著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション業務)」は順調な新譜リリース、配信市場の伸長、管理楽曲と取扱原盤の増加、営業活動の強化等を背景に計画通り進展しており、「キャスティング事業」は前期までの新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、全体として売上高は増収、利益は前年同期に発生した役員退職慰労金制度廃止に伴う一時的な人件費増加要因がなくなったため大幅増益となった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は22億3,477万円(前年同期比111.2%)、営業利益は2億1,496万円(前年同期比223.4%)、経常利益は2億1,538万円(前年同期比222.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億4,645万円(前年同期比222.3%)となった。

著作権管理業務においては音楽著作物の利用時期と同社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ1~2四半期のタイムラグが生じるため、当第1四半期連結累計期間の音楽著作権使用料の対象となる利用時期は主に2022年10月~2023年3月となる。当該期間における著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション(DD)業務は、CD/映像ソフトの順調なリリース、配信市場の引き続きの拡大、管理楽曲(年に1度の他管理事業者からの移管を含む)と取扱原盤の順調な増加、営業活動の強化、楽曲特定精度の向上等を背景に堅調に推移した。以上の結果、売上高は21億1,184万円(前年同期比108.3%)、セグメント利益は3億6,256万円(前年同期比106.1%)となった。

キャスティング事業では、Afterコロナにおいてリアルイベントが活性化し、人気ミュージカルや舞台のライブビューイング、映像作品の先行上映会、家庭向け動画配信コーディネート等様々なサービスの開発提供に取り組んだ。以上の結果、キャスティング事業の売上高は1億231万円(前年同期比243.0%)と大幅増収になったものの、過去のイベントの費用確定に伴う売上原価の追加計上によりセグメント損失は1,380万円(前年同期は199万円の損失)となった。

2024年3月期の連結業績予想は、5月12日に公表したものを据え置いた。

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