ヤマハ、平成29年3月期第2四半期連結業績を発表

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ヤマハは11月7日、平成29年3月期第2四半期連結業績の概要と通期連結業績予想を発表した。

同期累計の売上高は、販売が好調に推移したものの、為替影響△224億円および音楽教室事業移管影響△42億円により、前年同期に対し183億円(8.4%)減少の1,992億円となった。

損益については、為替影響△63億円があったものの、営業利益は前年同期に対し34億円(16.1%)増加の246億円、経常利益は22億円(10.1%)増加の245億円となった。特に主力の楽器事業および音響機器事業の営業利益が過去最高となり、第2四半期累計業績としては5期連続の営業増益を達成した。

また、9月2日に公表したヤマハリゾート「つま恋」の営業終了に伴う構造改革費用49億円を特別損失として計上したものの、繰延税金資産136億円を計上していることから、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期に対し98億円(56.3%)増加の272億円となった。

楽器事業は、アコースティックピアノの販売が欧州および中国で好調だったほか、ギターは全地域で好調に推移。デジタルピアノをはじめとする電子楽器や、管楽器は堅調な販売が継続した。セグメント全体の売上高は、販売が概ね好調に推移したものの、△152億円の為替影響および前年第2四半期に国内音楽教室の運営を一般財団法人ヤマハ音楽振興会に移管したことに伴う△42億円の影響があり、前年同期に比べ139億円(9.8%)減少の1,285億円となった。営業利益は、為替影響△51億円を吸収し、20億円(11.9%)増加の188億円となった。

音響機器は、オーディオ機器およびPA機器が、国内で売上げを伸ばしたほか、海外での販売も好調だった。ICT(情報通信)機器は、国内で売上げを伸ばしたものの、海外が振るわなかった。セグメント全体の売上高は、△69億円の為替影響があり、前年同期に比べ23億円(4.1%)減少の530億円となった。営業利益は、為替影響△13億円を吸収し、14億円(40.0%)増加の48億円となった。

その他の事業は、電子部品、自動車用内装部品の売上げが振るわず、売上高は前年同期に比べ21億円(10.8%)減少の177億円となった。営業利益は、0.3億円(3.5%)増加の10億円となった。

平成29年3月期連結業績予想は、8月2日公表時には、売上高4,110億円(前期比5.6%減)、営業利益420億円(前期比3.3%増)、経常利益420億円(前期比2.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益455億円(前期比39.4%増)としていた。

今回の業績予想では、想定為替レート(※)の見直しに伴い売上高を4,020億円(前期比7.7%減)に下方修正するものの、営業利益、経常利益は据え置きとする。また、ヤマハリゾート「つま恋」の営業終了に伴う構造改革費用として49億円の特別損失を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益を410億円(前期比 25.6%増)に下方修正する。

※本予想における想定為替レートは、前回予想の対USドル105円、対ユーロ115円から、対USドル100円、対ユーロ110円に変更。
 


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