広告・取材掲載

広告・取材掲載

FM802が鳴らした4日間の終着点、サンボ、ELLEGARDEN、SHISHAMOが想いを繋いだ『RADIO CRAZY 2025』DAY4レポート

アーティスト

SPICE

Musicmanのプレイリストを再生

  • Spotifyで聴く
  • Apple musicで聴く
『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』

『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』 写真提供=FM802

『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』2025.12.29(MON)インテックス大阪

大阪のラジオ局・FM802が主催する関西最大級のロックフェス『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』(以下、『レディクレ』)が、12月26日(金)〜29日(月)の4日間にわたり大阪・インテックス大阪にて開催された。4つのステージに加え、境内STAGEにストリートライブの新企画「レディ天」も加わり、総勢約100組のアーティストが出演。SPICEでは音楽を愛する人々がアーティストと想いを繋いだ、4日目のライブをピックアップしてレポート!

【the paddles】R-STAGE

the paddles 撮影=田浦ボン

the paddles 撮影=田浦ボン

大阪・寝屋川VINTAGEから、そして昨年のLIVE HOUSE Antennaから、the paddlesがオープニングアクトとしてR-STAGEに登場だ。淡いピンクの照明がそっと会場を包む中、『レディクレ』最終日の開幕を告げた「ちぎれるほど愛していいですか」から、松嶋航大(Ba)の和声に彩られ、ハイトーンに傾倒しすぎない甘酸っぱさを身上とする柄須賀皇司(Vo.Gt)の歌声がぐんぐん飛んでいく。

「今日やらなきゃいけない歌!」とドロップした「会いたいと願うのなら」は、「the paddlesは、手を引いてあなたの横を歩き続けるバンドです」なんて自己紹介にそのままメロディーを付与したみたいなナンバー。この曲が鳴らされるのを待っていたのは、単にFM802のヘビーローテーションだからではない。リフレインする<昨日より今日 今日より明日>の1行でベストを更新し続けていくと断言することによって、<いつか最低な瞬間も塗り替えるために歌っている>と年間100本超もステージに立つ意味を刻み付けることによって、3人はフロムライブハウスであるプライドを堂々とぶっ立てたのである。

それゆえに、「俺たちは売れたいんです。なんでかって言うと、目の前のあなたたちに歌い続けたいから!」とピリオドを打った「25歳」に込められた、ロックバンド1一本で生きていくための叫びが力強くこだましていた。

取材・文=横堀つばさ

【Conton Candy】R-STAGE

Conton Candy 撮影=田浦ボン

Conton Candy 撮影=田浦ボン

ライブ終盤、紬衣(Vo.Gt)は「Conton Candyの2025年は、我慢しなきゃいけない年でした」と1年を振り返った。オープニングアクトとしてオンステージを果たした2024年に引き続き、2年連続でR-STAGEを踏みしめたConton Candyは、流した涙やたっぷりと負かされた悔しさを大輪に変えるべく足掻いてみせたのである。

<探して 彷徨って 生きる>の1ラインが3人の足跡と重なっていった「スノウドロップ」も、「Conton Candyから覚悟と、夢を見たあの時の気持ちを詰め込んだ1曲を」と投入された新曲「Rookies」も、壁にぶつかって方向転換したり、時には突進したりを繰り返し、前へと1一歩を踏み出していく楽曲たち。無様な姿までを赤裸々に組み込んだ作品群を正面から打ち鳴らせるようになったからこそ、「今年は去年よりも胸を張ってステージに立てています」「今が楽しいのは、紛れもなくみんなのおかげです」なんて衒いのない台詞が溢れてくるのだろう。

2025年の軌跡を辿るみたいに1一打1一打を噛み締めるドラムが誘ったラストナンバーは、「Touring」。<旅に出るたび 強くなりたいと思う>とバンドワゴンに乗る日々をイメージさせる歌詞が紡がれる中、ステージは次第に七色へと色づいていく。カラフルなそのライティングは、Conton Candyの行く先を暗示していたはずだ。

取材・文=横堀つばさ

【サンボマスター】Z-STAGE

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

1年の終わりに観るサンボマスターのライブは、いつにも増して心に沁みる。それぞれの日々を必死で生きて、この場所にたどり着いた素晴らしさを感じるからだ。パンパンのZ-STAGE、観客は待ってましたとばかりに「全員優勝」のタオルを掲げる。山口隆(唄とギター)が「2025年の締め括り、アホ年末の時間がやってまいりました!」と叫び「ミラクルをキミとおこしたいんです」を投下。テンションMAXのフロアはノリノリで手をあげるが、足りないとばかりに「アホ年末するかしないか今すぐ決めろ!」と煽りまくる山口。

「とまどうほどに照らしてくれ」を歌う前に山口は「おめーの呪いを解きにきたんだよ! 悲しいこと寂しいこと、ロックンロールで全部光に変える! だからな、照らした暁にな、俺の呪いも解いてくれ! やるんだよ。お互い照らすんだ!」と熱量高く語りかけた。そして「お前を死神に渡してたまるかよ! 生きるんだ。お前と一緒に生きたいんだよ!」と、変わらない言葉を伝え続けてくれる。本気で言っていることがわかるから、グッと心を動かされる。

サンボマスター 撮影=ハヤシマコ

サンボマスター 撮影=ハヤシマコ

ライブはあっという間に後半へ。<これからの日々もキミのもの>と未来を照らす「Future is Yours」、すさまじいシンガロングとジャンプでひとつになった「できっこないを やらなくちゃ」、存在そのものを肯定する「花束」まで全7曲を汗だくで駆け抜けた。この年末もサンボマスターと全員優勝できた。その事実でまた1年頑張ろうと思える。今年も一緒に生きてくれてありがとう、サンボマスター。

取材・文=久保田瑛理

【Aooo】R-STAGE

Aooo 撮影=田浦ボン

Aooo 撮影=田浦ボン

開幕数秒、フロントに立つ3人にスポットライトが注ぐ。この一瞬でありありと提示されたのは、誰か1人を先頭に置いた四角形を築くのではなく、それぞれが培った筋力を容赦なくぶつけた末に、石野理子(Vo)の歌唱で収斂させていくAoooの画法だった。要するに全員が主演を務められるのがこの楽団のストロングポイントであり、そのスタイルが4人でコールアンドレスポンスを繋いだ「ネオワビシイ」や、<あぁ 痛いくらい 君が好きだった>なんて王道のリリックを技巧的な合奏で組み替えていく「フラジャイル・ナイト」へ反映されていたのである。

「この1年のことや結成してからのことを振り返って作った曲です」と贈られた「スターサイン」では、ゆっくりと光が立ち込めていくようなギターに乗せて、白色のライトがR-STAGEを包み込んでいく。音楽から受け取ったビビッドな感動を胸に、明日へと航海を続けていかんと約束する同曲は、何十年も続いてきたグループがアニバーサリーを祝す感覚さえ包含しているのだけど、バンドという共同体に久しく恋焦がれてきた4人が歌えば、その説得力は文句なし。

メンバー全員で<ストーリー 紡いで僕ら この旅を続けよう>とAoooの美学を叩きつけ、「私たちと一緒に飛べますか!?」と「Yankeee」でピリオドを打った35分。初出演の『レディクレ』へ、「Aoooかくあり」と断言する見事なカチコミを決めた。

取材・文=横堀つばさ

【年忘れ‼レディクレSP 第4夜】LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-

年忘れ‼レディクレSP 第4夜 撮影=松本いづみ

年忘れ‼レディクレSP 第4夜 撮影=松本いづみ

4日間に渡り、LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-を賑わせてきた年忘れ‼レディクレSPの最終日を飾るのは、Czecho No Republic。自身の15周年と、彼らが所属するレーベル&マネジメント事務所・murffin discsの20周年を記念したステージは、4人が「ハッピーが渦巻いております!」と口にした通り、終止ポジティブな気配でパンパンだった。

パカラパカラと馬のごときビートが跳ね回る「Amazing Parade」で幕を切り落としたのち、SAKANAMONから藤森元生、Ivy to Fraudulent Gameから寺口宣明、猫背のネイビーセゾンから井上直也という3人のギターボーカルを招き入れた後半戦は、もはや天井知らずのボルテージ。舞台を駆け回る藤森の姿は<落ち込むよりはしゃいでたいよ>(「Oh Yeah!!!!!!!」)の1節をドンピシャで体現しているし、寺口は<誇らしげに羽ばたいて>(「Firework」)の1ラインで胸を叩き、自らを鼓舞していく。誰もが入り込める間口の広さと即座に熱唱を誘発できるフレーズで不安を打ち払い、幸福を拡大していくのがCzecho No Republicの作風である。

「音楽で話をしよう、音楽でキャッチボールをしよう」とFM802 DJの飯室大吾と板東さえかを加えた10人でラストに鳴らした「MUSIC」は、そのタイトルが示すように、彼らの指針とも言えるナンバーだろう。走り始めたリードギターに乗せ、オノマトペまみれで編まれていくご機嫌なメロディーで生み出される、浮ついた気配と不格好なダンス。彼らはそれを音楽と呼んでいるらしい。

取材・文=横堀つばさ

【FM802&怒髪天 presents レディクレ歌合戦】R-STAGE

FM802&怒髪天 presents レディクレ歌合戦 撮影=田浦ボン

FM802&怒髪天 presents レディクレ歌合戦 撮影=田浦ボン

R-STAGEでは、増子直純(Vo)率いる怒髪天がFM802とタッグを組み、「FM802&怒髪天 presents レディクレ歌合戦」と題して、FM802や『レディクレ』ゆかりのアーティストをゲストに迎えた「世代を超えるロックンロール歌合戦」が行われた。バンドメンバーは怒髪天の上原子友康(Gt)と坂詰克彦(Dr)、サポートはグレートマエカワ(Ba/フラワーカンパニーズ)、奥野真哉(Key/ソウル・フラワー・ユニオン)という最強の布陣。平たく言えばプロの演奏によるプロのカラオケだが、あまりに新鮮で豪華で特別で、まさに『レディクレ』だからこそ実現できる企画。

司会でFM802 DJの中島ヒロトがスーツ姿で登場し、まずはねじりはちまき&ハッピ着用の増子が同郷である北島三郎の「まつり」とGLAYの「誘惑」を熱唱! いつもと違う増子の歌声にオーディエンスは大盛り上がり。

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

ゲストボーカリストとして最初に登場したのは、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎。レベッカの「フレンズ」を増子と2人、ハモりながら歌い上げた。続いては、カネヨリマサルのちとせみなが銀杏BOYZの「BABY BABY」を1人でフル歌唱。さらにConton Candyの紬衣が元気いっぱいにJUDY AND MARYの「Over Drive」を響かせた。

w.o.d.のサイトウタクヤは、自身の弾き語りでも度々披露していたOasisの「Don’t Look Back In Again」を伸びやかに、リスペクト満載で届けていく。SCANDALのHARUNAは椎名林檎の「丸ノ内サディスティック」を色気たっぷりに歌い上げ、山内総一郎は氣志團の「One Night Carnival」を忠実にカバー。<俺んとこ こないか?>などのセリフもバッチリで、実に楽しそうに目を輝かせていた。そして最後は増子とゲストボーカル、中島の全員で怒髪天の「オトナノススメ」を賑やかに大合唱し、「良い年の瀬になりました!」と一本締めで終了した。お祭り感がありながら、FM802とアーティストの絆の深さを改めて感じる、あたたかでハッピーな時間だった。

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

取材・文=久保田瑛理

【THE ORAL CIGARETTES】Z-STAGE

THE ORAL CIGARETTES 撮影=ハヤシマコ

THE ORAL CIGARETTES 撮影=ハヤシマコ

残すところ2曲となったMCで、山中拓也(Vo.Gt)は「来年しっかりと修行して、スタジアムバンドになれるようにするんで。一緒にスタジアム行きましょう」と決意を露わにすると、「長い間やってると目標を見失いそうになる。俺らもそういう状況でした。でも、生きてるって感じたいから。新たに目標を掲げました」と言葉を続けた末、自らの噛みっぷりに大笑いしていた。極めて人間らしいそのワンシーンは、3年ぶりに『レディクレ』の帰還を果たしたTHE ORAL CIGARETTESが愛され続けている理由を雄弁に物語っていたように思う。

挑発的な表情で色気たっぷりに届けた「Mr.ファントム」やメタリックな質感を含んだタッピングと上昇していくベースラインがドライブする新曲「ERASE」をはじめ、ダークヒーロー的と形容したくなる佇まいの背後から滲み出す、純粋無垢な愛のかたまりと被った泥を血肉に変えるガムシャラな背中。「来年も変わらず、俺らはお前の味方」と再起のマニュフェストを掲げた「5150」にも、ここにいる人と友達、大切な地元を守るために捧げられた「LOVE」にも通底していたこの姿勢に、オーディエンスはどデカく映し出された5150の4文字をそのまま音声にトランスレイトしたみたいなシンガロングやクラップで返信していく。

ただ一緒にいたい。もっと高い景色を見たい。こんな単純明快な、しかし難しいメッセージを具現化したTHE ORAL CIGARETTESの40分は、ただひたすらにラブで満たされたものだった。

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

取材・文=横堀つばさ

【BRAHMAN】R-STAGE

BRAHMAN 撮影=田浦ボン

BRAHMAN 撮影=田浦ボン

『RADIO CRAZY 2025』R-STAGEの大トリを務めたのは、BRAHMAN。SEが流れると、ビジョンには結成30周年のエンブレムが映し出され、拍手喝采のなか披露されたのは「順風満帆」。バンドと共に歩んできた人生30年には、山があれば谷もあり、出会いがあれば別れもあった。そんな彼らがぶつける「順風満帆」という言葉の重み、サウンドに凝縮された想いたるや凄まじいものがある。フロアはその音像に圧倒される者、力強く拳を突き上げる者、肩を組んで叫びあう者達……と、それぞれの受け止め方が混じり合うカオスと化す。

TOSHI-LOW(Vo)は「いいものは必ず最後にやってくる」と伝え、全てを出し切るように「賽の河原」「BASIS」「露命」「SEE OFF」と怒涛のセットリストをよどみなく畳み掛ける。「Speculation」や「charon」へと移ろう、壮大なスケールとカタルシスで聴かせる展開から、「いいものは後から来る」「今日が最後かもしれない」と投げかけて披露された「今夜」では、細美武士がサプライズで登場。最後は細美と共作した「WASTE」を披露し、残響が残る会場に、しばらく興奮の熱気と余韻が漂っていた。「今年も最後にいいことあった」と心を満たしてくれて、新しい年を力強く迎える活力が湧いてくるような、濃密なステージだった。

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

取材・文=大西健斗

【ELLEGARDEN】Z-STAGE

ELLEGARDEN 撮影=石井麻木

ELLEGARDEN 撮影=石井麻木

「今年は色んなものを失って、そこからもがいた1年でした。こっから先、ELLEGARDENは、命を燃やし続けます。死ぬ気でやっていけたら良い」。ライブの終わりが近づく中、細美武士(Vo.Gt)からこんな言葉も飛び出したZ-STAGEのトリ・ELLEGARDENのステージは、1音と1打、1節をシビアに追求し、完成のその先へと手を伸ばす彼らの生き様をダイレクトに投影するものと相成った。

撮影=石井麻木

撮影=石井麻木

掲げられた海賊旗が「行こうぜ、大阪!」の口火を合図に、プロミネンスを思わせる紅へと変身していく。オープニングナンバーは「カーマイン」だ。のっけから新曲を持ってくる構成に意表を突かれたファンも多かったのか、凄まじい歓声が湧出するわけだが、考えてみれば、遠雷のように襲い来る生形真一(Gt)のリフや高田雄一(Ba)のダウンピッキング、高橋宏貴(Dr)の連打、階段状に上がっていくメロディーからも窺い知れる通り、6thアルバム『The End of Yesterday』から次なるフェーズへと踏み出す偉大な一歩でもある同ナンバーは、まさしく4人の最先端を見せつけるのにうってつけである。

撮影=石井麻木

撮影=石井麻木

間髪入れずに叩きこんだ「Supernova」や、「パーと騒ごうぜ!」と誘った「The Autumn Song」、加速度的に速くなっていく人生と否応なく短くなっていく生命の蝋燭を目の当たりにしながら、再会を強く叫ぶ「Make A Wish」をはじめ、ピリオドを打った「Strawberry Margarita」まで、不朽の名曲なんて言葉もいらないほどの凱歌たちが連なっていった45分。

これまで産み落とし続けてきた楽曲の根源にある孤独と再び相対し、ペンとギターを握る彼らは、「俺たちにとって、ここは生きるか死ぬかなんだ。それが死ぬほど心地良いです」と言い放ったように、2026年も勝負に繰り出していくはず。そして、その風姿は、同じようにやり切れぬ思いと焦燥を抱える老若男女を勇気づけていくに違いない。アンコールで鳴らされた「New Year’s Day」は、来たる2026年を祝すだけではなく、今日から生まれ変わるあなたの産声を、君自身であろうとする君の姿勢を祝福していた。

撮影=石井麻木

撮影=石井麻木

取材・文=横堀つばさ

【SHISHAMO】L-STAGE

SHISHAMO 撮影=渡邉一生

SHISHAMO 撮影=渡邉一生

2026年6月で活動終了を発表したSHISHAMOが、最後の『RADIO CRAZY』のステージに立つ。彼女達の姿を一目見ようと、会場は超満員。この日の模様は、FM802『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』の番組内で全編生中継された。

2013年の『レディクレ』初出演から、数えて12回目。前説で登場したDJ 高樹リサは、「SHISHAMOと一緒に『レディクレ』を締めくくるのは今年で最後。だからこそ最大の愛を持って、狙うはシシャモのど真ん中!」と会場と気持ちをひとつにして、オーディエンスの大歓声とともに呼び込む。いつものSEが、特別に聞こえる。メンバーが登場し、2013年のナンバー「恋する」でライブをスタートさせると、スクリーンにはこれまでの『レディクレ』でのライブをモンタージュした映像が流れた。脳内にプレイバックする記憶も合わさり、SHISHAMOとの思い出があまりに多すぎることに気づく。曲が終わると「Thanks For Everything」の文字が浮かび上がり、バンドとFM802、そしてオーディエンスの双方からの感謝と共に、またと来ないライブが幕を開けた。

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

10年前の楽曲「君と夏フェス」は、歌も演奏も当時から凄みが増している。歌われる大好きなロックスターと君への想いをSHISHAMOに投影せずにはいられず、最後の<終わらないでよ>の歌詞がいつになく切なく響き、胸がキュッと締めつけられたのは筆者だけではないはず。曲間には会場からメンバーへの思い思いの声が投げかけられるも、「あつっ」といつも通り少しドライな宮崎朝子(Gt.Vo)のMCに会場が和む。『レディクレ』との思い出を振り返りながら、「寂しくもあるんですけど、このライブの時間、一瞬一瞬を噛み締めたい」と丁寧に想いを伝え、新曲「運命と呼んでもいいですか」を披露。こんなにいい新曲を聴いてしまうと、より別れが寂しくなるが、だからこそ今こうしてライブを目の当たりにできている瞬間がより尊く感じられた。しんみりしているこちらを見透かしてか、「許してあげるから」で<やめてよ そんな顔しないでよ やだなあ 終わりみたいなそんな>と歌われ、ドキッとする。浮気男の歌なのに、野暮だと分かっているのに、ついつい最後の『レディクレ』だという想いとリンクさせてしまう。

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

再びのMCで松岡彩(Ba)は、SHISHAMO初出演の2013年はお客さんとして遊びにきていたと振り返り、『レディクレ』が大好きだということ、そして愛と感謝を伝えた。そのうえで「まだまだゴリゴリのライブを」と誘い、言葉通り凄まじいバンドアンサンブルを最高速度で鳴らし、「狙うは君のど真ん中」と新境地ともいえる楽曲をぶち抜いていった。

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

「明日も」では銀テープが発射され、メンバーの背中越しに会場全体がスクリーンに映し出された。曲のメッセージが今日までのSHISHAMOとも、そして1年間頑張ってきた自分自身とも重なり胸が熱くなる。

そして、ラストは「明日はない」。

ありのままに感情をぶつけるパンクなナンバーで締めくくるエンディングに、完膚なきまでに打ちのめされた。紛れもなく、SHISHAMOは最後の最後までロックスターだった。曲が終わると、清々しい表情のメンバーがそろってカーテンコール。会場から惜しみない拍手と歓声が送られ、しばらく鳴り止むことはなかった。

撮影=渡邉一生

撮影=渡邉一生

取材・文=大西健斗

写真=FM802提供


こうして4日間にわたって開催された、『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』が終幕。2月11日(水祝)、14日(土)、15日(日)には、『レディクレ』のライブ音源のみでお届けする SP番組がFM802でオンエアされるので要チェック!


初日のレポートはこちら
>>12年ぶりのBUMP OF CHICKEN、Creepy Nuts、Suchmosらが共鳴『RADIO CRAZY 2025』DAY1レポート

2日目のレポートはこちら
>>「またここで会いましょう」サカナクション、802 Family Session、ユニゾン田淵智也の生誕40周年ライブなど豪華集結『RADIO CRAZY 2025』DAY2レポート

最終日のレポートはこちら
>>FM802が鳴らした4日間の終着点、サンボ、ELLEGARDEN、SHISHAMOまで想いを繋いだ『RADIO CRAZY 2025』DAY4レポート


次のページでは、PHOTO REPORT掲載!

掲載しきれなかったアーティストのライブ写真やソロカットを一挙に公開!

『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』PHOTO REPORT

【the paddles】R-STAGE

the paddles 撮影=田浦ボン

the paddles 撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

the paddles 撮影=田浦ボン

the paddles 撮影=田浦ボン

【Conton Candy】R-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

【サンボマスター】Z-STAGE

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

【Aooo】R-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

【年忘れ‼レディクレSP 第4夜】LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

撮影=松本いづみ

【FM802&怒髪天 presents レディクレ歌合戦】R-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

【THE ORAL CIGARETTES】Z-STAGE

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

【BRAHMAN】R-STAGE

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン

撮影=田浦ボン


ポッドキャスト概要:

Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り

「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

Spotifyでポッドキャストを聴く

プレイリスト概要:

記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち

月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!

Spotifyでプレイリストを聴く
@musicman_nusicman