RED WARRIORSが暴動クラブを迎え、東名阪を回るツアー『RED WARRIORS THE ROCK SHOW 暴動クラブ』がいよいよ6月8日(日)の東京・LINE CUBE SHIBUYA公演からスタートする。結成40周年を迎え、再び精力的に動き始めたRED WARRIORSは1986年に『LESSON 1』でメジャーデビュー。アメリカンな志向とブルージーかつファンキーな魅力も持つロックンロールが歓迎され、人気を博した80年代の日本のロックのレジェンドだ。一方、昨年、メジャー1stアルバム『暴動クラブ』をリリースした暴動クラブは、ロックンロールの救世主と期待され、急成長中の4人組。ブリティッシュビートとプロトパンクを掛け合わせたアグレッシブな演奏がロックンロール・ファンを狂喜させている。4月にリリースしたカバーEP『VOODOO SEE,VOODOO DO』も選曲とアレンジの妙が評判になった。
そんな2組によるトークセッションがツアーを目前に控えた某日に実現。ツアーの意気込みはもちろん、ロックンロールに対する思いについても語ってもらった(暴動クラブから釘屋弦(Vo)と城戸“ROSIE”ヒナコ(Ba)の2名が参加)。6月20日(金)の名古屋・COMTEC PORTBASE、21日(土)の大阪・大阪国際交流センター大ホールと続くツアーは世代を超えて、大いに盛り上がるに違いない。
DIAMOND☆YUKAI
「元気なうちに思いっきりやっておこう」40周年の想い、暴動クラブとの縁
ーーRED WARRIORS結成40周年おめでとうございます。まずは結成40周年を迎えた心境を聞かせてもらえないでしょうか?
木暮“shake”武彦(Gt):もうね、時間ってわからなくなってきちゃったと言うか、40年経ったからって、そんなに変わった気はしないよね。
DIAMOND☆YUKAI(Vo):いや、変わってると思うよ。変わってるんだけど、昨日のような感じはする。昨日と言ったら変だけど、そんなに遠い昔には感じない。
shake:そうそう、ちょっと前のような気がする。
木暮”shake”武彦
ーーでは、結成40周年だからって、そんなに感慨深いものはないですか?
shake:今が一番楽しいとは思うけどね。
YUKAI:じゃあ、なぜ40周年ってことで、今年立ち上がったかっていうとさ、俺達は元気なんだよ。でも、周りを見ると、自分達より年下の人達がいなくなったりとか、先輩達も次々にいなくなったりとか。ファンも同じように年を取ってるじゃない。だから、今、俺達が元気なうちに思いっきりやっておいたほうがいいんじゃないかって思ったんだよね。
shake:だって、5年後にこういうことをやろうと言ってもできるかどうかわからないからね。だから、今、できるんだったらやろうと。
YUKAI:そうだね。40年経っても変わらないって言ったのはさ、こんなふうに一緒に集まると、ほんとに変わらないと思うからなんだよ。いや、変わってるところはいっぱいあるよ、もちろん。でも、変わらない。基本はね。だから、一期一会の気持ちで、思いっきりやっていこうっていうね、そういう思いの今年と来年なんだよね。
城戸“ROSIE”ヒナコ(Ba)
ーー暴動クラブのふたりは40年後のことなんて全然想像つかないですよね?
城戸“ROSIE”ヒナコ(Ba):まったく。
釘屋弦(Vo):生きてるかどうかも怪しい(笑)。
小川キヨシ(Ba):意外と生きてるもんだよね。
釘屋:いやぁ、長すぎて、全然想像ができないです。俺らが(活動を始めて)2年半ぐらい。その20倍って考えると、まだまだだいぶあるなっていう(笑)。
小川キヨシ
ーー元気なうちに思いっきりやっておこうということで、6月8日(日)のLINE CUBE SHIBUYA公演からRED WARRIORSと暴動クラブで東名阪をツアーするわけなのですが、単独ツアーという選択肢もあったにもかかわらず、なぜツーマンなのか。そして、なぜ対バンに40歳ぐらい年齢差がある暴動クラブを選んだのか、すごく気になるところではあるのですが。
YUKAI:1つの縁だね。たまたまROSIEとね、レッドシューズ(南青山にあるロックバー)のオーナーの還暦パーティーで会ったんだよね。
城戸:そうですね。
YUKAI:暴動クラブのことは、噂をいろいろ聞いてたから知ってたんだよ。ルースターズのファンだったんでしょ?:それで池畑(潤二)君とかさ、そういう人達が応援してるって言うから、どんなバンドなんだろう?:へえ、ちょっとニューヨーク・ドールズみたいだなみたいにね、そんな感じで知ってたんだけど、そんなときたまたまROSIEが声を掛けてくれてさ。
ーーあ、城戸さんから声を掛けたんですね。
YUKAI:ナンパされたの。
ーーナンパ!?(笑)
城戸:やめてください(笑)。
YUKAI:で、釘屋君はもうベロベロに酔っぱらっていて、どこかにいなくなっちゃって(笑)。
城戸:ああ、そうでしたね。
釘屋:隣のバーに連れていかれたと思うんですけど、あんまり憶えてないです(笑)。
城戸:一緒に写真を撮ってくださいってお願いして、撮ってもらって、それをYUKAIさんがブログに上げてくださったんですよ。
YUKAI:そんなのがキッカケになったんだけど、最初は別のバンドとやろうって話だったんだよ。
shake:2023年に『RED ROCKS』ってフェスをやったんだよ。その時、同世代のバンドとやってすごく盛り上がったから、またやったらいいんじゃないかみたいなことが始まりで、ほら、ずっとワンマンばっかりやってたから、たまにはそういうのもいいんじゃないかなって。
YUKAI:で、『RED ROCKS』の時もロックンロールが好きでさ、俺達と好みが合う若いバンドにも参加してもらって、若いバンドと一緒にやるのもいいなって思ったんだ。そしたら暴動クラブの名前が挙がって、いいんじゃないのって盛り上がってさ、そしたら決まっちゃった。で、他に最初に一緒にやろうって言ってたバンドができなくなっちゃったりして、全て暴動クラブになったっていう。
釘屋弦(Vo)
ーー声をかけられた時はどう思いました?
釘屋:一緒に演るだなんておこがましくて、やっていいんだろうかみたいな感じでした。
shake:YUKAIくんは知ってたみたいだけど、正直、俺は知らなかったんだよね。でも、YouTubeを見て、お、かっこいいと思ったから、全部、暴動クラブと一緒にやろうよって。
ーーどんなところがすごかったですか?
shake:こいつらわかってるなって思ったよ。こういうグラマラスな雰囲気もあって、ロックをやっているバンドって、俺達の後はずっといなかったから、今でもいるんだってうれしかったよ。
YUKAI:音楽が本当に多種多様になってきてね、いろいろなタイプのバンドが出てきた中で、ロックンロールとかブルースとか、血の通ったロックを基盤にしているバンドっていうのは、割と皆無に等しいよね。
shake:パンクとかメタルとかはいっぱいいるんだよね。
釘屋:確かに。
shake:でも、ブルージーなバンドっていないんだよね。
YUKAI:そんな中で、会心の一発みたいなバンドが出てきた。
釘屋:何て言っていいかわからないです。
城戸:恥ずかしい。
釘屋:うん、照れます。
ーーレッドシューズで声を掛けたぐらいだから、城戸さんはRED WARRIORSのことを知っていたと思うんですけど、釘屋さんはご存じでしたか?
釘屋:もちろん。俺、ロック・バンドがやっているカバーが好きで、RED WARRIORSがやっているビートルズの「I Am the Walrus」を聴いて、かっこいいと思って、それからいろいろ聴きました。
ーー城戸さんも?
城戸:はい。そんな詳しいわけじゃないですけど、かっこいいなと思って、聴いてました。
釘屋:やっぱり髪が長い、70年代の(ローリング・)ストーンズが好きに違いないみたいな人達はみんな好きなんで、その中でもレジェンドと言える大先輩からまさか誘われるなんて思ってなかったからびっくりしました。
「最後尾で後を向いて逆走していたら
時代が回って、後ろにいろいろな奴がついてきていた」
ーーところで、さっき取材が始まる前にシャケさんがルースターズの「ロージー」が入っているレコード(1980年発表の1stアルバム『THE ROOSTERS』)を買ったとおっしゃっていて、すごく興味深いと思ったのですが、ルースターズも聴いていたんですか?
shake:うん。ちょうどさ、新しい時代のバンドがばっと出てきた時だったんだよね。
キヨシ:80年代のね。
shake:ARBとかシナロケ(シーナ&ロケッツ)とかRCサクセションとかアナーキーとか、そういうバンドががっと来たんだよ。ルースターズと俺は同年代なんだけど、俺はデビューがもうちょっと遅かったし、埼玉だったから。当時、九州からルースターズとか、モッズとか、ロッカーズとかががーっと出てきて。
YUKAI:めんたいロックって言ってたよね。
キヨシ:勢いがあったね。めんたいロックは。
shake:だから、熱気が上がったんじゃないの、あの時代ね。日本のロックの。
ーーライバル心みたいなものはありましたか?
shake:それはなかった。そもそも俺はまだデビューしてなかったから。ただ、なんかおもしろいなとは思っていたよ。
YUKAI:速いんだよ、めんたいロックは。ドラムのビートが。パンクが混じってんだよね、きっと。あの当時の流行りの中で、俺達が好きなものってもっと逆走しちゃって、さらに前の時代のものだったし、ビートもそんなに速いものじゃなかったからね。同じロックでも。
shake:そうだね。埼玉っていうのもあったし。ウラワ・ロックンロール・センターっていうところがあってさ、そこがいつもコンサートをやってたんだけど、ハードロック系だったもんね。
YUKAI:多かったね。
ーーそういうところで、RED WARRIORSと暴動クラブってともにロックンロールを演奏していても、ロックンロール観ってちょっと違うのかなという気もするんですけど。
YUKAI:それはこれから一緒にやることでもっとわかるんじゃないかな。今はまだ、ほら、SNSぐらいしか見てないからさ(笑)。
釘屋:それで言うと、俺らは4人全員が共通して好きなバンドってルースターズとサンハウスぐらいしかいなくて、たとえば、マツシマとドラムの(鈴木)壱歩はレッド・ツェッペリンが大好きなんですけど、俺はそこまでと言うか、好きか嫌いかで言ったらもちろん好きだし、アルバムは全作聴いてるけど、そこまでわからないみたいなところがあって。だから、それぞれにちょっとずれてるところがあるんですけど、でも、バンド全体で趣味がちょっとずつ違うから、またちょっと違うところにフォーカスできるんじゃないかなって思ってます。
YUKAI:基本的に古いサウンドを年齢が行った人がやると、古いんだ。でも、若い子がやると新しくなる、昔からね。
釘屋:確かに。
shake:ルースターズだってそうだったもんね。
YUKAI:まぁ、俺達の場合はまたハチャメチャだったからね。
キヨシ:メチャメチャだった。
YUKAI:今振り返るとね。
shake:言えないことがいろいろあるよね。
キヨシ:今の時代だったら、たぶん捕まってるバンドがいっぱいいる(笑)。
ーー暴動クラブはそういうことはないですか?(笑)
釘屋:いや、みんな超真面目です(笑)。
YUKAI:いや、俺達も根は真面目なんだよ。でも、俺達の憧れたロックっていうのが、もうハチャメチャだったから、そういうのがかっこいいと思って、それを目指してやっているうちに俺達もハチャメチャになってたんだよね。だから実際、キヨシを除いて、みんなそんなに不良じゃなかったんだけどさ(笑)。あ、でも、テレビを投げてたよね?
shake:え、俺? あ、ああ~。
ーーホテルでですか?
shake:いや、自分ちで(笑)。
キヨシ:俺、目の前で投げられたよ。
YUKAI:他にも言えないことはいっぱいあるけど。
キヨシ:でも、時代がね。ほら、今じゃ、ほんとにやばい人って感じになっちゃうから。
shake:昔は楽しかったことが今はなんかね。でも、(釘屋を見て)君はそういう人に見えるよね。ライブしているところを見ると(笑)。
釘屋:ステージはそうですね。MCもあんまりないし。
キヨシ:真面目な人って悪くなることに対しても真面目になっちゃうからさ。
YUKAI:いろいろ気を付けてね(笑)。
ーー今の若いバンドはコンプラだ何だで窮屈で大変だなって思うこともありますか?
shake:でも、それは若いバンドに限らないよね。何かちょっとしでかしてもすぐに謝罪しなきゃいけないとか、なんだかね。
キヨシ:今日、40年ぶりにスタッフにお礼を言ってたね(笑)。
shake:え、そうだったっけ。ちょっとわからないけど、今が行き過ぎてるのかもね。
キヨシ:それはあるよね。
ーーそんな状況も含め、今現在の音楽業界の主流ではないロックンロールを演奏する上で暴動クラブは、ちょっと不利だなと感じることはありますか?
釘屋:だからって、急におしゃれな音楽をやろうって言ってもできないし(笑)。
城戸:好きなのはやっぱりこれなんで、変えようとはまったく思わないですね。これが好きで、これがやりたいから私達はやっているだけなんで、音楽業界に合わせることに意味はないと思います。
釘屋:今の時代に、こうやって俺らがもっともっと暴れて、ロックンロールを好きな人がもっと増えていったら、単純に楽しいなって。
城戸:それこそさっきの話じゃないですけど、今が窮屈な時代だからこそ、ロックが全盛だった頃の音楽を聴いて、かっこいいなっていう今ないものへの憧れでやっているところもあるんですよ。今、この時代にロックをやることで、また何か熱いものを取り返せたらいいなっていう。
YUKAI:結局、かっこいいっていう美意識だよね。それがもうね、みんなそれぞれに違うじゃん。俺達なんかはやっぱり80年代にデビューしてるからさ。で、その時代にやっぱり流行りみたいなのがいっぱいあってさ。ニューウェーブとかがどんどん出てきて、感覚的にはロックなんだけど、もっと、例えばデジタル感のある音楽が主流だったわけ。そういう時代の中に俺達もいて、最初、バンドを組んだ時はね、好きな音楽は変わらなかったけどさ、いろいろ迷いはあったんだよね。でもある時、「やっぱり好きなことをやろうよ」ってね、シャケと話してさ。本当に好きなことって、やっぱりストーンズとか、エアロスミスとか、さっきも言ったけど、逆走する感じだよ。当時でさえ、ふた昔前の音楽だったものを極めようってやってるんだからさ、マラソンで言ったらビリだよ。だって、後ろを向いてやってるんだから、俺達は。でも、それでも楽しかったんだよね。そしたらさ、やっぱり回ってんだよね、時代って。気が付いたら、エアロスミスが復活して、同じ時期にガンズ・アンド・ローゼズが出てきて、それがどんどん飛び火して、あれ、おかしいな。俺達、後ろに走ってるつもりだったのに、後ろからいろいろな奴がついてくるなみたいなことになってたんだよ。でも、売れようと思ってやってるよりも、そのほうがかっこいいと思うよ。
shake:好きなことをやらずに人生が終わってくのはイヤだったんだよ。だから、やりたいことをやる。それで、別に結果がどうなろうとどうでもいいやと思ってたんだよ。
YUKAI:ラッキーだったね、俺達は。
shake:時代的にもね。ロックと呼ばれるものが歌謡曲より売れるようになったんだよね。ちょうどそういう瞬間だったんだよ。
YUKAI:けっこうギリギリだったと思うんだよね。
キヨシ:うちらの後にバンドブームが来ちゃった。あれでちょっとムーブメントとか、業界自体が変わったからね。そこに混ざらなかったのはラッキーだったと思うよ。
shake:業界的にもね、黎明期みたいなところもあって、いろいろなシステムができる前だったから、けっこうやりた放題やれたよね。
キヨシ:今で言うフェスもね。僕らの場合はまだイベントって言っていて、なんだかみんなまだわからないうちにやっちゃおうってあちこちで始まってたし。
釘屋:自分達がかっこいいと思うことを追求していくのがやっぱり一番いいんだって言うか、お話を聞いて、好きだからやる、かっこいいからやるっていうだけでいいんだっていうことを確認できました。ありがとうございます。
城戸:かっこいいですよね。自分の好きなことをただひたすらやって、40年ってすごい。憧れます。
shake:でも、俺達の場合、実は3年半しかやってないから。
YUKAI:うん、真面目にやったのはね。真面目って言うか、バンドの塊としては。後は腐れ縁みたいなもんでさ、気が付くと、あれ、けっこうやってたなっていう。くっついたり離れたり、で、またくっついたり離れたりしてたさ。
shake:もうごめんだみたいになっても、2年ぐらいすると、何がイヤだったのか憶えてないんだよ。それ、すごくイヤだったんだっていうの全然忘れちゃってさ、「やろうか」って言うと、胸がすごくときめいて(笑)。
キヨシ:で、またちょっとやると、イヤだったことを思い出しちゃう(笑)。
shake:そうだった。それの繰り返しだった。でも、最近はそんなこともなくなったよね。
ーー暴動クラブはお互いに「なんだ、こいつ」って思うことはありますか?
釘屋:ちょくちょく(笑)。でも、だからおもしろいんじゃないかなって思います。
YUKAI:そうなんだよね。バンドは合体ロボットって言うか、結局、1人じゃできないからね。
shake:一緒にやるとね、これでやりたくなるっていう。
YUKAI:俺達の場合は特にそれが強いかな。中にはフロントマンとそのバックバンドみたいな人達もいるけど、俺達は誰か1人欠けても変わっちゃうからさ。
釘屋:俺達もこの4人じゃないと生まれないおもしろさみたいなのはたぶんあるんじゃないかと思います。
ーー3人から若い2人に聞いてみたいことはありませんか?
shake:今日は来てないからあれだけど、同じギタリストとして、マツシマ君のブルージーなギターについてはいろいろ聞いてみたい。最初聴いた時はびっくりしたからね。
釘屋:自分で言うのは恥ずかしいですけど、ミックとキースみたいな感じだから、歌と同列にギターがいいよねって言われるんじゃないかなって思います。
YUKAI:今の時代、ギターヒーローがいないんだってね。その中では本当に珍しいよ。
釘屋:目立ちたがりっていうのもあるかもしれないですけどね(笑)。でも、ギタリストとしてかっこいいなとは思います。
東名阪ツアーがいよいよ開催、各公演セッションも
ーーさて、6月8日(日)から始まるツアーは、どんなツアーにしたいですか?
shake:楽しいツアーにしたいよね。だから、毎回セッションするんだけどさ。
ーーえっ、やるんですか。
YUKAI:せっかく一緒にツアーをやるんだからね、ロックをやってるバンド同士でさ。
釘屋:今からすごく楽しみです。
ーー暴動クラブの2人はどんなツアーにしたいですか?
釘屋:単純に、ぶちかましてやろうかなぐらいしか、まだ考えてないんですけど。
城戸:でも、それこそこんなに年齢が離れていて、同じロックンロールをやってるって普通は変じゃないですか。
YUKAI:お互いロン毛でね(笑)。でも、そんなに年齢差を感じないんだよね。俺達だけかもしれないけど。
釘屋:いや、そこはやっぱり同じものが好きだからこそかもしれないです。ツアーでセッションをやるってなった時も、何の曲をやるのかぱっと決まったじゃないですか。だから俺らも距離をそんなに感じないって言うか。
YUKAI:そうだね。たぶん全然違うタイプのバンドをやってる人達だったら、やっぱり年齢差を感じるかもしれないけど、同じような音楽をやってるからね。申し訳ないけど、あんまり感じないんだよね。
ーーじゃあ、ツアー中、暴動クラブがムチャしても大目に見てあげる、と?(笑)。
YUKAI:照明を割っちゃうとか? そういう人達もいたよね。誰とは言わないけど。
shake:え、俺達?
キヨシ:いや、俺達じゃなくて、自分でしょ。
YUKAI:あるバンドのオープニングアクトをやったとき、「ここから前に出ないでください」ってきつく言われてたんだよ。それなのに出てっちゃって、すっころんで照明が割れちゃった。そういうことはね、俺もあったけど。
shake:でも、俺達はそもそも「前に出るな」なんて言わないから。
ーーそこは遠慮せずにRED WARRIORSのファンを取っちゃうぐらいの気持ちでステージに立て、と。
釘屋:負けないぞという気持ちでやりたいと思います。
shake:そうだよね。勝負はあるよね。
釘屋:勝ち負けって言うか、勝負は。
shake:それがいいんだよね。
釘屋:がんばります。
キヨシ:俺達はゴールに辿りつけるかどうかの勝負だな(笑)。
ーー最後にRED WARRIORSと暴動クラブそれぞれに告知がありましたらよろしくお願いします。
shake:今年、結成40周年で、来年の秋がデビュー40周年。それで「40周年ROCKʼN ROLL宣言!!!」と銘打って、来年にかけていろいろやっていこうと計画していて、これから発表されると思う。楽しみにして待っていてほしい。
ーー暴動クラブは?
釘屋:僕がフジロック・フェスティバルで7月25日に『ROUTE17 Rock’n’Roll ORCHESTRA』のステージに参加させていただきます。
キヨシ:でも、別のバンドの人とツアーなんて久しぶりだな。
釘屋:僕達はツアーが初めてなんですよ。
キヨシ:あ、そうなの?
釘屋:はい。遠征はあるんですけど、東名阪みたいなのは初めてで。
ーー公演ごとに打ち上げはやるんですか?
YUKAI:まだ何も考えてないけど、せっかく3か所一緒なんだからね。
釘屋:大好きなんで、もしあるなら喜んで参加します。
キヨシ:喜んでなんて言わないほうがいいよ。大変なことになるから(笑)。
取材・文=山口智男 撮影=大橋祐希
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