中島みゆきが初のアニメ主題歌に決定、映画『アリスとテレスのまぼろし工場』に新曲「心音(しんおん)」を書き下ろし

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中島みゆき

3月に3年ぶり44作目となるオリジナルアルバム「世界が違って見える日」を発売したばかりの中島みゆきの新曲「心音(しんおん)」が、自身初となるアニメ作品の主題歌に決まったことが本日発表された。

時を待たずして発表されたこの新曲は、「呪術廻戦」「進撃の巨人 The Final Season」「この世界の片隅に」など、数々のヒット作品を手掛けるアニメスタジオMAPPA初となるオリジナル劇場作品『アリスとテレスのまぼろし工場』の主題歌で、監督を務める岡田麿里の台本に惚れ込み、主題歌「心音(しんおん)」を書き下ろした。

2022年の秋、中島みゆきが前述のアルバムCDジャケットの撮影をしている頃、岡田麿里監督から中島みゆきに主題歌の依頼が届く。その時の様子を中島みゆきは、「ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの?(中略)届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。岡田麿里様は、中島の絶大なる『推し』です!」とコメント。台本に強く惹かれた心の内を語っている。実際、今までにゲームやアニメ作品への主題歌の提供はなく今回が中島みゆきにとって初のアニメソングとなった。

中島みゆきが主題歌を務めることになった作品『アリスとテレスのまぼろし工場』は、突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町で中学3年生の少年が二人の少女と出会い世界の均衡を崩していく物語。”恋する衝動が世界を壊す“と銘打たれた甘酸っぱい青春物とは全力で逆走しているヒリヒリとした青春を描いた作品となっている。

5月21日に東京・東京ガーデンシアターで行われた「MAPPA STAGE 2023」では「進撃の巨人 The Final Season」「呪術廻戦」「チェンソーマン」などのそうそうたる作品が並ぶ中、イベントラストの『アリスとテレスのまぼろし工場』スペシャルステージにて、特報&ティザービジュアルが解禁。同時に解禁となったメインキャストの榎木淳弥、上田麗奈、久野美咲が登壇し、本作の魅力を語り、会場の期待感が一気に膨れ上がった。

また今作品の原作、脚本、監督を務める岡田麿里はビデオシネマで脚本家デビュー。以後、大人も泣けるアニメとして300万人の心を動かし、現在のアニメブームの礎となった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2011)等アニメーションを中心に数々のヒット作品のシリーズ構成、脚本を担当。「心が叫びたがってるんだ。」(2015)「さよならの朝に約束の花をかざろう」(2018)などを発表、今作も含め細やかな心理描写の積み重ねによって印象深い人間ドラマを描き出す力が評価されている。

岡田監督は中島みゆきの歌を普段から愛聴。今作も脚本を執筆しながら中島みゆきの「荒野より」(2011)がずっと頭の中に流れていたと告白している。そんな中、思い切って中島にオファー。まさに作品が繋いだ縁での主題歌の実現となった。

中島みゆきの主題歌といえば、ドラマ「家なき子」で登場する犬の視線で楽曲が描かれた「空と君のあいだに」(1994)、企画書に記されていた普段光の当たらない人に光を当てた人間ドラマに対して書き下ろされたNHK「プロジェクトX~挑戦者たち~」(2000~2005)の「地上の星」、近年のシニア層の人生をテーマに描かれた倉本聰脚本帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」(2017)、「やすらぎの刻~道」(2019~2020)の主題歌「慕情」「進化樹」「離郷の歌」など、どれも作品に寄り添った名作揃い。

そして今回、岡田麿里監督の台本にある人間ドラマから生まれた中島みゆきの新曲「心音(しんおん)」がどのように映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の物語に寄り添っていくのか注目だ。

中島みゆき コメント

ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文を
くださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、
届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わ
らないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。
岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!

スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、
ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。
一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが
精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。

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