前田佳織里 / 小泉萌香
礒部花凜、小泉萌香、佐藤日向、田野アサミ、富田美憂、船戸ゆり絵、前田佳織里、牧野由依というアミューズ所属の女性声優が出演するYouTubeチャンネル『AMUSE VOICE ACTORAS CHANNEL』発のユニット、その名も“AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL”。歌や舞台とマルチに活動している彼女たちの新たな展開として、YouTubeチャンネルのテーマソング「Fine! Fine!」を含む全8曲が収録されたオリジナルフルアルバム『FIRST CHANNEL』を2022年12月7日(水)にリリース。そんなファン待望の1stアルバムを、メンバーから”アミューズの狂犬”こと前田佳織里と”尼崎の女”こと小泉萌香のお二人に存分に語っていただいた。
――まず、2020年6月にYouTubeチャンネルを立ち上げた経緯からお話いただけますか?
小泉:ちょうどコロナが流行りはじめてお仕事もストップした時期で、おうち時間をみんなに楽しく過ごしてほしいと思ったのがきっかけですね。
前田:それで、事務所の声優部のみんなをリモートでつないで最初の動画を撮ったんですが、あのときはワクワクでした。
――以前からYouTubeには興味あったんですか?
小泉:めちゃくちゃありましたね。
前田:私も東海オンエアさんとかハイサイ探偵団さんとかすごく好きでよく観たりしてました。みなさん、発想力がすごく面白いから、こういう企画をよく思いつくなあと思いながら。
――実際に自分たちで始めてみてどうでしたか?
小泉:Youtubeって大変なんですねえ……。
――あはは!
小泉:今でこそ企画を考えてくださる方や撮影してくださる方がいて、けっこうまとまってきてはいるんですけど。最初は「何がやりたい?」っていう話から始まり、自分たちの携帯で動画を撮って、事務所の方にデータを送るっていうことをしてたんですけど、長く撮りすぎちゃったからファイル便でデータを送る、みたいなことも、まずファイル便というものをそれまで使ったことがなかったからその使い方を教えてもらったりけっこう大変で。もちろん楽しかったんですけど、最初の頃は大変さのほうが勝ってましたね。
――普通に観てると気づかないですけど、「よくよく考えれば裏ではこういう作業も必要だよな」っていう。
前田:最初にみんなでアイデアを出し合ったときに、「これをやったら絶対に面白いと思う!」って言ったものの、それを実現するにはこういう準備がいるのか……っていう本当の大変さに気づいたし、YouTubeって更新頻度を維持するのが本当に大変なのでまとめて撮影することもあるんですけど、私たちの着てる服が別の動画と同じだったりすると、ファンの方の中にいる探偵さんに「あ、この動画とこの動画は一緒のタイミングで撮ったのかな?」って指摘されたり(笑)。
――あはは!
前田:あと、本当は別の落とし所で考えてたけど、メンバーによっては全然違う方向に行って面白くなったりして、このメンバーならではの爆発力がすごいなって思いました。
小泉:最初は動画編集まで自分たちでやってる子もいました。今は編集してくださるスタッフさんがいるのでだいぶ助かっております(笑)。
――動画の更新を重ねるにつれて、「じゃあ、こういう作業をしてくれる人を増やそう」みたいに徐々に制作体制が変わっていったと。
前田:だいぶ変わったよね?
小泉:うん、最初とはすべてがガラッと変わりました。どんどん成長を遂げています。
前田:最初はいい意味で全部が手探りで、さっきもえぴ(小泉)が言ってくれてたように、みんなスマホで撮ってたのがしっかりとロケをするようになったり、やれる幅が広がって。
小泉:いやあ、本当に。ピンマイクが付いたときは一番感動しました(笑)。
前田:最初は肉声を張ってましたから(笑)。「もっと大きい声出して!」「ええ~」って(笑)。
――そんな感じだったんですね。
前田:みなさんが思っている以上に地道な積み重ねがあっての今です。
――その間、メンバー同士の関係性もだいぶ変わってきたんじゃないかと思います。最初のリモート動画はまだちょっとぎこちない感じでしたよね。
小泉:たしかに。画質も全然違うし(笑)。
前田:いろんな企画をやっていくうちに、「この子はこういう役割だよね」とか、「この子はこうしたらこう返してくれるだろう」みたいに阿吽の呼吸感が出てきて。最初の動画ではそういうことが全くわからなかったので、ぎこちなさとか、面白いぐらいの噛み合ってなさがあったんですけど(笑)。
小泉:リモートで時差もあったしね。電波がめっちゃ悪い人が何人かいたけど、途中で諦めました(笑)。
前田:犬と一緒に固まってたりね(笑)。でも、今はこの子はこれ担当、みたいに固まってきたし、マネージャーさんたちもこの子にはこの企画が合うっていうのがわかってきてやりやすくなってきたんじゃないかなって感じてます。
前田佳織里
――チャンネルを始めてみて一番見方が変わったメンバーは誰ですか?
小泉:牧野由依さんはほかでもお仕事でご一緒することがあった先輩なんですけど、アミュボチャンネルのおかげで距離が縮まったと思うし、お話しやすい方なんだなって気づけたのがすごくうれしかったですね。それまでは気を使ってしまって話かけられないみたいなのがあったのですが、今はもっともっとお話したいと思いますし、アミュボチャンネルで通称日本酒部というものを勝手につくったんですけど、そこにも遊びに来てくださったので、これからも一緒に企画ができたらいいですね。
前田:一番印象が変わったのは船戸ゆり絵ちゃんかなあ。ふーにゃん(船戸)とはYouTubeチャンネルを始めてから一気に仲よくなって、ふたりでお酒を飲む企画をやっていたらその動画を観てくださった名酒センターさんから「日本酒の仕事をおふたりに任せたい」とお声掛けいただいたりして、今ではお酒の相棒みたいな存在になってます。あと、ふーにゃんはどっきりに本当に気づかなくて面白いなって。あのフワフワ感がね。
小泉:本当にいい子なんですよ(笑)。人を信じる力が強いんです。
前田:それを周りがなんとかフォローしようとしたりして。「こんなに自然体で生きてる子がいるんだ!」って最初は衝撃でした。ふーにゃんに限らず、一人ひとりに「この子はこういうところがストイックなんだな」とか「この子はこんなにおもしろい一面があったんだ」みたいな特徴が見えてきているので、今ではアットホームな絆が生まれてると思います。
――前田さんに対しても、「そんなに酒飲むんだ!」っていう意外性を感じている人がたくさんいると思います。
前田:かもしれないですね~。そういうギャップについて言っていただくことは多いですね。<アミューズの狂犬>とかチャンネルでもネタにさせてもらって。こないだもお酒のイベントがあって、1部2部後夜祭とあったんですけど、日本酒を30杯ぐらい飲んでました。肝臓が年々強くなっていくんですよねえ(笑)。
――わかります(笑)。
前田:そういうキャラをみなさんが温かい距離感で面白がってくれるからいいチャンネルだなって思ってます。もえぴもね、<尼崎の女>として(笑)。
小泉:そうね(笑)。ペアでやらせてもろてますけど。
小泉萌香
――小泉さんは歌声と地声のギャップがいいですよね。
小泉:地声が低いんですよ。
前田:カッコいいよね。
小泉:本当? 聞き取れてますか?
――聞き取れてます聞き取れてます(笑)。
前田:自己肯定感、めちゃめちゃ低いじゃん(笑)。
小泉:私、かわいい声が出せないんです。コンテンツの楽曲もたくさん歌わせてもらってますけど、あれは全部作り上げた声です。
――そんなの全然感じないですよ! harmoeの歌も素晴らしいし。
小泉:ありがとうございます。harmoeも世界観が強いのでそれに合わせて作り上げさせていただいてます。
――それができるのがすごいですよ。
前田:うん!
――では、おふたりのお気に入りの動画を1本挙げるとするならなんですか?
小泉:お気に入りの動画かあ……。
前田:私の誕生日のときの、私が「ありがとう」って言うたびに誕生日会が振り出しに戻る動画ですね。
――あれは面白いですね。
小泉:あれ、本当にしんどかったんですよ。ふーにゃんと私のふたりで祝ったんですけど、「やっとここまで来た!」と思っても「ありがとう」って言われたらまた最初に戻らなきゃいけないっていう、本当にしんどくて鬼畜な企画でした(笑)。
前田:私が本当に鈍すぎて、「何かのせいでスタートに戻ってる」っていうルールにようやく気づいたのが中盤で、キーワードがわかったのはみんながだいぶ頑張ってくれたあとで。
小泉:途中からあんましゃべらなくなったのが面白かった(笑)。
前田:みんなのおかげで忘れられない誕生日になりました(笑)。
――「ありがとう」はなかなか気づけないですよね。
前田:気づかないです! 言っちゃう言っちゃう。あとで見返して「こんなに言ってたんだ……!」って思った(笑)。
小泉:感謝の心を忘れない、本当にいい子だねえ……。
前田:おばあちゃんみたいになってる(笑)。
――小泉さんはどうですか?
小泉:私はロケに行けたことが本当にうれしくて。特に箱根に行かせていただいたことが。
前田:でも、制限時間があったんだよね?
小泉:その前の撮影が押してたんですよ。それでお店が閉まるギリギリの、夕日が沈みかけてるタイミングだったんですけど、ふーにゃんとふたりでおつまみを買って。お酒もあって、スタッフさんと一緒にアナログな人生ゲームをして、2、3時間ぐらい動画撮りっぱなしっていう。特に何かドッキリがあるとか、面白い展開があるとかでもなく、日常をただ垂れ流してるだけの動画だったんですけど、たまにはそういうのもいいのかな?と。普段のお仕事に比べるとYouTubeはゆったりさせていただいてるとはいえ、温泉に入って浴衣に着替えてリラックスしまくりで本当に楽しかったです。
前田佳織里 / 小泉萌香
――そんなYouTubeでの活動がまさか一枚のアルバム『FIRST CHANNEL』に結実するとは。
前田:いや、本当に。うれしいですね。アミューズならではのマルチな活動で。
小泉:ただ遊んだりしてただけなんですけどアルバムにしていただけて。
前田:のびのびと遊んでいたら! なんと! 曲が!
――(笑)最初、アルバムをつくるという話を聞いたときはどう思いましたか?
小泉:驚きですよね(笑)。でも、よくよく考えてみたら「そうだ、ここは音楽に強い事務所だった!」って。
前田:自分がアミューズ所属だってこと思い出した?(笑)
小泉:思い出した(笑)。だからうれしかったですね。harmoeは役ではないとはいえ世界観に寄り添って歌っているし、100%自分で歌うのはほぼほぼ初めてで。それにこれまで一緒に歌ったことのない人とも歌えたり、これまで歌ったことがないジャンルを歌わせていただいておるので……
前田:「おる」(笑)。
小泉:おるので(笑)、素敵な1枚になってると思います。
前田:初めてのライブイベントがLINE CUBE SHIBUYAでした。そのイベントで「このチーム、すごいな」と思ったのが、トークの破天荒さと朗読劇やライブステージに立ったときの引き締まり具合のメリハリが! YouTubeでのびのびと気ままにやらせてもらっているからこそ、アルバムになったときのカッコよさも見てもらえたらいいなと思っています。イベントの後にリリースした「Fine! Fine!」含め、今回のアルバムにはたくさんの楽曲があるのでみんなに驚いてもらいたいです。
――たしかに、サウンドの幅広さはすごいですよね。
前田:いや、本当にすごいですよね。マネージャーさんたちがいろいろ動いてくださったんですけど、私たちのことを深く知ってるからこそのすごく強い組み合わせになっていると思います。
――ユニット曲のお話ですね。それでは、おふたりが参加されているユニット曲についてそれぞれ解説していただいてもいいですか? まずは2曲目の「Lucky Me」からお願いします。
前田:この曲は最初に聴いたときからサウンドがオシャレで「めっちゃ好き!」と思ってました。退屈な毎日でもこの曲を聴くことでちょっとウキウキ気分になれると思うし、「今日はオシャレして頑張ってみようかな」みたいな女のコの楽しさが詰まってます。歌詞がすごく乙女でかわいい。
小泉:うんうん。
前田 あと、1曲目の「Fine! Fine!」ともリンクするようなつくりになっているので、「Fine! Fine!」を聴いてくださってる方は「この曲、懐かしい」っていう不思議な感覚になると思います。しかも、この3人(礒部花凜、前田佳織里、牧野由依)で歌うっていう。花凜ちゃんとはコンテンツで一緒に歌ったことはあるけど、牧野さんと歌わせていただくのは初めてなので、すごくうれしい組み合わせになってます。
――こういう音が前田さんの好みなんですね。
前田:自分の歩く速度と同じぐらいのテンポの曲が好きです、ちょっとマニアックなんですけど(笑)。街を歩くときにハマる曲が好きなんだと思います。
前田佳織里
――なるほど。では続いて、「Master of light speed」です。
小泉:これは小泉と牧野由依さんのふたりで歌わせていただいている楽曲なんですけども、かなりハードロックというか、激しめの楽曲になっています。まず、牧野さんとふたりで歌わせていただくというのが嬉しくて。牧野さんがめちゃくちゃカッコいいんです。あと、激しめの曲だけど爽快感もあるので、ライブではみんなタオルを振り回してほしいなと思ってます。自分でも普段からけっこう聴いちゃうような楽曲ですね。これまでこういう曲はコンテンツとかでは歌ったことがなかったので私にとっては挑戦にもなりましたし、楽しく歌わせていただきました。
――役として歌うときと自分として歌うときとで意識することって変わるんですか?
小泉:全然違うかもしれないですね。
前田:私も役として歌うときは自分の中で<声レシピ>みたいなのがあって。
――ほう。
前田:息の成分はこれぐらいで、声の高さはここで、みたいに自分なりの調合をするんですよ。それを長年続けてると、別にそんなに考えなくてもスイッチが入ればその役声にスンとなれるんです。あと、役の気持ちになって歌ってるから自分が歌うのとは全然違っていて。自分の歌声は自分の引き出しから持ってくるのでより生々しいし、距離感が近いものになっていると思ってます。
――じゃあ、自分の声で歌ってくださいって言われると戸惑ったり?
小泉:いや、むしろ本領発揮というか、「おっしゃ!」って気持ちです。
前田:それはプロになる前から歌が好きなメンバーが集まってるからだと思います。でも、私は役声で歌う期間が長いと「あれ? 自分の声、どこだったっけ?」ってあることがあって……(笑)。
小泉:へぇ~!
前田:あるある! あるけど、そういうときは昔バンドやってたときに歌ってた声を思い出したりする。そういう自分の歌声を持ってるメンバーが集ってるのかもしれないですね。
――続いて、「ビッグバン☆エモーション」についてお願いします。
前田:合いの手があったりするので、みんなと一緒に作り上げたい曲です。ライブで披露するときに一番想像を超えてきそうな気がします。<いま胸キュン最高潮よ>とか<恋がベリベリベイビー!>とか歌詞に中毒性があるので、レコーディングでも勢いで歌わせてもらいました。最初にこの歌詞を見たときは笑っちゃったんですけど(笑)、敢えてそういう曲になっています。
――これはお客さんが声を出せるようになったときは完全な湧き曲になるでしょうね。
小泉:たしかに。
前田:ですね~。みんな、ぶわぁ~っと盛り上がると思うので、ぜひ曲を聴いて予習して、一緒にこの空間をビッグバンにしようぜ!って気持ちです。
――「Weekday Dreamers」はどうでしょう?
小泉:これは4人(小泉萌香、田野アサミ、富田美憂、船戸ゆり絵)で歌わせていただいている楽曲なんですけど、歌詞がみんなに寄り添っているというか、日常の忙しさを毒づくような現実味溢れる歌詞で。「仕事が大変だけど大丈夫! 元気だそう!」って感じではなくて、「仕事、ダルいよね、わかる~。ちょっと休みたいよねえ」っていうダラっとしたニュアンスの歌詞がすごく好きで。
前田:わかるわ~! すごくいい曲~。
小泉:だけど、そういうちょっとダラっとしたモードからサビに移っていく展開が気持ちよくて。これもライブで一緒に盛り上がれる要素があると思うので、歌詞に注目してもらいたいですね。
――こういう曲を歌えるのはYouTubeで自分たちの素を見せまくっているからなのかなと思ったんですが。
小泉:あ、そういうこと!?
前田:たしかに~。
――だからこそ説得力があるのかな、と。みなさんのああいう映像がない状態でこういう歌詞が出てきたらびっくりしたかもしれないですね。
小泉:たしかに。
――こうやって一枚のアルバムにまとまってみてどうですか?
前田:ライブで絶対に盛り上がる楽曲ばかりだし、アミュボチャンネルは距離が離れてても楽しめるようにとか、日常のそばでエンターテインメントとして楽しんでもらえる場所にしたいと思って始めているものだからこそ、ライブではこういう曲が聴きたかっただろうし、ライブの構成を思い浮かべられる作品になってると思います。
――最初からライブで披露することを想定した楽曲たちなんですね。
前田:はい。潔いですよね。ほかだと「いや、ライブでやるかどうかはわからないですよ~?」みたいなこともありますけど、アミューズは「やります!」みたいな(笑)。
小泉:実際、ライブでやるとしたらこういう曲順かなっていうのを想定しているみたいで、オープニングが「Fine! Fine!」っていうのも納得です。
前田:うん、納得~。
小泉:最後が「Secret Promise」なのも納得だし。
前田:納得~。
小泉:なので、このアルバムを手に取っていただいた方はこの曲順でたくさんリピートしていただきたいなと思います。
――シャッフルせずに。
小泉:シャッフルせず、このまま聴いてください!
小泉萌香
――そして、来年3月には「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2023」も2日間での開催が決まっています。しかも、会場はLINE CUBE SHIBUYAです。
前田:我々と縁が深い場所で。
小泉:本拠地!(笑)
――本番はまだまだ先なので内容を詰めるのはこれからだと思うんですが、どんなものにしたいですか?
前田:アミュボチャンネルと『FIRST CHANNEL』のよさが全部詰まったお祭りになると思っています。1日目では各自が参加してお世話になっているコンテンツさんの楽曲を披露して、2日目は自分たちの好きな楽曲のカバーや自分の曲を持っている人はそれを披露することになるので、ファンの方には「うわぁ、この曲を今聴けるんだ!」とか、「この人、この歌を歌うとこうなるんだ!」という発見をしてもらえる新たな可能性に満ちたライブになるんじゃないかなって思ってます。
――ということは2日間とも見逃せないわけですね。
小泉:そうです!
前田:内容が違うのでぜひ2日間とも来ていただきたいです!
――利き酒のコーナーとかあるんですか?
前田:ええっ!? あるんですかぁ~?
小泉:面白そう!
前田:今のうちに言っておけばまだ時間はある!
――歌わなきゃいけないけど(笑)。
前田:私、お酒を飲むとトークは無敵になるんですけど、ひとつだけ弱点があって……音痴になるんですよ(笑)。
小泉:ああ~! 終わった!(笑)
前田:リアルジャイアンになるから!(笑)
小泉:じゃあ、動画の企画としてやりたいね、ふーにゃんと一緒に。
――じゃあ、それは打ち上げの企画ですね。
小泉:打ち上げ配信だ!
――みなさんの強みってなんだと思いますか?
前田:度胸の座り方ですか?(笑)いろんなことをくぐり抜けてきたからね……真面目にお話すると、まだまだ日々勉強ですが、対応力はついたかなと思いますね。
小泉:そうね。あとは色んなものに強い。歌、ダンス、声優、舞台、映像、トークイベント……ってすごい人たちが集まってるなって改めて感じますね。
前田:私、よく思うんですけど、この声優チームってマネージャーさんも役者も全員中身がプロレスラーみたいだなって(笑)。みんなゴリゴリなんですよ。前に進もうとする力、「負けねえぞ!」っていう気持ちが本当に強くて、みんな芯を持っている人たちだと思います。
小泉:みんなが到達したい目標とか最終地点が同じだったりするのもその理由なのかなって思いますね。
――何か目指しているものはありますか?
前田:チャンネルとしてはなるようになるだろうし、あんまり目標はないんですけど。
小泉:観てくれる人たちが推しに癒やされてストレスを発散できたらそれでいいので、登録者数何万人とか再生回数何百万回とか、みんなそんなに考えてないと思います。なので、気長にやりたいですね。
――無欲で突き進んでいくという。でも、銀の盾はもらえたらちょっとうれしいなっていう?
小泉:あ、<AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL>って書かれたヤツを見てみたい!
前田:もらいましょう!
取材・文=阿刀”DA”大志 撮影=大塚秀美
前田佳織里 / 小泉萌香