福山雅治、哲学的テーゼを問い掛ける最新曲「妖」配信リリース

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福山雅治「妖」

福山雅治の最新曲「妖」(あやかし)のデジタルリリースが決定。12月5日、各配信サイトにてダウンロード・ストリーミングがスタートする。

この曲は、女優・清原果耶が主演を務める、日本テレビ系10月期日曜ドラマ「「invert 城塚翡翠 倒叙集」/「霊媒探偵・城塚翡翠」」(毎週日曜よる10 時30 分から放送中)の主題歌として書き下ろされ、既に一部がオンエア中。“本当のわたしとは何者なのか?”を深く掘り下げた歌詞は、まるで“自分の中の2人の自分”が繰り広げる対話劇のようなミステリアスなタッチで綴られている。

必聴ポイントとして、オペラを思わせる重厚なアカペラパートのイントロから始まり、続く楽曲展開では歯切れ良く刻まれるスパニッシュなガットギターに乗せ、福山雅治は、哀愁を帯びたメロディーラインを情熱的に歌唱。曲の全貌を知って初めてその存在が明らかになる2つの異なる世界を1曲に合体させたような大胆な構造は、原作やドラマとの相似形を成しているのか?と深読みさせる。

既に報じられている通り、ジャケットアートワークは、小説『城塚翡翠』シリーズ(原作:相沢沙呼(あいざわさこ)/講談社)の装画を手がけるイラストレーターの遠田志帆(えんたしほ)とコラボレーション。「もし、自分自身が「城塚翡翠」の世界に登場させていただけるなら、遠田先生はどんな風に描いてくださるのか?」という福山雅治本人からのアイデアを起点にセッションを重ね、翡翠色の目で「ホームズハンド」ポーズを取る謎めいた肖像画が完成、大きな話題となっている。

他者から見た自分像と、自分が思う本当の自分像、その狭間で立ち現れる「妖」の正体とは?「城塚翡翠」の物語世界の住人だけでなく、誰にでもリンクする普遍的なテーマを音楽に昇華した福山雅治の最新曲。是非、深く味わっていただきたい。

また、「妖」ミュージックビデオの撮影は既におこなわれており、年内公開に向けて編集作業が開始されている。こちらのミュージックビデオにも、原作小説やドラマ同様、見たものをあっと驚かせる大胆な仕掛けが用意されているらしい。続報を心待ちにしてほしい。

(ライター/大前多恵)

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