不慮の病により他界したコーパス・グラインダーズZEROの死因について、バンドメンバー及びスタッフが詳細を発表

アーティスト

コーパス・グラインダーズ ZERO

先月、急逝したCo/SS/gZ(コーパス・グラインダーズ)のリーダー兼ボーカル&ギターZERO。これまで公式発表が無かったため、SNS等で一部の友人ミュージシャンが発した情報のみとなっていたが、本日その死因について、バンドメンバー及びスタッフが公式サイト「TASTE」で詳細を発表した。

ZERO(榎本是朗)は、2022年3月初旬に循環器の検査のため都内の病院に入院したが、その初日の夜間就寝中に鬱血性心不全起因の呼吸困難に陥り一旦心停止。心臓マッサージの成功により命を取り留めたが、その後低酸素脳症を発症して意識不明となり、何度もの危篤状態を1ヶ月強乗り切ったものの、2022年4月11日に永眠したという。享年54歳。

1989年に結成されたコーパス・グラインダーズは、ZEROを中心に、名越由貴夫(G)、大地大介(Dr)、吉村秀樹(G)等が参加。ベースレス=トリプル・ギター+ドラムという独自の編成から生み出すラウドなサウンドと凶暴なヘヴィ・リフから成る楽曲はインディーズながら国内外で絶大な支持を得て、オリンピアで開催された伝説のロックイベント「Yoyo A Go Go」への出演を始め、全米ツアーを行う程の人気を博し、UNSANE、BECK、MUDHONEY、等、海外アーティストからも絶賛された。

1996年にメジャーデビューをし、立て続けに2枚のアルバムを発表するも、1999年に活動を停止してからは表舞台に一切現れて来なかったが、14年後となる2013年に突然の復活を宣言。2014年にブラッドサースティー・ブッチャーズのトリビュートアルバム「Yes, We Love butchers〜Tribute to bloodthirsty butchers〜 Night Walking」で実に17年振りとなるレコーディング音源を発表し話題となる。その後もライブ活動とリリースを行っていたが、2017年5月にZEROが筋トレ中にクモ膜下出血を患い入院・手術。その後は後遺症に悩まされながら足掛け5年に及ぶリハビリを行い、ようやく完治に近い状態と診断されたばかりだったという。

バンドの再々活動に向け、アルバムの制作やライブの打合せを始めた矢先の出来事だっただけに、無念と言わざるを得ない。改めて彼の冥福をお祈りしたい。

なお、お別れの会等については未定とのことなので、オフィシャルからの続報を待ちたい。

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