大滝詠一、エンジニア視点で語ったインタビューを基に日記形式で構築したナイアガラ・レコーディング解説本を3/18発売

アーティスト

堀内久彦 著『大滝詠一 レコーディング・ダイアリー Vol.2』(リットーミュージック)

リットーミュージックは、堀内久彦 著『大滝詠一 レコーディング・ダイアリー Vol.2』を3月18日に発売する。定価3,000円+税。

希代の名ボーカリストであると同時に、多くのヒット曲を世に送り出したソングライター、大滝詠一。彼が笛吹銅次というレコーディング・エンジニア・ネーム、多羅尾伴内というアレンジャー・ネームを使い分け、音創りに対して並々ならぬこだわりを見せていたことは、ファンの間では広く知られているところだ。本書は、そんなサウンド・メイカーとしての足跡をダイアリー形式で追った記録だ。

本書で焦点を当てるのは1979年~1982年までの4年間。その間に生まれた名作「A LONG VACATION」をはじめとする大滝作品を対象に、本人への詳細インタビューはもちろん、レコーディングを共にした名エンジニア=吉田保ら重要人物の証言を通してナイアガラ・サウンドの謎に迫る(証言者:吉田保、伊東俊郎、鈴木慶一、片寄明人、湯浅学、ON・アソシエイツ 関口直人、斉藤文昭)。

また「A LONG VACATION」「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」「NIAGARA SONG BOOK」といった、この期間に大滝が作り上げた作品の中から、数多くのトラック・シート図を掲載。どのトラックにどの楽器パートが録音されていったのか、コアなファンのみならず、当時のレコーディングに興味のある世代にも貴重な資料となるはず。またCM曲や他アーティストのプロデュース曲のトラック・シートも豊富に用意し、大滝ならではの録音マジックを分析していく。

ナイアガラ・サウンドと言われる、多数のミュージシャンを広大なスタジオに配置し、タクトを振るった大滝。ミュージシャンとのやり取りや、楽器に対するマイクの立て方など、当時の雰囲気がうかがえる写真も収録している。

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