山下達郎、名曲「蒼氓」と「踊ろよ、フィッシュ」を使用したMVが新たに完成 4か月ぶり2回目のライブ映像配信も

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山下達郎
山下達郎

山下達郎のスタジオ・アルバム「POCKET MUSIC」と「僕の中の少年」が、山下達郎監修 2020年最新リマスタリングにて、本日11月25日に同時発売されたが、リマスター盤の発売を記念して、その1988年のアルバム「僕の中の少年」から、「蒼氓」と「踊ろよ、フィッシュ」の2曲を使用したミュージック・ビデオが新たに作成され、公開された。

「蒼氓」はこの世を生きる人々の営みへの賛歌であり、物悲しいメロディとともに未来への希望を歌う、山下達郎を代表する屈指の名曲。今回のミュージック・ビデオの制作にあたり、監督のモリカツは今年の4月~5月にかけての緊急事態宣言下で撮りためた無人の東京各地の映像に楽曲を重ね合わせた。人々が消え、静寂に包まれた街に楽曲が溶け込み、恐怖すら感じさせる映像美は圧巻の一言。まさにコロナ禍のあの時期でしか撮影することの不可能だった、資料としても貴重な映像である。

「泣かないで この道は 未来へと続いている」

「蒼氓」の物悲しくも希望を感じさせられる世界観と相まって、生き続ける事の意味を改めて考えさせられる、仕上がりとなった。

そして、「踊ろよ、フィッシュ」は「蒼氓」とは対照的となる、色鮮やかなポップ・チューン。1987年の全日空沖縄キャンペーン・ソングとして制作され、当時の山下達郎のキャッチフレーズでもあった「夏だ、海だ、タツローだ!」を完璧に体現したサマー・アンセム。

同キャンペーンのCMでは、当時10代の石田ゆり子がキャンペーン・ガールに抜擢され、「踊ろよ、フィッシュ」の音楽と、沖縄の真っ青な海と白い浜辺をバックにした彼女の映像が話題をさらった伝説的なCMだ。

今回のミュージック・ビデオの制作にあたり、スタッフはそのCMのインパクト・イメージから石田ゆり子に出演をオファー、33年ぶりのコラボレーションが実現、愛犬の雪も撮影に参加した。

撮影場所は新木場にある人気のコンプレックス・スペース「CASICA」にて撮影。映像に登場する小物や家具などは、CASICAでのセレクトとなる。

このミュージック・ビデオは本日20:00よりYouTubeにてプレミア公開される。

また、来月12月26日、動画配信サービスMUSIC/SLASHにて山下達郎 約4か月ぶり2回目のライブ映像配信が決定した。今回は、新型コロナウィルスのため実現しなかった、ライブハウスツアーの東京公演会場、東京・高円寺Live Music JIROKICHIにて無観客アコースティックライブを事前収録し、配信を行う。

45年前のJIROKICHI開店当時、シュガー・ベイブとして出演していた山下達郎が、本来であれば今年2月29日、3月1日にライブを実施する予定であったが延期を余儀なくされ、再度9月12日、13日に延期公演を予定するも再び実施はかなわず、今回3度目の正直としてのライブ映像配信となる。

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