ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』公開記念トークイベントのレポートを公開

アーティスト

佐橋佳幸

東京・渋谷ユーロスペースにて絶賛公開中のドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』の公開トークイベントが、OKAMOTO’Sのオカモトコウキとギタリストの佐橋佳幸を迎えて昨日開催。イベントのレポートが公開された。

トーク内では本作の主題歌「Melody-Go-Round」やOKAMOTO’Sの音響ハウスでレコーディングしてきた楽曲をかけるシーンもあり、音響ハウス第一スタジオでレコーディングされたOKAMOTO’Sの最新EP収録曲「MOTEL」を皆で聴くと、音楽が止まった瞬間、佐橋より「1stだって一番わかるのはピアノじゃない?2stのピアノはカラッとした音がするんだけど1stのピアノは重厚な音がする」とスタジオを使用するアーティスト同士だからこそわかる、スタジオごとの特徴と並べて曲に対しての頼もしい話もあった。

オカモトコウキ(OKAMOTO’S)

さらにオカモトコウキは音響ハウスでこれまでレコーディングしてきた楽曲の中で一番印象的な曲をOKAMOTO’Sの「90’S TOKYO BOYS」と答え、続けて「『NO MORE MUSIC』というアルバムを作っていた時、ニューヨークのレコーディングスタジオで録ってたんですけど、そのレコーディングが上手くいかなくて、思い描いていたものと違ったんですよね。海外まで行ったのに合わないなって。それで日本に帰ってきて最初に仕切り直しで音響ハウスに入って録った最初のテイクが今のものなんです」と当時の制作秘話と音響ハウスの思い出を語った。

最後には時代の変化とそれに伴う音楽の変化に対して、「選択肢が増えてきた今の時代だからこそ自分の音楽に対するイメージが大事。それはスタジオも一緒のこと」とそれぞれが意見を述べ、オカモトコウキより「2019年の音にすることが大事って映画の中でも言っていたけど、この映画においては佐橋さんの楽曲制作の風景のような“今”の音を入れ込んだって言うのがすごい大事だと思います。過去のものが大好きって言うオタク的な発想だけだとこじんまりした感じになっちゃうから。“いまの音楽も音響ハウスが作っている”って言うのが同時進行で伝えられたらいいですよね」と、映画に対し賞賛し、佐橋からは「今までの歴史を考えた時に最初、CDもなんでこんな薄っぺらい音を、って思ってたけど、どんどん良くなっているじゃないですか。だからサブスクもこの先良くなって欲しいな、って思います」と、これからの音楽を伝えていく人同士の力強い言葉をもらいました。

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