「俺たちは繋がっている」Hilcrhyme、最先端のVFX技術で魅せた自身初の生配信ライブを開催

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Hilcrhyme Streaming Live「LIVE-X」~アルバム「THE MC」発売記念公演~

Hilcrhymeとして「最高到達点」のニューアルバム「THE MC」をリリースしたばかりのHilcrhymeが、9月6日最先端のVFX技術を駆使した生配信ライブ「Hilcrhyme Streaming Live『LIVE-X』~アルバム『THE MC』発売記念公演~」を開催した。

2019年末のメジャーデビュー10周年ツアー「Hilcrhyme TOUR 2019『SUN&MOON』powered by Anker」最終公演にて「最高のHilcrhymeを2020年に創ってやる」と宣言したTOCは、誰しもコロナ禍によって活動制限を強いられる状況下でも「僕の仕事は、曲を作って、歌うこと。それを死ぬまで続けていくこと」と音楽制作に集中し続け、自己の最高到達点と自負できるほどの傑作「THE MC」を完成させてみせた。

そんなアルバム「THE MC」は、Netflixオリジナルアニメシリーズ「虫籠のカガステル」オープニングテーマ「Be ZERO」、ドラマ「俺たちはあぶなくない ~クールにさぼる刑事たち」エンディング主題歌「グランシャリオ」、TVアニメ「ピーター・グリルと賢者の時間」エンディングテーマ「ヨリドコロ」、読売テレビ・日本テレビ系 プラチナイト木曜ドラマF「わたし旦那をシェアしてた」主題歌「事実愛 feat. 仲宗根泉(HY)」とタイアップ作品も満載ながら、TOC=Hilcrhymeの意思や唯一無二性に溢れている。

このたび開催された生配信ライブは、そのアルバム「THE MC」収録曲すべてのパフォーマンスを、イチ早く愛すべきヒルクライマー(※Hilcrhymeファンの呼称)にお届けするべく実施。開演時間20時を迎えると、最先端のVFX技術によって構築された宇宙の映像が眼前に広がり、人類がスペースコロニーへ移住することになった西暦20XX年の世界へと視聴者を飲み込んでいく。

今夜のライブ会場は、そのコロニーに設置された「LIVE-X」。青い地球に照らされた神殿のようなステージへ降り立ったTOCは、アルバム「THE MC」同様「Be ZERO」からライブをスタートさせた。

「今、まさに俺たちは繋がっている。俺に手を振ってみろ。俺は今おまえに問いかけている」「Hilcrhymeとヒルクライマーがお互いにとって拠り所でありますように」「気を張らなきゃいけない毎日が続いていると思うんだけど、今日だけは気を緩めて過ごしてください」―――TOCはいつもと変わらず全身全霊で自らの音楽をメッセージしながら、ヒルクライマーと逢えなかった8ヶ月という時間を埋めるように、無観客配信ライブという現実を超え、物理的な距離感を一切感じさせないように、ひとつひとつの言葉に愛を込めて発信していく。

ライブ後半では、「これからもっと深いところに皆さんを連れていきたいと思います。人と人の深い部分、Hilcrhymeの深い部分を共有していこうぜ」と語ると、その言葉通りの深い愛の歌「事実愛 feat. 仲宗根泉(HY)」「邪魔」をエモーションの限りに歌い上げ、さらに「メジャーデビューして11年。今、12年目を走っている。最高の1年を走っている。とても10年前の自分に書けなかったこと。『あの頃はよかった』じゃなくて『あの頃もよかった』と言おうぜ」と語れば、自身=Hilcrhymeの人生や矜持を「秒針」「THE MC」に乗せて熱唱し、その圧巻のパフォーマンスにコメント欄は驚きの声で埋め尽くされた。

最後は、「オンラインライブとは言え、本当のライブだと思って楽しんでほしいから」と赤いサイリウムをタクト(指揮棒)代わりに左右に揺らし、ヒルクライマーやその子供たちの笑顔の写真に囲まれながら「By Everyone」で大団円。

しかし、コメント欄にはいつまでも「アンコール」の言葉が投稿され続け、この想いに応えるべく再登場したTOCは、コロニーの上空に打ち上がる幻想的な花火と共に「New Era」を披露。そして、不安な日々を送るみんなへ「魔法の言葉を君に贈ろう」と代表曲「大丈夫」をお届け。コメント欄は「泣ける」「ありがとう」の声とハンドシグナルで埋め尽くされた。

そんな感動的な生配信ライブを成功させてみせたHilcrhymeは、MCでも「きっともうすぐ会えるよ。リアルに会えるのはそんなに遠い未来じゃないと思うぜ」と語っていた通り、10月4日から「Hilcrhyme TOUR 2020『THE MC』」を開催。10月9日には「TOC生誕祭 2020」もとライブを畳み掛けていくので、ぜひ今後の動向にも注目してほしい。また、この生配信ライブは9月7日18:00からアーカイブ公開される。

取材&テキスト:平賀哲雄

セットリスト

01.Be ZERO
02.グランシャリオ
03.ヨリドコロ
04.Jealous
05.二人の女
06.LAZY HOLIDAY
07.事実愛 feat. 仲宗根泉(HY)
08.邪魔
09.秒針
10.THE MC
11.By Everyone
En1.New Era
En2.大丈夫

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