徳永英明、デビューから90年代前半のヒット曲を中心に構成されたツアーの東京公演をWOWOWで放送 感極まる一幕も

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1986年のデビューから1990年代前半のヒット曲に絞って選曲された「永遠の果てに〜セルフカヴァー・ベストⅠ〜」を2018年7月にリリースした徳永英明。その最新作に収められたナンバーを中心に展開してきた“徳永英明コンサートツアー2018「永遠の果てに」”から、12月2日、東京国際フォーラム ホールA公演の模様を2月27日にWOWOWで放送する。
 

徳永英明コンサートツアー 2018「永遠の果てに」ライブ写真

この日のステージは、2017年のツアーでミュージックビデオが公開されながらも、今回のアルバムで待望の音源収録となった新曲「愛という名の真実」が幕開けを飾った。その後、ジャジーなムードを纏った「恋人」、音数を抑えたサウンドの中で徳永の歌声がより一層切なく響いた「最後の言い訳」など、しっとりと聴かせた序盤を経て、「夢を信じて」を皮切りに徐々に熱量を増していく。

アルバム、そしてツアーのタイトルでもある「永遠の果てに」では、青空から満点の星空、光煌めく宇宙へと移り行く景色の中、輪廻転生という壮大なテーマがドラマティックに歌い上げられた。また、女性歌手の楽曲カヴァーで構成されたアルバム「VOCALIST」シリーズから、アダルトなジャズアレンジが施された「あなた」(小坂明子)のカヴァーが披露される一幕も。

ロックver.のアレンジが印象的な「MYSELF 〜風になりたい〜」からはオーディエンスも総立ちとなり、ハンドクラップが鳴り響く。真っ赤に染まったステージで、徳永がエレキギターを手にした「情熱」はライブならではの光景だ。さらに、アコースティックギターに持ち替え、奏でられたのはデビュー曲「レイニー ブルー」。優しく包み込むような歌声が場内を満たした。そして「壊れかけのRadio」を恒例のオーディエンスとの大合唱で締め括ると、徳永は投げキッスを贈り、ステージを後にした。
 

徳永英明コンサートツアー 2018「永遠の果てに」ライブ写真

アンコールでは「JUSTICE」で感極まる徳永の姿が。歌い終え、言葉を発することができず沈黙する彼に客席から多くの声援が送られると、「泣いてしまいました」と率直な言葉を口にしたのだった。

様々な苦難を乗り越えながら、デビューから30年以上を経た今。「徳永英明ベストセレクション」とも言えるこのライブ映像を通して、彼の歌の原点を振り返ると共に、完成度を高め、輝きを増したその歌声をじっくりとご堪能いただきたい。

文:金多賀歩美

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