七尾旅人、“20年間の感謝をこめた”ニューアルバム「Stray Dogs」12/12発売

アーティスト

七尾旅人が、ニューアルバム「Stray Dogs」を12月12日に発売する。

アフリカから盟友Nadjaを招き、モザンビーク内戦を題材にした「Across Africa」や、沖縄高江で作曲された「蒼い魚」など、コンシャスな視線はそのままに、大切な人のために書き込まれた絵入りの手紙のような、花束のような、優しさ、力強さ、深さをたたえながら、どの曲も果てしなくポップ。人生の中でこぼれ落ちる何億もの哀しみや希望を、全て「未形のうた」で描こうとする七尾旅人の根源を覗く感動作となった。

3.11震災直後に作曲されたモチーフから、大切なひとの自死をきっかけに再構成、録音された「きみはうつくしい」は、生の光と影の全てを抱きとめようとする、日本語圏では珍しい、真性のソウル・ミュージック。

少年が迷子になった愛犬を探す旅に出るキュートなポップ・ソング「迷子犬を探して」や、胸に染み渡る「Leaving Heaven」は、このアルバムに流れる通奏低音を象徴するナンバー。淡い情景が、やがて列車とともに飛翔する、情感豊かなミディアム・バラード「スロウ・スロウ・トレイン」。

デヴィッド・ボウイの訃報の日に作曲され、宇宙空間での密やかなやり取りを描くSF 的な壮大さと孤絶感をたたえたメロウソウル「DAVID BOWIE ON THE MOON」。「星に願いを」「この素晴らしき世界」のようなスタンダード・ナンバーの巧みな日本語カバーに定評のある七尾が、「Almost Blue」「いつか」などでは非常に豊かに、時代を切り拓いたJAZZや50年代、黄金期ポップスが抱える深い陰影を21世紀の過酷さの中にアップデートし、蘇生させる。また、NHKみんなのうたでオンエアされ「現代のシャボン玉」と称された「天まで飛ばそ」も収録される。

七尾が「20年間の感謝をこめた」というニューアルバムの収録時間は77分7秒。岡田喜之のイラストレーションによって全ページ絵本仕様となる。

 

七尾旅人「Stray Dogs」

 

関連タグ

オススメ