訃報:野中 規雄(洋楽ディレクター)
当コラムの筆者高橋の後輩である野中規雄が14日亡くなった。75歳だった。
群馬県立前橋高等学校を 卒業。同級生にコピーライターの糸井重里がいた。早稲田大学文学部に進学。卒業後、1972年にCBSソニー(現ソニーミュージック)に入社した。
最初はラジオ局担当の洋楽宣伝マン。当ブログの筆者がディレクターだったアルバート・ハモンドの「落ち葉のコンチェルト」の解説を、野中が文化放送セイヤングの人気パーソナリティー、落合恵子さんに頼んで書いてもらった。
その後、エアロスミスやチープ・トリックやジャニス・イアンの担当ディレクターになる。ジャニス・イアンの「ウィル・ユー・ダンス」はTVドラマ「岸辺のアルバム」の主題歌になった。
その後、エピック・ソニーに移動してクラッシュを担当した。
「チープ・トリック at 武道館」は野中が制作した。
2015年に米音楽誌ローリング・ストーンが発表した歴代ベスト・ライブ・アルバム50で、「チープ・トリック at 武道館」が13位に入った。日本録音が13位というのは快挙だ。
ローリング・ストーン誌は、「当時チープ・トリックはアメリカで人気がなかった。このライブ・アルバムも日本でのみの発売だった。ところがアメリカのラジオ局がこの輸入アルバムから「甘い罠(I Want You to Want Me)」をかけると大反響になり、輸入盤にものすごい高値がついた。結果アメリカ発売が決まった」と書いた。
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