米ソニーミュージック、R・ケリーとの契約を解消

コラム 高橋裕二の洋楽天国

一昨年暮れに起きた、多くのアカデミー賞受賞映画を手掛けた大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑。その後ハリウッドのみならず全米が揺れた。今音楽業界で同様な事が起きている。52歳の大物シンガーで、作曲家でプロデューサーのR・ケリーだ。

R・ケリーについては以前から女性との性的な問題が取りざたされていた。1月3日から3日間、計6本のR・ケリーを特集した番組がケーブルTVのライフタイムから放送された。長年にわたり、若い女性を洗脳し、支配下に置いて共同生活を送る「セックス・カルト」の問題。また未成年に対する性的暴行。総勢50人以上にのぼる関係者からの証言で番組は作られた。この番組がひきがねになった。

R・ケリーはシンガーのみならず、作家やプロデューサーとして活躍する。ビルボード・アルバム・チャートで6作品が1位になり、グラミー賞は3回受賞した。マイケル・ジャクソンの全米ナンバーワン・シングル「ユー・アー・ノット・アローン」の作詞作曲とプロデュースも担当した。

レディー・ガガはR・ケリーをフィーチャリングした楽曲をストリーミング・サービスから削除した。R・ケリーがレコード契約を結んでいるソニーミュージックのニューヨーク本社前で水曜日、デモが始まった。業界はソニーミュージックの動向に関心を持ったが、ソニーミュージックはR・ケリーとの契約を解消すると昨日(1月18日)、正式に発表した。
 


 

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記事提供元:洋楽天国

高橋裕二(たかはし・ゆうじ)

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