定額制音楽ストリーミング「TIDAL」を開始したジェイ・Z、ツイッターで「成長する為のチャンスをくれ」

コラム 高橋裕二の洋楽天国

定額制音楽ストリーミング・サービスのタイダル(TIDAL)を買収したラッパーのジェイ・Zがツイッターで吠えまくっている。新聞ニューヨーク・ポストが伝えた。

「タイダルは順調そのもの。私達がこのビジネスに参入してまだ1ヶ月も経たない。有料会員は77万人を超えた」

「iTunesストアーは1日にしてならず。スポティファイは上手くいくのに9年かかった」

「長い道のり。成長する為のチャンスをくれ」

「大会社が大金を使って、(我々への)中傷誹謗キャンペーンを張っている」

定額制音楽ストリーミング・サービスではスポティファイが独走。それを追うのがビーツ・ミュージックを買収したアップル。大会社というのはアップルの事だろう。

タイダルのアプリがiTunesストアーのトップ750ランキングから消えた事を受けて、ウォール・ストリートの投資専門サイトは、「タイダルはコケた」と報じた。しかしニューヨーク・ポスト紙によれば、タイダルのアップデートしたアプリを、iTunesストアーが許諾をなかなか出さないからだという。

いずれにせよ、アーティストやレコード会社から不評のスポティファイに対抗してアップルは6月8日、毎年開催している開発者向けイベントのWWDC(ワールドワイド・ デベロッパーズ・カンファレンス)で詳細を発表するだろう。アップル側を仕切るのはレコード業界のベテラン、ジミー・アイオヴィンとナイン・インチ・ネイルズの鬼才トレント・レズナー。果たしてジェイ・Zは勝てるのか。ちなみにジェイ・Zの妻であるビヨンセが所属するソニーミュージックは音源使用の承諾をしていないそうだ。ダグ・モリス会長は42億円(1$120円換算)の前渡し金を要求しているという。


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