米レコード業界 2014年上半期売り上げを発表、41%がデジタルダウンロード

コラム 高橋裕二の洋楽天国

事実なのだろうが、アメリカ・レコード協会(RIAA)が先週の木曜日(9月25日)、今年(2014年)の上半期(1〜6月)のレコード業界売り上げを発表した。対前年比で2.5%(卸価格ベース)ダウンした。しかしその内訳は日本にいると殆ど理解不能なデータだ。

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下の表のように、デジタル・ダウンロード(Permanent Downloads)売り上げが41%、実物のCD等(Physical)が28%、それとほぼ並ぶ27%でストリーミング売り上げが続く。3%のシンクロはレコードがTVやコマーシャルで使われたもので、1%は携帯電話向けの着信を伝える着うた。

アメリカ・レコード協会(RIAA)2014年上半期(1〜6月)レコード売り上げ

実物のCD等は対前年比で14%のダウン。デジタル・ダウンロードも12%のダウンで、ストリーミングが28%伸びた。ストリーミングには有料の定額制サービスや、広告でまかなう為無料のインターネット・ラジオからの売り上げが含まれる。ストリーミング売り上げの伸びはマイケル・ジャクソンの弁護士ジョン・ブランカが前から言っていた。これをみるとかける(ストリーミング)だけで全く音源使用料を払っていないアメリカの地上ラジオ局に対して、レコード業界は今後どうするのだろう。

日本にいたら全く分からないアメリカのレコード業界事情。それにしても良いか悪いかは別として、日本はガラパゴスだが別天地かもしれない。

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