「アメリカン・アイドル」「ボイス」の視聴率が下降、音楽オーデション番組の終焉か

コラム 高橋裕二の洋楽天国

アメリカの2大音楽オーデション番組の視聴率が下降している。このままでは番組が無くなるのではないかとAP通信が伝えた。

それによると今週の水曜日(5月21日)が最終日だったアメリカン・アイドルのシーズン13。平均視聴者数は1010万人だった。しかし過去の最終日の視聴者数は以下だ。

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2013年 1430万人
2012年 2150万人
2011年 2930万人

ピーク時の2006年には実に3640万人が番組を観た。TVアナリストのブラッド・アドゲイトによれば、「観る感覚が変わった。特に若い視聴者は(飽きて)、次に来る新しい形態の番組を探している」とコメントした。

アメリカン・アイドルやXファクターに続けとNBCテレビが力を入れた音楽オーデション番組「ボイス」。2011年にスタート。最近は年に2回やっている。しかし視聴者の減少は否めない。最終日の木曜日(5月22日)の視聴者はアメリカン・アイドルの最終日を抜いて1170万人だった。しかし減少している。以下が最近の過去の視聴者数だ。

2013年冬 1400万人
2013年春 1560万人

NBCテレビの上級幹部であるジェフ・ベイダーは、「観ている人達がこのような番組に興味を失っていると推測出来る」とコメントした。しかしNBCは今後も番組を続け、秋のシーズンには審査員を、シャキーラとシーロー・グリーンからグウェン・ステファニー(ノー・ダウト)とファレル・ウィリアムスに変えるようだ。まだ審査員の変更で視聴率を維持できるとみる。秋にあったライバルの「Xファクター」が無くなったのもNBCにとっては強気のようだ。

これらのオーデション番組がこの先どうなるのかわ分からないが、番組からのスーパー・スターは全く生まれなくなった。

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